
Poupille Cotes de Castillon
丸山亭での豪華1人ディナー(8/7)でいただいたワインたち
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■JEAN FOURNIER
CHAMPS FOREY ALIGOTE VIEILLES VIGNES
ジャン・フルニエ
シャン・フォレイ アリゴテ ヴィエイユ・ヴィーニュ
ジャン・フルニエは、黄金丘陵(コート・ドール)の北の玄関口マルサネと、ジュヴレ・シャンベルタンに畑を持つ新進のドメーヌです。昔のワイン造りを再現したいというポリシーに基づき、徹底したビオロジック栽培を貫いています。ボトルも18世紀の様式で重厚感があり、澱が溜まる底も非常に深く独特のもの。2003年から、息子のローランがワイナリーを受け継ぐと同時に、先代からのビオロジックをさらに進化させ、ビオディナミによるワイン造りへと移行しました。
このワインは、マルサネ村「CHAMP FOREY」という区画で、樹齢85年のアリゴテ品種のみを使って造られています。
アリゴテというと、食前酒のキールに使われることで有名なことから、安酒のイメージが強いかも知れませんが、このワインを飲むとイメージが覆ります。濃厚さと粘着性の高さがハンパないです。さすがは樹齢85年! もちろんスッキリと爽やかな酸味とフレッシュな果実味というアリゴテらしさも健在です。

個人的には良い出来のアリゴテはシャルドネよりも好きなので、このワインはとっても気に入ってしまいました。
フランス国内でも大人気で、入手困難な造り手の1人とされています。
産地:ブルゴーニュ/フランス
生産者:ジャン・フルニエ
品種:アリゴテ95%、ムロン・ド・ブルゴーニュ5%
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■Baron Bartouse Blanc Demi-Sec
バロン・バルトゥーズ ブラン ドゥミセック
ボルドーのAOCワインです。
が、この白ワイン、ただのAOCとは違います! 生産者はバロン・バルトゥーズ家。普段はサンテミリオン生産者協同組合に葡萄を供給しているのですが、「自分が丹精込めて育てた葡萄が全く知らないワインに変わっていくのが我慢できない!」と、数年前から自家畑の葡萄だけを使ったワインを造りを始めました。

しかも、ネゴシアンに直売して不当な価格で取引されるのを嫌い、協同組合に卸すことによって謙価を保つと言う、極めて良心的な造り手です。もちろん「敢えてボルドーAOCに抑えて」販売していても、サンテミリオンの基本となるセパージュ配分は忠実に守っています。色はグリーンがかった黄金色、甘い花の香りと、完熟した南国のフルーツを思わせる凝縮された果実味が魅力。
産地:ボルドー/フランス
生産者:バロン・バルトゥーズ
品種:セミヨン100%
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■Domaine Philippe Chavy Bourgognu Chardonnay
ドメーヌ フィリップ・シャヴィー
ブルゴーニュ・シャルドネ
優良生産者の両親(母親がムルソーのロピト家、父親はピュリニーのシャヴィー家)を持つフィリップ・シャヴィーがこのワインのために使用する畑はピュリニーとムルソーを併せて2.09ヘクタール。
ピュリニー・モンラッシェの畑90%と、ムルソーの畑10%で造られるシャルドネです。生産方法は自然や月のサイクルを尊重する「ビオディナミ」。植物や土の力をさらに引き出す努力を行い、病気からの保護を極力減らすと共に、収量を抑えています。
セラーでは温度管理可能なステンレスタンク(醸造の初期段階に使用)とオーク樽による熟成という伝統的な手法を併用。熟成の間はワインに何もせずに澱だけ攪拌し、11ヵ月後に樽の檻引きを行い、他の樽とブレンド。瓶詰め直前には軽い濾過処理を行います。
色はまさにゴールドという感じ、90%がモノを言ってかピュリニー・モンラッシェを彷彿させます。洋梨、林檎を思わせる芳醇な果実味にジンジャーの香り、しばらくするとアーモンドのような香りが出てきます。ミネラル感に溢れ、すっきりとした酸味の後に、グレープフルーツのようなフレッシュな苦味が訪れます。

しっかりとした余韻を楽しめるリッチなワイン。
産地:コート・ド・ボーヌ(ブルゴーニュ)/フランス
生産者:フィリップ・シャヴィ
品種:シャルドネ100%
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■Poupille Cotes de Castillon
プピーユ
コート・ド・カスティヨン
1990年代半ば、当時まだマイナーなアペラシオンだったコート・ド・カスティヨンから彗星のごとく現れ、スイスで行われた専門家によるワインコンテストでは、10万円を超えるペトリュスと最後まで競い合い、「コート・ド・カスティヨンの奇跡」と讃えられているワイン。
プピーユは「丘の端」という意味で、スロープの端にシャトーがあることからこの名前が付けられました。カスティヨンの北西に位置するシャトーは南向きの日当たり絶好の立地で、葡萄畑はサンテミリオンから尾根がつながっている丘陵地帯の一角にあります。
この畑はメルローの生育に最適な土壌で、樹齢40年以上の葡萄からは素晴らしいワインが造られます。完熟したものだけを全て手摘みで収穫し、房、粒の状態まで選別しながら、天然酵母で発酵させます。熟成はリムーザン50%、アリエール30%、ヌヴェール20%と様々な樽で、実に18ヶ月の間行われます。こうしてあのペトリュスと張り合い、ブラインドコンテストでも450銘柄中堂々1位を獲得した「シンデレラワイン」が出来上がるのです。
ちなみに『神の雫』で絶賛されたヴィンテージは1つ前の1999年。

漫画の中では「クイーンが聴こえる」(ハァ?)と表現されていたのですが、さすがにそれはありませんでした。。。
産地:コート・ド・カスティヨン(ボルドー)/フランス
生産者:フィリップ・カリーユ
品種:メルロー100%
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デザートの後にはしっかり食後酒も。

■Pedro Ximenes Gran Barquero
ペドロ・ヒメネス グラン・バルケーロ
干し葡萄から造られるスペインの極甘口ワインです。
シェリータイプですが、くせがなく、見た目(真っ黒な色)とは対照的にとても飲みやすい。甘さも貴腐ワインよりずっとフレッシュ感があり、私は断然こちらの方が好き。
とりあえず造り方をご紹介しておきます。
完熟したペドロ・ヒメネスを8月下旬に収穫し、約1週間藁の上で天日干し後、軽く圧搾すると、非常に糖度が高いため、果汁はすぐに自然酵母の力で発酵し始めます。必要なアルコール度数に達したところで人為的に発酵を止め、オークのソレラ・システムに移し、25年以上熟成させます。
産地:モンティーリャ・モリレス(アンダルシア)/スペイン
生産者:グラン・バルケーロ
品種:ペドロ・ヒメネス100%

食後酒その2。
■Amoure de Chat Noir
アムール・ド・シャノワール
美人の白猫ラベルとボトルに付いた鈴が可愛すぎるフランスのお酒。「可愛い

可愛い

」と騒いでいたら、オーナーの渡部さんが「中身は結構しっかりした酒だよ」とサービスで味見させてくれました。
シャノワール(黒猫)というコニャックがあって、この白猫バージョンはそれにリキュールで甘さを+し飲みやすくした女性用なのだとか。で、頭にアムール・ド(~の恋人)が付いているのですね。
ラベルの猫が白いところといい、さすがにフランス人はおシャレだわん。
で、お味の方ですが、いくら甘いといっても元がブランデーなので、度数はしっかりあります。カクテルとは違うので、お酒が弱い人には相当キツイと思いますよ。ソーダやジンジャーエール、水割りで楽しむといいかも。
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黒猫とカノジョ いや~~ん

可愛すぎる
産地:フランス
生産者:アンリ・ムニエ
タイプ:ブランデー
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※このお酒とともに楽しんだお料理については
こちら