ランニングハイカーのぺーじ(2010.10.09~)

ランニングハイキングの記録

はまっている本126

2021-11-02 17:10:46 | 図書
 『とりかへばや物語 全訳注1〜4』(講談社学術文庫)を読んだ。これは平安時代後期に成立した物語である。作者は不詳です。「とりかへばや」とは「取り替えたいなあ」と言う意の古語です。ネタバレになってしまうが敢えてあらすじを述べると、女のような性格の男の子と男のような性格の女の子の兄妹が男の子は「姫君」として、女の子は「若君」として育てられることとなった。そして宮廷と後宮にそれぞれ出仕を始め順調に出世するが、「若君」(女の子)のほうがその素性を見破られて親友に妊娠させられたのをきっかけに入れ替わり紆余曲折を経て幸せになる物語です。
 読んでみてとても面白く10日間余りで一気読みしてしまった。原文をさらっと目を通して現代語訳と鑑賞を読んだ。鑑賞があるために現代語訳では理解できないところがよくわかった。近年のジェンダーにも通じる物語かもしれませんがそれほど重くなく軽い物語で楽しめるのでお勧めできる古典文学と言えます。

     

     
コメント
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