*茅ヶ崎の名店
シェ・ヒャクタケでの大満足ディナーを盛り上げてくれたワインをご紹介
この日のお持ち込みワインは此方の2本
スティーブ先生、いつもありがとうございます!
-------------------------------------------------------
■Hitching Post Pinot Noir
Rio Vista Vineyard Santa Rita Hills 2004
ヒッチングポスト ピノノワール
リオ・ヴィスタ・ヴィンヤード サンタリタヒルズ 2004
レストランのオーナーシェフであるフランク・オスティーニ氏と、彼の親友で昔アラスカで漁師をしていたグレイ・ハートレイ氏が、2人で始めたワイナリーから生まれたワイン。スタッフはわずか3人という小さなワイナリーで、処女作は1979年に自宅で造ったワインだそうです。‘81年に最初のピノ・ノワールを造り、3年後に初めて「ヒッチング・ポスト」の名前が付きました。アカデミー脚色賞を獲得した映画『サイドウェイ』に、オスティーニ氏のレストラン
ヒッチング・ポストが実名で登場し、主人公と恋人がお気に入りの“最高峰ピノ・ノワール”として「ハイライナー」が紹介されたことで、全米で人気が爆発したそうです。
インポーター取り扱いワインリスト「掲載ナシ」、ワイナリー公式ホームページ「公開ナシ」…ヒッチング・ポスト噂の秘蔵っ子「リオ・ヴィスタ」。リオ・ヴィスタ葡萄園からの果汁は、これまでワイナリー最高峰トップキュヴェ「ハイライナー」に15%ほどの割合でブレンドされていました。しかし2003ビンテージより満を持してのシングル・ヴィンヤードのリリースを開始。わずか2年目のこの2004ビンテージにてワイナリー歴代最高のパーカー・スコア(92点)を獲得してしまった大変な希少品。
輸入元取り扱いリスト非掲載の裏アイテムであるばかりか、パーカー氏から「まるでロマネ・コンティのようなブラックチェリー、プラム、カラントの入り混じる花と森床のブーケ。この複雑で深いルビー/パープルカラーのミディアム~フルボディーのワインは、十分な酸と甘いタンニン、後半になって盛り上がるフォーカスを備えている。これはウットリさせるような、誘惑的な美女である」と絶賛されたのです。
もともと小規模なワイナリーで生産数もごく僅かな上、本国でも入手が困難なワインをこんなにあっさり飲めちゃっていいのだろうか。
産地:サンタリタヒルズ(カリフォルニア)/アメリカ
生産者:ヒッチング・ポスト
品種:ピノ・ノワール100%-------------------------------------------------------
左がHitching Post、右がGramenon
抜栓後のコルク
こちらも左がHitching Post、右がGramenon、コルクに染み込んだワインの色の違いが一目瞭然。-------------------------------------------------------
■Domaine Gramenon A Pascal S
ドメーヌ・グラメノン A・パスカル・S
コート・デュ・ローヌは、ブルゴーニュの南に位置するワイン産地、ドメーヌ・グラメノン(グラムノン)は、天然有機栽培の第一人者であったフィリップ・ローラン氏が10年前に立ち上げたワイナリー。デビュー10年にして「控えめな価格の偉大なワインを探しているのなら、ドメーヌ グラメノン以外のところを見る必要はない」とロバート・パーカーに絶賛される南ローヌの名門です。
有機栽培を基本に、できるだけ加工処理をしない、土壌の特色を生かしたワイン造りを信条とし、ぶどうジュースに糖や酸を加えたりしないのはもちろんのこと、S02も極微量程度しか添加していません。発酵にも、果実が自然にもっているイースト菌などが使われます。古樽での長期熟成後、清澄や濾過などはせずに瓶詰めされ、全工程を通じてぶどうジュースやワインはアロマを失うことのないように慎重に扱われています。
で、このワイン。1999年、フィリップ・ローラン氏の突然の他界によって、このワインが最後のヴィンテージとなりました。おそらくこのワインを味わえるのは今宵が最初で最後です。
すごいワインでした! グラスに注がれたとたん、煉瓦色がかった美しい赤色と、何十年も醸造されたポートワインを思わせる濃厚な甘い香りにビックリ! 味もかなりクセがあって、いい意味で野性的な感じ。ボルドーワインが好きな人は「なんじゃいこりゃ!?」かも知れません。ヴィンテージものの紅茶みたいな香りがして、舌にオリーブオイルのようなとろみがまとわりつき、黒胡椒を思わせるスパイシーさがあり…。重厚感はあるけれど、重いわけではない。とても不思議なテイスト。このローヌワインは相当な曲者です。
それと、ノンフィルターなので細かい澱がある。作り手のこだわりを感じさせてくれます。
私は大変気に入ってしまったのですが、チーズなどを肴にチビチビ飲むには向きません。開栓後、あっという間に味が変わるので(酸化が早い)、飲み頃を逃さないよう気をつけたいところ。
酸化防止剤を極力抑えて作っているらしいので、早飲みタイプなんでしょうね。
産地:コート・デュ・ローヌ/フランス
生産者:ドメーヌ・グラメノン
品種:グルナッシュ100%-------------------------------------------------------
飲み終わったグラスを見ると、染まった色がこんなに違う!
Gramenonのグラス底に残った澱
いやぁ、ホントに素晴らしいワインでした。2本が全く正反対の個性を持っていたことによって、当日のお食事も更に奥の深いものになった気がします。
先生、GramenonのPascalをあと5本お持ちと言ってらっしゃいませんでしたっけ?
出来ましたら、また何か華やかな宴の席に是非お持ちよりいただけないものでしょうか。
前向きにご検討いただければ幸いでございます
スーパープレミアムナイトのお料理は
こちら で詳しく紹介しています。
2013/05/03 画像2点トリミング、5点リサイズ