■Commanderie du Bontemps Graves 2005
コマンダリー・デュ・ボンタン グラーヴ 2005
*駄菓子の飴やヤンキーの履くパンツのことではありません。
コマンダリー・デュ・ボンタンとは、「ボンタン騎士団」という意味。
ボルドーワイン振興に貢献した人々に送られるこの名誉号は、日本での知名度はイマイチながら、ワイン関係者にとってはあこがれの称号です。
前の記事 ではお料理のことにしか触れていませんが、このボンタン騎士団のワインをいただきました。
ボンタン騎士団ワインの白を見たのは初めて!
私が今までに飲んだことのあるボルドー地方の白ワインは、ドーンと重くて、ブイヤベースやジビエ料理などにも負けない力強さが魅力だったりしたものですが、此方はきりりと爽やかな口当たり。
柑橘系フルーツに似た香り、リンゴや洋梨を思わせる味わい。
スッキリした後味ながら、ボルドーの白独特の力強さも楽しめるフレッシュなワインでした。
メイン料理、極上霜降り葉山牛のグリエが思いの外「さっぱり」とした食感だったので、グラスで赤ワインを追加オーダーせずにこれ1本で通しました(5,000円)。
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■ボンタン騎士団って?
1949年、フランス・ボルドー地方のメドック、グラーヴ両地区にあるワイン生産者やワイン商などが創設したコンフリー(振興愛好団体)で、フランス全土に存在する76の騎士団のうち、最も歴史が古く規模の大きな団体です。
その精神は中世の騎士道にのっとったもの。「この世にもし完全というものがあり得ないならば、われわれはせめてその到達し得ない目標に向かって、あくなき前進を続けよう」との理念の下、ブドウ栽培や醸造法の研究、ワイン生産者への情報提供や教育、広報活動などを行っています。
ボンタン騎士団任命書と、メンバーである証のピン
2000年はボンタン会の創立50周年という記念すべき年に当たり、これを機にガロンヌ川の左岸を統一した会にしようということで、貴腐ワインの銘醸地であるソーテルヌ、バルサックのコマンダリーも入れた「Commanderie du Bontemps Medoc et Graves Sauternes-Barsac」が発足しました。
ちなみに、ボンタンとはワインの清澄に使う卵の白身を溶く木製のお椀のこと。(ワインの出来が)良い時=Bon Tempsと醸造グッズをひっかけたようなネーミングはワイン好きの心をくすぐります。
小泉純一郎元首相、女優の川島なお美もメンバーだそうで。
正式な手続きを経て任命されたことを証明し、今後メドック、グラーヴ、ソーテルヌ、バルサックのぶどう畑やセラーを訪問した際は、樽を12回木槌で叩いて歓迎する旨が記されています。
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■こんなお酒も
いにしえの不思議
ウェルカムドリンクでいただいた日本酒です。
蔵付き天然酵母で造られた天然酒(にごり酒)で、甘くまろやかな口当たり。
熊澤酒造の六代目、あの後(
2006/11/03、
11/04の記事をご参照のこと)エリゼに来てくれたそうです。
六川シェフがメニューに加えたいと申し出ていたライスシャンパン「さざなみ」は、残念ながら蔵元からは出せないという回答だったとか。しかし、3月中にはエリゼで「熊澤社長をお迎えしたフレンチと日本酒の会」なるイベントが企画中!
これは非常に楽しみです。
2013/05/03 画像2点削除