そろそろ冬の準備が必要ですね。
今日は、秋から急に冬になったような気温でした。外歩きは控えて、部屋に籠もることにしました。
孫が四年生になり、正月に帰省した時になにか面白いものをと考えていたので、ベクターのサイトを見ると古いソフトが復活してWin10でも動作可能となっていました。
早速ダウンロード、ゲーム専用機にしている経年劣化でクラッシュしそうなLavie M に導入
(DOSBoxなどを使えばWin10のコンピュータでも使えそうですが、今回はやめておきます)、若気の至りでデコった外観ですがまだ、動きます。
液晶がやばいLavie M ですがVB6ランタイムをすでに装備しているので快適古いソフトも動くかもという淡い期待をしています。
ダメもとでやれる時間があるのが老人の特権ですね。
ずーと昔、学校でwin95が動いていた時、4年生の角度の学習の後、習熟の場面で使ったソフトですが「名作」だと思っています。
当時もベクターのサイトで公開されていましたが、学校でのフリーソフトへの利用規制がきつくなり、いちいち申請書を書かないと学校のパソコンに導入して利用できない環境になってしまって
(この辺りが学校での情報教育を遅らせる原因になっていると思うのですが、管理主義的なえらいさんたちのいる地域では、しかたのない現実でした)
すっかり忘れていたのですが、今どきの学校では、こんなソフトを使うこと自体が規制されているだろうと思います。
学習にゲーム機まがいのソフトを入れることに寛容な(ゲーミング教育という言葉もあるのですが、今でも、知って管理職は、すくないようです。)
ネットワーク管理者がいればいいのですが、学校のネットワークの今一番の心配事は、何よりセキュリティなのだそうです。
たしかに社会で話題になるインターネットの利用におけるセキュリティと、学校や教育LANにおけるセキュリティの課題をきちんと分けて議論しないと混乱が起こりますね。
ただ、沢山の新しい機械を導入することより、閉鎖的なイントラネットを独自運営して緊急時のみインターネットに接続すれば解決の道も見えるはずですが、ネットワーク運営やメンテナンスにかかわる企業も各自治体の教育委員会も口を閉ざしているのはなぜでしょうね。
きっちりしたシステムを構築するより、すぐにバージョンアップする機器を販売することで「経済的効果」があると思っている誰かさんがどこかにいるのかな。
ネットワークは管理すべきものであり、ただ便利なものではないという現実を突きつけられるのが、いやなのか、管理すべきシステムが完備していないことを「セキュリティーの課題」という言葉で、ごまかしていることに本当に誰も気づいていないのでしょうか。
ふっと、このソフトとの出会いを思い出しました。
もう30年ほど前の昔話です。
学校のコンピュータ教室に一クラスの人数分40台の新しいコンピュータが導入され、「さぁ使ってください」という時代がありました。
僕が買っばかりのワープロ「書院」の操作を覚えたばかりの頃でした。
当時学習用ソフトというものはあったのですが、ゲーム性のないものも多く学習プリントをデジタル化しただけのようなものが多く、あまり興味がなかったのですが、このソフトはとても面白かったことを覚えています。
「ダウンロード」や「解凍」というスキルを総合的な学習の時間の中で教えていたので、フリーソフトを公開しているサイトからソフトをダウンロードし、それぞれのパソコン上で「圧縮ソフトを解凍」し、コンテンツを利用するという授業を参観日に実施しました。
目標は「グループの全員が個々のパソコンの画面上でソフトを利用できるように協力する」にしました。
スキルのある子はできない子をフォローすればいい、とにかく全員でグループ全員分のコンピュータへのソフトの導入作業をさせてみようという、今、考えればずいぶん無謀な取組でした。
ローカルのアドミニの権限設定や気が遠くなるほど遅いネットの接続環境の中で悪戦苦闘の2時間でしたが、2時間目にはどのグループもコンテンツを利用してコンピュータ教室がまるでゲームセンター状態になっていました。
子どもたちだけではなく参観に来られた保護者も一緒になって楽しい時間を過ごしました。
ただスキルを教えるだけでも、子どもたちは熱中しました。
スキルからリテラシー、モラルからセキュリティと学校で教えた内容も時代とともに変化しました。
今ではフリーソフトを利用することはセキュリティ上の課題もあり、自作ソフトを作った熱い先生たちも退職して、市販されているコンテンツや最初から設定されたステレオタイプのコンテンツしか実施できない学校が大半だと思います。セキュリティを重視すれば使い勝手が悪くなる。コロナ禍のマスクと同じですね。
ただ、騒然とした学習の後、「ヘッドフォンをつけたい」という要望をしたのは子どもたちでした。
「ゲームセンター状態を知ったから」「集中したい」という意欲や関心ができたのだと思います。
コンピュータ教室でのルールも自分たちで考えたいということになりました。
今年から小中学校で評価の観点から関心意欲態度という項目が消え「学びに向かう態度」ということばに変わりましたが、セキュリティや不測の事態が起こることを、事前に、すべてのリスクを指導する側が排除し予想し準備することで、「何のストレスもなくスキルや知識」を身に着けているのなら、子どもたちが学習の場面で協働したり、学習内容に関心や意欲を持つことが難しい状況を生み出しているようにも思えます。
いろいろな体験をすることは大切だと思います。
ただ体験のなかで、安心して失敗できる場所を作らないと、体験することだけを重視することになるように思います。
意欲や関心がないのに体験させることで無理強いという感覚になる子も、今の時代にはいそうですね。
先生が楽しめないのも子供が楽しめないのも、学校が安心して失敗できる場ではなくなりつつあるからかもしれませんね。満点主義にならざるを得ない状況が学校にあるとすれば、悲しいことだと思うのですが。
孫のため準備をするのは楽しいことです。
大阪の地下鉄玉出の駅から1分の所にその店はあります。
粉もんの街大阪でも特に美味しいお好み焼きの店です。