シェ・ヒャクタケ(フランス料理/茅ヶ崎)
*「ウチは居酒屋だから…」だなんてとんでもない!
3年前、このブログでもお馴染みのスティーブ@茅ヶ崎氏に教えていただいてから数回足を運んではいるものの、レビューするのは初めてです。
今年一番花粉が飛んだとある週末、そのスティーブ氏、奥様と共に約半年ぶりのディナーを。テーブル席がいっぱいだったので、横一列並びにカウンターで、時々百武シェフとお話などしながら美味しいお料理(&ワイン)を楽しみました。
JR茅ヶ崎駅から徒歩1分、雑居ビルの2階で営業しているこぢんまりとしたフランス料理店。駅のすぐ近くという好立地ながら、お店が入っているビルの入口は非常に分かり辛い。
2Fに上がるとまず目に飛び込むのは手前にある居酒屋なので要注意、此方はその奥、突き当たりにあります。
カウンターと10人ほどが座れるテーブル席のみの小さなお店ですが、ゴテゴテとした飾り気のないすっきりとした空間で、狭いわりに窮屈さを全く感じさせません。
人気店ゆえ昼も夜も大繁盛なので(ランチは3週間前に予約必須)、非常に活気があります。
〓いただいたお料理 〓
シェフにおまかせ6,000円コース(小さな画像はクリックで拡大します)
前菜①
ホタルイカが乗った料理のお皿に敷かれているのは三浦で解禁になったばかりのワカメ、ソースはキンカンとトマトのジュレ。
前菜②
蕪のピューレ、カリフラワーのムースの上にコンソメのジュレで寄せた蟹肉を乗せて。
てっぺんには生雲丹とキャビアが。
前菜③
北海道産のでっかい帆立貝柱にドーンと添えられた分厚いフォアグラを見よ!
見た目も美しく盛り付けられた前菜は、美味しいだけでなく複雑で繊細な印象。
お魚料理
乗っているのはニンジンの葉の素揚げ。
お肉料理
初物の筍と共に登場のイベリコ豚のポアレ
野性的でダイナミックな一皿。力強さを感じさせるメイン料理は、前菜とのコントラストが面白い。フレンチの奥深さを実感。
デザート
ベリー系フルーツのスープにパンナコッタ、苺のソルベを添えた「サッパリ系」。
ここでケーキや盛り合わせ系が出てくるとゲンナリするところなので、トータルバランス的にも完璧なディナーでした。
アツアツのパンも美味しい!
コーヒー
カウンターから調理の様子が伺えるセミオープンの厨房は、シェフの手から直にお皿を受け取れるところが楽しくていいですね。
フロア担当に女性が1人、満席になるとシェフの助手?の若い男性も厨房を出て料理のお皿を運んでいます。
お客さんはほとんどがご近所に住むリピーターなので、接客も気取りのないフレンドリーなサービスです。
そして、特筆すべきはCPの素晴らしさです。
新鮮な魚介や旬の野菜、フォアグラやイベリコ豚など豪華な食材を惜しみなく使い、独創性も随所に感じさせつつ丁寧に調理されたお料理がたっぷりポーションで供されて、お値段はビストロ価格。
百武シェフは「いやぁ、うちは居酒屋ですから…」などと謙遜されていましたが、とんでもありません!
これだけの量のお料理を最後のデザートまで全く飽きることなく(勿論お腹はいっぱいですが)味わうことが出来る此方は、まぎれもなく本格フレンチレストランです。
■シェ・ヒャクタケ
□12:00~15:00 18:00~24:00(L.O)
□水曜定休
□茅ヶ崎市共恵1-1-7
□0467-88-2043
スティーブ先生が「お持込み」した素晴らしいワインについては、
次の記事 でじっくりと(スーパープレミアムナイト@Chez Hyakutakeへつづく)!