(潮入りの池と汐留の高層ビル)
*徳川将軍家の栄華を今に伝える「浜御殿」で幽玄の刻を堪能
今年の中秋の名月である9/25の前後10日間、9/21~10/1まで、「中秋の名月と灯り遊び」なるイベントが開催されました。
通常17:00までの開園時間を4時間延長し(最終入園は20:30)、「潮入りの池」周辺を中心とした園内のライトアップを行うというもの。
このなかなか風流な催し、昨年に続き2度目なのだそうですが、今年「Let's Enjoy TOKYO」の特派員情報を見るまで全く知りませんでした。
浜離宮は勤務地である浜松町の駅から歩いて15分足らずで行ける場所ですが、閉園が会社の終業時間より早いので、一度も訪れたことはありません。
10/1(月)の最終日、都民の日につき入園料が無料になると聞き、会社を定時で退けてから1人で寄ってみました。
一歩庭園の外に出れば高層ビル群が
足元を照らすのはこんな仄かな明かりのみ
小の字島
中島の御茶屋
その昔将軍さまや公家たちが庭園を眺めた休憩所。
500円でお薄とお茶菓子がいただけます(詳しくは次の記事にて)。
中島橋
潮入りの池
東京湾の海水を引く、都内の江戸庭園のうち唯一現存する海水池。
潮の満ち引きによりその趣を変える様式となっています。鯉のかわりに、ボラ、セイゴ、ハゼ、ウナギなどが棲息。
お伝い橋
長さ118mに及ぶ総檜造りの橋。小の字島と中島の御茶屋を結ぶ。
当日は人がすずなりで少々風情に欠けたかも。
これは人気がなくなった一瞬を狙って撮った1枚。
旧きもの(=江戸大名庭園の伝統美)と新しきもの(=周辺の高層ビル群)とのコントラストの妙。
幽玄の世界を感じさせるほの暗い灯りと、近代的なオフィスビル群のイルミネーション。
2種類の光の調和と、庭園の幻想的な雰囲を大いに堪能してまいりました。
たった1つにして最大の問題は「写真の出来が酷すぎる!」
これに尽きます。
あまりにも無残なので記事作成を見合わせようかと思いましたが、せっかく初訪問を果たしたことだし、恥を偲んで画像もUPしました
しかし、言い訳するつもりはありませんが(たしかに酷いです)、三脚もなしでコンデジ使用ではこれが限界かと…。
同じ条件で上手く撮れる方がいらっしゃれば、ぜひともテクを伝授して下さいませ
〓浜離宮って?〓
正式名称は「浜離宮恩賜庭園」
再開発による高層ビル化が著しい東京ウォーターフロントに、東京ドームの5倍の敷地を誇る。
東京湾の海水を引き入れた「潮入りの池」と2つの「鴨場」を伝え、江戸時代には江戸城の「出城」として機能していた徳川将軍家の庭園です。
歴代将軍による幾たびかの造園と改修を経て、明治維新以降は皇室の離宮となり、名称が「浜御殿」から現在の「浜離宮」に変わりました。
関東大震災や戦災により多くの樹木や歴史的建造物が損傷しましたが、1945(昭和20)年東京都に下賜され、整備・修復の後に翌1946(昭和21)年4月から一般公開の運びとなりました。
1952(昭和27)年11月22日には国の特別名勝及び特別史跡に指定されています。
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index028.html