島崎藤村の作品を読んだ、作品名は「桜の実の熟する時」です。これは前回読んだ「春」の前編とされる作品で、これを読んだことで「春」を読んだ時の意味不明の書き出しが理解できた。登場人物は「春」と共通です。
「桜の実の熟する時」は藤村の大学時代から卒業して社会人になり旅立ちまでが書かれている。彼の青春時代の恋と友人と養父家族のみずみずしい交流をが描かれていてとても興味深く読むことができた。もし、これから読むなら「桜の実の熟する時」、「春」の順に読むのがお勧めですが、それぞれ単独でも完成度が高い自伝小説です。
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