また、川端康成の作品を読んだ。作品名は「伊豆の踊子」です。今回読んだこの題名の文庫本にはその他に「温泉宿」、「抒情歌」、「禽獣」が収められている。「伊豆の踊子」は、40年前にその他の3作と同様に読んだと記憶している。改めて読んでみると、旅先で出会った踊子想いを募らせる主人公の純愛小説であると思います。主人公の心が負から正へ変わっていく雪解けのような青春物語で自分の青春時代とかぶって懐かしさを感じました。
「温泉宿」は、温泉宿に勤める女性たちの歳時記のようなものですが人間関係が複雑すぎてよくわからなかった。「抒情歌」は川端康成の死生観がよく示されている作品ということですが宗教用語が飛び交い主人公である霊感の強い女の思いが神秘的でほとんど理解できなかった。「禽獣」も同様で犬や小鳥を愛育する厭人癖の男の物語ですが、買っている動物を次々と死なせる場面があり読んでいてとても不快になった。
それぞれ短編小説なので4作品を1冊に収録しているのだろうが、「伊豆の踊子」での爽やかさが吹っ飛んでしまう複雑難解な「抒情歌」、「禽獣」です。もし、4作を読むのなら一気読みではなく後の2つは時間を空けて読むことがお勧めです。それくらい前後の2作品にギャップがあると感じています。
「温泉宿」は、温泉宿に勤める女性たちの歳時記のようなものですが人間関係が複雑すぎてよくわからなかった。「抒情歌」は川端康成の死生観がよく示されている作品ということですが宗教用語が飛び交い主人公である霊感の強い女の思いが神秘的でほとんど理解できなかった。「禽獣」も同様で犬や小鳥を愛育する厭人癖の男の物語ですが、買っている動物を次々と死なせる場面があり読んでいてとても不快になった。
それぞれ短編小説なので4作品を1冊に収録しているのだろうが、「伊豆の踊子」での爽やかさが吹っ飛んでしまう複雑難解な「抒情歌」、「禽獣」です。もし、4作を読むのなら一気読みではなく後の2つは時間を空けて読むことがお勧めです。それくらい前後の2作品にギャップがあると感じています。
