ベトナムで戦争があった頃、神戸の三宮にはガード下と言われる場所がありました。(今でもあるようですが、当時の面影はなく、今はすっかりお洒落な神戸の雰囲気の場所なので、過去形です。)
沖縄のソーキそばを初めて食べたのもそこだったし、ジッパーでなくボタンで前を止めるジーパンがあることを知ったのもその場所でした。
タバコも吸えないのに、ジッポーのオイルライターやスイスのアーミナイフが格好良く思えて、アルバイトしてはせっせと買い出しに三ノ宮まで通っていました。
そこにはもうひとつ、特別な店がありました。米軍払い下げの負傷者や死者を包んでいた(と店員さんが教えてくれた)シュラフや衣服、壊れた軍用品を売る店がありました。
そこで、アルバイトで貯めた資金で買えたのはランタンでした。ガソリンで使えるとか聞いてたのですが、白灯油でとてもきれいに輝いてました。
黄色く激しく燃えるランタンの灯火を見つめることで「戦争」にむきあっているように思っていたのです。
すでに、何回かの、引っ越しでガラスが割れて使えなくなっていたのですが、思い出してリメイクしてみました。新しい光を見ながら、もう一度「戦争」を考えています。
LEDなので、輝きは違いますが、50年ぶりの輝きです。
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