島崎藤村の作品を読んだ、作品名は「破戒」です。これは島崎藤村の長編小説で前回読んだ「桜の実の熟する時」、前々回読んだ「春」のような自伝小説ではない創作小説です。ざっくり言うと被差別部落出身の小学校教師の苦悩の物語です。令和の現代もまだ問題の被差別部落の問題が当時の明治時代にはいっそうの差別問題だったかは想像できます。詳細はネタバレになるので述べられないが全体がわかりやすく最後はどうなるかを期待される展開は読んでいてとても興味深かったです。単に陰鬱な社会問題小説だけでなく友情と恋愛も盛り込んだ傑作であると思いました。