2020年2月11日 雪景色と睡夢山荘
辻潤の「絶望の書」を50年ぶりに読んでいる。
20歳の頃、読み耽った日から半世紀も過ぎたとは??
辻潤
明治17年~昭和19年 享年60歳 死因 餓死
当時の日本のダダイズムの中心人物の一人
作家、翻訳家
周辺人物
伊藤野江、大杉栄、高橋新吉、竹林夢想庵、吉行エイスケ、辻まこと、平塚雷鳥
ダダイズム
第一次大戦後1916年頃のチューリッヒを起点に起こったと言われるダダイズム
日本の1920年代のダダは、アナキズム、表現主義、未来派、構成主義、プロレタリア芸術等と完全に区別がついていた様子はない。むしろ成立の背景が異なるこれらの運動を、伝統や規範を否定する新興芸術として一緒くたに捉えていたようにみえる。当時の若い芸術家にとって重要だったのは古い美学を破壊する精神だった。
大正ロマンで代表される時代背景は、列強に伍して存在感を意識し始め高揚した精神と農村の疲弊や普通選挙、大逆事件などの社会矛盾等、現実と精神の相克の時代であった。
治安維持法が猛威を振るいだす昭和初期への陰鬱な影を映すような思想芸術運動だったのかとも。
現下の平成から令和への時代風景に相似してはいないだろうか???
国民の信任を得ていると錯覚している為政者の暴走を止めないと大変なことになります。しかし、日本だけでなく、米、中、英、露など自国のことだけに目を向けた為政者が信任されています。
戦争に突入しないよう祈るしか
ないのが歯がゆいです。
睡夢山荘の雪景色を拝見すると
平和そのものなのがせめてもの
救いです。