島崎藤村の作品を読んだ、作品名は「生ひ立ちの記・出発」です。これは本の題名の2編を含む10編の短編小説集です。10編もあるので1編ごとの感想をこのブログで述べません。印象に残ったものについて感想を述べてみます。
出発:これはお嫁にいく長女の出発の物語で、家族の別れが生々しく描かれている。
生ひ立ちの記:これは自分の生ひ立ちをある婦人に手紙として書いたもの島崎藤村の自伝小説かどうかは検証していないのでわからないがいずれにせよ興味深く読めた。
眼鏡:ある紳士の旅行記を彼のかけている「眼鏡」の目線でみた擬人化小説で一番面白かったです。
全体的な印象はどの作品も島崎藤村の人生経験が反映されているようにおもえてならない。ただし、この本は新潮文庫の昭和42年の発売のもので 注釈は全くないが、漢字も旧字を用いているのでスマートフォンで調べながら読んだのでそれが大変だった。
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