「讃岐典侍日記」を読んだ。作者は讃岐典侍藤原長子で平安時代後期に書かれた日記文学です。 上下巻にわかれており、上巻は、堀河天皇の看護を、下巻は鳥羽天皇についてに書かれている。今回読んだのは講談社学術文庫で上下巻は一冊になっていて、構成は原文、現代語訳、語釈、解説で200ページくらいです。読んでみて、上巻では天皇の重態から危篤、崩御までが生々しく綴られており作者が天皇の死に真摯に向き合い看護する様に感動を感じた。下巻では上巻での天皇の死を引きずりながら次の天皇に仕える生きていく辛さ心情に同情してしまった。
平安時代の日記文学と言えば「蜻蛉日記」や「更級日記」が有名で「讃岐典侍日記」はマイナーであるが天皇の死がテーマという異色で地味だが思わず涙してしまうので日記文学が好きな人にはお勧めします。
平安時代の日記文学と言えば「蜻蛉日記」や「更級日記」が有名で「讃岐典侍日記」はマイナーであるが天皇の死がテーマという異色で地味だが思わず涙してしまうので日記文学が好きな人にはお勧めします。
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