おっさん先生と愉快な仲間のぶろぐ

先生って楽しい仕事だと思い続けることができたしあわせな爺っさまのつぶやきです。

先生たちの笑顔が、今こそ必要な時です。

2020-05-28 13:08:52 | Weblog
9月入学見送りですか。。
やはりというか、制度や社会を優先する論議しかしないなら当然の帰結ですね。そんな論議は何度も繰り返し行われてきたし、その度に時期尚早、社会の負担が大きすぎるという結論でいつの間にか忘れてしまった事項でしたよね。ただ、その論議は、「平時」で「誰も困っていない状況」での議論だったはずです。今の論議は「現実に2ヶ月も学校に行けない子どもがいて、将来突然の休校措置で、授業が受けられない、集団での授業が保障されないかもしれない。」という状況の中での判断をくだすというものだったはずです。なら、今先生たちの目の前にやってくる「現実問題として2ヶ月学校にこれなかった子どもたち」にどう対応するのかは「誰」が考えていたのでしょうか。また政治の世界的早い遅いの議論なのでしょうか。

二倍の距離をとって授業をすれば、2倍の要員がいる。
2ヶ月分の授業時間が足りなければ2ヶ月分の授業時間を補填する。
2ヶ月の授業計画が取り消されればあと残り10か月のカリキュラムを変更(削減、組み換え)する
当たり前のことですが、すぐにできるかどうかが問題です。

オンライン学習の準備や実施にこの2ヶ月、自分たちで工夫してきた先生たちが、解除ですぐ次のことができるとは到底思えません。

学校はここ十年間は、「平時」の対応しかしてこなかったし(2011の震災で想定外という言葉が初めてつかわれましたよね。)今回の事態はまさに「想定外」の事態なのにそれに匹敵するという認識がまだ生まれてないように思えます。
ちなみに若い先生の多くは「想定外」の事態に遭遇したことがない世代です。

すぐに高学年を持てる先生を二倍にするなんて、机上の空論だと思います。

人を増やせばなんとかなる理論は今まで嫌になるほど聞かされてきた不毛の議論でした。先生はモチベーションが上がれば。二倍の仕事がてきる人もいます。そうでない人も当然います。ただ人を増やしても解決できないこともあると思います。

学校で時間確保するための「優先順位」をつける。実はこれがいちばん厄介なことだと思います。

当然小学校では「教科時数の確保」か「学校行事、特別活動の確保」なのかという議論がうまれるわけですよね。

ただでさえ時数確保が大変で「芸能教科」と呼ばれることの多い「情操教育」に必要な音楽、図工、書道などや、体力保持、健康のための保健体育が、「私立中学受験のための準備に必要のないもの」として、また、暗黙の公立中学校への忖度が行われ、へらされていくとしたら、「義務教育は人間形成の基本」というスタンスは消滅するのではという危惧はないのでしょうか。

今、現実問題として2ヶ月学校にこれなかった子どもたちにどう埋め合わせをしていくのかを、金と人だけを配るから「学校」で考えなさいは、少し酷い話だと思います。

でもそんな中で頑張るたくさんの先生、応援してます。倒れないで下さい。先生たちの笑顔が今こそ必要な時です。


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