京都の町もようやく、
冬の底冷えの寒さから解放され、
春の兆しが見えてきました。
二十年ほど前のある秋の日のことでした。
あの頃僕は平凡な教師として、
その日その日を楽しめればいい、
とにかく一生懸命そして、
無難に定年を迎えればいいと思っていました。
そんな自分が、何かもっと教師として、
人としてやれることがあるのではと思えたのは、
古びた教育研究所での、
あの日の不思議な、ある人との出会いでした。
それから今日まで、人生にリベンジするその方の
生きざまを間近で見せていただけたこと、
僕がこれからの人生を考えるときに
とても得難いものになりました。
出会いとは不思議なものだと感じています。
いつか、その方から、お話を
聞かせていただいたことがありました。
ある一流会社の副社長まで上り詰めながら、
そこを飛び出し五十歳で再チャレンジされた折のお話、
ずうっと心に残っています。
いつか自分も
教職の世界から離れ、
もう一度、何かにチャレンジしてみたい、
そんな思いをそのときは漠然と持っていたのですが、
今年から、ようやく、その切符を手に入れることができました。
老後の人生を考えるとき、
「死ぬまで○○を達成する」という目標があれば、
生き甲斐になるという話を聞いたことがありますが、
死ぬまでに「博士」になりたいなんて、
大それた夢ですが追いかけてみようと思います。
四十の手習いどころか六十の手習いですが、
たくさんの皆さんに支援していただき、
後押ししていただいて昨年、
最初の一歩を踏み出すことはできました。
実は昨年より大学院に入学し、
今年からM2に無事進級しました。
今年からは非常勤講師としての二つの大学に勤務いたします。
桜満開の母校の教職教育実践機構で、
次の時代を担う教師を育成するという
仕事をさせてもらうことになりました。
また、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/9e/f06d1f2651a4fe1c8d06e42723caf1bf.jpg)
豊中で教育方法学を講義することになりました。
慌ただしいスタートでまだ何も考えてはいませんが
とにかくまず、やってみようとおもってます。