おっさん先生と愉快な仲間のぶろぐ

先生って楽しい仕事だと思い続けることができたしあわせな爺っさまのつぶやきです。

1999年y小学校6月修学旅行だ

1999-06-18 21:33:48 | Weblog
いよいよ出発6月1日 晴天 担任のふだんの行いがよいからだと内心では思いながら校庭にでる。期待にわくわくした顔、不安そうな顔、とにかく65名全員が参加できたことがうれしい。前日まで、我がクラス1組では毎日1,2名が連続して体調不良で欠席。ようやくこの日全員集合した。いよいよ2台のバスに分乗して出発。1組は1号車。校長先生と養護教諭が同乗。林間学習の悪夢が頭によぎり、とにかく酔い止めの薬を飲んだかを確認。ついでにガイドさんも確認。2号車の方が良かった?とが騒いでいたが無視された?

バスの中で
とにかく元気、元気の車中の様子。『校長先生がいるから、少しは担任の立場も考えてくれるだろう』との甘い期待はすぐに裏切られ、「先生 お茶飲んでええかー」「先生おやつはー」の大合唱。「レク係がせっかく準備したからバスレクがすんでからおやつ」「バスレクまでは少しからだをやすめろ」と怒鳴り狸寝入りを決め込む。でも、この子たちは、おやつがかかると以外と聞き分けがいい。張り切るレク係の出し物が済みおやつ、4時間があっという間にすんだのは狸寝入りのつもりが本気で寝てしまった担任だけが感じたことだろうか。その間バス酔いはゼロ。快調な滑り出しだ。
鳥羽水族館到着
時間通りに水族館へ到着。エントランスホールで整列し、すぐにアシカショーの会場へ移動。昼食をとる。ちょうど開演前で、すこし「せこい」気がしたが、かぶりつきの一番いい席を有都小学校で独占。弁当を広げる。子どもたちは無心に、朝早くからおかあさんが作ってくれた弁当をほうばる。中には自分で作ってきた子もいる。さすが6年生、自分のことを自分でできる子が増えてきた。食べる量も増えてきたせいか5年の時のように「先生食べてー」と行って来るが減ったのは残念。
二見浦へ
また、バスに乗り二見浦到着。夫婦岩で記念撮影をして、浜千代館到着。部屋に入る。男子、女子とも一部屋にはいる。2部屋とも20畳以上の部屋。男子は大広間の半分。部屋割りで何か言うかと気にしていたが、あまり気にしていない様子。ほっと一安心。すぐに女子が男子の部屋を訪問。男子も女子の部屋に平気ではいっている。仲がいいのか?幼いのか?この見極めが難しい。
地引き網
なぜか毎年、鯛やハマチが必ず入ってくれる地引き網を体験。子どもたちは全然そんなことは気にしないで綱を引くことに夢中。ついには腰まで、怒鳴って止めてはいたものの、歓声にかき消され、最後には首まではいる子がでた。熱中しすぎると、次のことが考えられない。今の子の特徴かもしれない・・。
とれた魚はやっぱり、鯛にハマチ。ツバスや鰯もとれた。エイの子供もいたのには驚いた。Y小学校と山分け夕食のおかずになった。でもあのハマチはどこへ行ったのだろう。
6年生のいい面 足りない面
6年になって感じることは行動が素早くてきぱきとできる子が増えたこと。一つひとつの行事は素早くこなしていく力は着実に付いている。でも、その後・・・・・いつも担任たちは顔を見合わせている。65人が集まると必ずどちらかの担任が大声を張り上げないと静まらない。「せっかく頑張れるのに」との思いが強い担任たちは今日も大声を張り上げている。
桜貝は幸せを呼ぶ?
入浴の順番待ちで時間ができた男子に 「桜貝を見つけると幸せになれるぞー」と一声かけると桜貝探しが始まった。「これ おかあさんにあげるわ」となかなかかわいいことをいう子。「どうせ 先生のいうことやから嘘に決まっている」となかなか鋭い子。4つも5つも見つけたのには驚かされた。なぜか担任は一つも見つからなかった・・・・・。
入浴             
銭湯に行かなくなって大きな風呂にみんなとはいるのは少し恥ずかしいようでだ。でも忘れ物はなくなった。中では、しっかりシャンプーを使って頭を洗う子、ドボンと入ってそのままあがろうとする子、プールと間違えて泳ぎ始める子。いろいろな姿を見せてくれる。
夕食そして歯磨き
和室でお膳に並べられた夕食。どれを食べようか見定める視線が真剣。メーンは伊勢エビ。でも意外と嫌いな子がおおいのには驚いた。もったいないと思うのは僕が年をとったせい?。いつもいすに座っているためか正座ができないまま食べ始める子。いなせな片肘スタイルだ。器をおいたまま口を近づけて食べようとする子。お膳を平気でまたぐ子。食習慣の変化は時代の流れだとは思うがなぜかひっかかる。
しっかりとできるようになっているのに驚かされたのは食後の歯磨き。実に丁寧に行う。神経質すぎるぐらい。男女の別なく、習慣化されている。ただその後すぐに「先生 お菓子食べてーいい?」「あかんに決まっているやろ」の一言でかたづける。
そして買い物
子どもたちの修学旅行の楽しみの一つ 「買い物」が始まる。旅館前で班がそろっているか点検を受け、土産物屋をのぞいている。男の子は好きなものがあると一気に買い込んでいく。大きな風船のバット、写真立て・・。女の子はじっくりと、はやりの蛍光ネックレスを見定めている。男女ともしっかりと値切って買おうとする意欲は旺盛。孫の手をもっって「これおばあちゃんにあげるの」「これほんもんの真珠やて200円やった」いろんな声が聞こえてくる。担任のおみやげは「アンモナイトの化石」を600円で買った。でも、同じものを350円で買った子がいる。えらい。
さぁ恐怖の夜
子どもたちにとっては楽しみな夜。教師にとってはいちばん怖い夜が始まる。気分が高揚している子どもたちはなかなか寝付いてくれない。「家と違う枕じゃ寝られない」「クーラーないのこの旅館」「寝相が悪いからみられるのがいや」等々理由を述べてくれる子。密かに寝た振りをして見回りがいなくなると起き出してトランプを始めようとするグル-プ。『疲れているから 熱だしたらどうすんのや』というこっちの心配もどこ吹く風、廊下に正座といっても利きめなし。「先生 廊下の方が安心できるし正座させて」といってくる始末。教師と子供とのいたちごっこがようやく終了したのは3時前。『4時の日の出なんか絶対にいかない』とさぼってやった。責任感旺盛な2組担任は張り切って校長先生たちを従えて日の出見物に出発。 
日の出
しっかり4時に子どもたちを夫婦岩までつれていき、朝日を見学させもののここからが大変。「おなかへったよー」「なんかすることないの」の大合唱。大自然の感動も空腹には勝てない?
せっかく日の出をさぼっても5時にたたき起こされ、朝の散歩係。グロッキー寸前。子どもたちの「朝日が昇るとこみれたで」との元気な報告に「水平線からあがるのを日の出というのだ、雲間から見えたのは日の出とはいわない」などと悪態をついてやった。
ことわざの学習?
波打ち際を走り回る子どもたちに「あぶないよー 滑るから入るな」との一喝!。そのとき、ズルッと鈍い音。だれかと思えば注意していた本人。さすが老練な教師。ここまできてことわざを身をもって教えている。「○○の冷や水」
パルケだ。ピレネーだ。楽しすぎて時間を忘れた?
修学旅行最後の見学地バルケエスパーニャ。何とか全員元気で到着。ピレネーに4回も乗るような度胸のある女子や、担任と一緒で危ないものには絶対に近づかない男子などそれぞれが、楽しいひとときを過ごす。昼ご飯に遅れて怒鳴られたり、パレードに飛び入り参加して踊ったり・・・・。
やっと終わった。帰りの4時間は記憶がない。とにかく無事帰ってきたらしい。
やっと修学旅行から帰ってきたとたん「先生 職員室のコンピュータ バグってるよ」 調べてみると容量不足になってしまっているコンピュータなのにゲームを誰ががやってしまったようだ。こんなことで手間をとらすなよな。
追い打ちをかけるように「コンピュータ室のもおかしいよ」の声。誰か助けてほしい。TAのスイッチが切れている。教師機のディスプレーのスイッチを切ったまま起動して、立ち上がらないと思って又スイッチを切っている。何回か繰り返したようだ。おそろしいことがおこっていた。

子どもたちに修学旅行の学級通信を渡す。帰ってすぐにデジカメでとった絵を張り付けて作り上げた力作だ。「先生 カラーの方がええのに。」だんだん子どもたちが贅沢になっていく。

子どもたちの感想を一太郎で作文に仕上げさせる。文集にするには子どもたちに入力させておくと楽ができる。2時間かけたが半分ぐらいの子が400字程度の感想を入力している。すごい。コンピュータを使う上で「入力できる」ということは大事な力だと思う。子どもたちはいとも簡単にクリアしていく。

梅雨の谷間か蒸し暑い日が続く。学級園のジャガイモも花が落ち収穫間近。一株で100個はとれるとの宣伝文句に乗せられて作ったトマトも順調に実を付けている。27キロになるという世界一メロンは蔓が伸び出したがふつうの真桑より葉が小さいのが気に掛かる。あまりの暑さにコンピュータ室に逃げ込むことも考えたが、他の先生の目が気に掛かりやめておいた。

図工の時間「ポスター」づくり。ロゴを紹介するのにホームページビルダーを使用。ロゴをプロジェクターで見せると子どもたちから歓声がでた。ポスター制作の導入でこれだけ意欲付いたのははじめてだ。

6月29日の学習発表会。出し物に苦労する。当方、大の音楽嫌い。演目から合奏や笛をはずそうと思うがそうもいかない。合奏「コンドルは飛んでいく」とリコーダ2部奏。担任の気も知らず子どもたちはやる気十分。音楽だけでは物足りないので、手話での詩の朗読に挑戦することにした。5年の時に目隠し歩行。6年では手話をやらせてみた。自ら体験することから障害を持つということについて考えてみさせたかった。こちらは昔取った杵柄、張り切って指導できる。と思っていたら、年のせいか物忘れがひどく、あわててインターネツトで手話のページをひらくはめになった。

合奏の練習が苦手なので、この間の「音楽帳2」を使うことにした。インターネツトの中を必死で検索し「コンドルは飛んでいく」のMIDをさがした。どうにか見つけ、コンピュータに仕込んでおいた。4拍子なのでとんとんとんとんと4つキーボードをたたくだけでピアノ伴奏ができる。授業でコンピュータが役に立つと実感した瞬間だった。疑い深そうな子どもたちは「先生それさわらせて」といって来るが絶対にさわらせなかった。

子どもたちの修学旅行日記づくりもほぼ完成。ついでにウェブの使い方を教えた。IEなので「イーのマークをクリック」これだけで完了だ。最初に開くサイトは本校のホームページにしておいたのですぐに覚えた。どうせならyahookissでネットサーフィンもと欲張った。案の定子どもたちがすぐにいこうとしたのは「ゲーム」のサイト。府のセンターの制限にひっかかりあえなくアウト。むっと下目でこちらをにらみ不平たらたらの様子。思わず笑ってしまった。次にねらったのは「アニメ」これもアウト。なかなかいいぞと思っていると次は「歌手」これはフリーパスだった。「スピード」の曲がかかったのを皮切りにコンピュータ室がミュージックボックス状態になった。あわてて「終了」のひとこと。ブーイングが起こったが無視して、「給食の用意」。

ジャガイモの試しぼりをした。一株から大きいのが6.7個小さいのを入れると20個近くついていた大成功だ。早速職員室でゆでてもらって教室で試食。適当に切ったためおおきいのやちいさいので一悶着。じゃんけんにすることで決着して試食開始。一握りのジャガイモをちょびちょび大事そうに食べる子。あっというまにほうばる子。それぞれの個性がでておもしろい。黙って作文用紙を配ると、文句も言わず書き始める。こんな素直な姿を見たのははじめてだ。食い物の力はすごい。

そろそろ何かテーマを持たせてコンピュータを使った学習を始めたいと思っていた。教室にあるものでと子どもたちに話してみると「ジャガイモ」「クワガタ」「学級紹介」「歴史」「歯磨き」なかなかいいテーマがでてくる。学級のホームページのスタートだ。早速クワガタのデータ集めを始める班がある。デジカメで教室に持ってきている「クワガタ」を番号のついた紙の上でとっている。


一太郎スマイルを試用。これはいい。学校のコンピュータには一太郎9が入っていたが、全部替えてくれないかと思うほど、使い勝手が良さそうだ。市ではスタディタイムを中心において構想をされているようだが、使い慣れたソフトの方が僕にはやりやすい。

最近、CDやAVを使っての視聴覚室的な感覚でコンピュータ室を利用する先生が増えてきた。どんな方法であれ利用する先生が増えることはうれしい。ただ利用人数を報告してくださいとのお達しもありデータペースをった。アプローチを使って利用時にチェックをかけることにした。

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