なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

オーレン!オーレン!オーレン!~京都府立植物園2021/2中旬(3)

2021-02-23 06:48:32 | 植物

キンポウゲ科のスプリングエフェメラルの最後は、お待ちかね~(かな?)
オウレンの仲間です!

一番楽しみにしていたバイカオウレンは・・・
うう、正直ちょっと貧弱かも。


咲いていたのはたったの2輪。
セツブンソウが大群だっただけに、どうしてなのかなと思いました。
年々減っている気がします。
しいちゃんのお庭の方がずっと華やかでしたね。

それでも頑張って咲いている花に拍手です。
もしかして、もう終わりなのかも・・・


気を取り直して見回すと、おお、咲いていました!
コセリバオウレンです。
オウレンは雌雄異株で、こちらは雄蕊・雌蕊そろった両性花ですね。
雌蕊だけの雌花もあるそうですが、植物園では見たことがありません。


近くには雄花もありました。
両性花もいいけれど、雄花は蕊も花弁も萼もどれも純白で、とっても可愛いです。
雄花ですが、咲きたてのころは雄蕊が中央に寄っていて、花粉を出すにつれて花火のように外に広がるようです。
下の写真はすっかり花粉を出した後なんでしょうね。


このコセリバオウレンですが、なぜか花壇の中ではなくて、歩道と花壇の境目の少し歩道よりに生えています。
1本だけではなく、どれもこれも・・・
植えたわけではないでしょうに、なぜでしょうね。

さて、オウレンの花、もっと沢山生えている場所があるはず・・・とそちらの方に向かいました。
ありました!
まだまだほんの少しですが、セリバオウレンも咲き始めていました。
セリバオウレンも先ほどのコセリバオウレン同様、雌雄異株です。
こちらは両性花。


こちらもですね。でも上の写真の株と比べると、雄蕊がまだ花粉を出していないようで雌蕊にくっついています。


ちゃんと雄花もありました。沢山の雄蕊が周りの方から順に広がっているのが分かります。


でも花を見ただけでは、コセリバオウレンとセリバオウレンの区別なんて分かりませんよね。
これは葉の付き方が、2回3出複葉がセリバオウレン、3回3出複葉がコセリバオウレンということで区別できるようです。
よく分からないので、葉の写真を撮ってきました。
こちらはコセリバの方。
最初の茎から3枚の葉が出て、その葉1枚からまた3枚の葉が出て、さらにその葉からまた3枚の葉が出ている・・・
はずなんですが。
なんだか写真が拙くて全然分かりません。まあ葉が細かいということで・・・


気を取り直して、こちらはセリバオウレンの葉と花です。
(名札を信じたらそのはず・・・)
確かに3つに分かれた先の葉も3つに分かれていますね。
2回3出複葉で間違いないようです。
花が小さいこともよく分かりますよね~


ということで、復習も兼ねたオウレン特集でした!
ちなみに、高級生薬となるオウレンはキクバオウレンとも言われ、1回3出複葉です~

【撮影:2020/2/13  京都府立植物園】

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早春キンポウゲ科続々登場~京都府立植物園2021/2中旬(2)

2021-02-22 05:38:54 | 植物

セツブンソウの群落以外にも、ほんの少しですが早春のキンポウゲ科がお目見えです。
まだまだ咲き始めたばかりですが、そんなカワイ子ちゃんたちを見てくださいませ~

最初はビタミンカラーのフクジュソウ。
皆さんの投稿で何度も拝見していたのに、1月末行ったときは芽すら見つけられず・・・
ところが、今回は一番美しいタイミングで咲いていました。


落ち葉をかき分けて出てきました。


希少種ゾーンには沢山のフクジュソウ。
「フクジュソウ」としか書かれていませんが、貴重な種類の株なのでしょうか。
満開です。


お次はほんの少しだけ咲き始めていたユキワリイチゲです。
ユキワリイチゲの花ってこんなに小さかったっけ?
と思うほど、ミニサイズでした。


花の割に葉のサイズが大きいのが特徴です。


もうすぐこの辺りに沢山の花が咲き乱れるのでしょう。
今は花の繊細さに似合わないごつい葉が大半です。


最後は生態園ではなく、中国植栽コーナーの下で育てられているユキワリソウです。
去年と場所が変わっていて、見つけるのに苦労しました。
遠いので咲いていたという証拠写真程度で・・・




一株だけ近くで咲いていました!


春といえばキンポウゲ科と言うくらい、一般的な科。
花はどれも似たような特徴があり、花弁のように見えるのは萼です。
その蕊がどれも魅力的で、花にアクセントを与えていますね!
あれ、あのキンポウゲ科はないの?
と思われた方々、鋭いですね~
そちらは明日ご紹介しますね!

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セツブンソウがいっぱい!~京都府立植物園2021/2中旬(1)

2021-02-21 06:47:02 | 植物

2週間ぶりの京都府立植物園。
寒波が訪れる前の暖かい週末、ぶらり行ってきました。
お目当ての花は当然・・・



セツブンソウと違うやん(笑)
大きな説明版には「キンキマメザクラ」の文字。
ちょっと気が早いのではございませんこと?

失礼しました。目的の花はこのキンキマメザクラの下に咲いていたこちらです。
改めまして・・・セツブンソウ(キンポウゲ科セツブンソウ属)。


キンポウゲ科のスプリングエフェメラルの中でも、一番のせっかちさん。
前回行ったときにはほんの1輪だけしか咲いていませんでしたが、今回はしっかり見頃!


落ち葉と比べると、小ささを感じていただけるでしょうか。


京都府立植物園には前にも書いたようにセツブンソウのエリアが少なくとも4か所あります。
それぞれのエリアの花が咲く時期が少しずつずれているので、結構長い期間花を見ることができます。
最初の4枚はキンキマメザクラの下のエリア。

お次は湿地ゾーンの入り口手前のエリア。
こちらの花を見たときはあまりにも日差しが強く、下手な写真がより下手に・・・


土の上に顔を出すセツブンソウの写真をよく見ますが、植物園では落ち葉をかき分けて出てきます。




さて、このセツブンソウですが、白いところは萼片です。
では花弁は?
説明のため、大きく写した花を見てみましょうか。
黄色い部分は花弁が退化した蜜腺だそうです。
真ん中に沢山見える紫色の蕊が雄蕊(花粉が出ているのもありますね)。
そして、さらにその中央にある赤紫色の部分が花柱(雌蕊)です。


萼片は通常5枚ですが、こちらでは3枚や4枚もありますね。
落ちてしまったのでしょうか。


そして一番沢山咲いていたのが梅園側入り口から入って近いところにあるゾーン。


これだけ咲いていると、みんなの目を引きます。




今日は目玉のセツブンソウ特集でした。
ちなみに、セツブンソウの花言葉は「微笑み」、「光輝」。
光り輝くこの花を見ると、自然と微笑みが浮かびます。

【撮影:2021/2/13  京都府立植物園】

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つんつんツグミのお出ましだ~

2021-02-20 06:08:26 | 鳥さん

テレワークの時も運動不足解消のために続けているお散歩。
お昼か夕方ですが、平日なので人は少なめで、意外と鳥さんに出会うことも・・・
ひゅっと飛び去り屋根に止まった鳥は・・・イソヒヨドリ(雌)でした。
青とレンガ色が美しい雄に比べて地味ですが、さえずりは雄と同じくらい美しいです。
(今の時期は聞かれませんけど・・・)


ここは例のカワセミと出会える湿地。この日も、護岸にはその姿が・・・


嬉しいことに、川辺の葦に止まったカワセミも見ることができました。
とりあえず証拠写真に・・・


あそこにちらちら見えるのは・・・ジョビ子ちゃん! ジョウビタキ(雌)です。
ナンキンハゼの枝の中を動き回るのでこんな写真しか撮れませんでしたがラッキー♪


そのナンキンハゼです。

まだロウのような実が沢山なっていて、時折ヒヨドリとムクドリがやってきては、実をむさぼっていました。

さて、今日のメインはこれらの鳥たちではありません。
こちらです!


「ちょっと、こっち向きなさいよ、紹介するんだから。」
「え~横顔に自信があるんだけど・・・まあいいわ。こんにちは!」


そう、こちらはツグミです!
まゆの部分が白く、胸にうろこ模様があるのが特徴です。
地面にいて、立ち止まってはぴょんぴょん、また立ち止まって周りを見回してはぴょんぴょん・・・
という行動が特徴的で、「だるまさんがころんだ」に例えられることも。
こちらは、先週京都府立植物園で見かけたぴょんぴょん中のツグミです。


ツグミはシベリアから渡ってくる冬鳥の代表格。
私が、スズメ、ハト、カラスの次に名前を覚えた野鳥です。
以前に見たときの写真ですが、地元K池畔の芝生にいたツグミの行動をご覧くださいませ。
上左から順に一羽のツグミの行動です。

 

 

 

可愛いですよね~


特に珍しくもない鳥ですが、鳥の行動を見ていると飽きません。

【撮影:2021/2上旬他 宇治市】


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エノキとアカマツは仲良し!?

2021-02-19 05:50:02 | 植物

駆け足でお散歩した夕暮れの京都御苑、ちょっと不思議な木を見つけました。



ん?どう見てもエノキの根元からアカマツが生えている?
反対側から見てみました。


まるでエノキに優しく守られるようにアカマツが伸びています。
どういうことなのでしょうか?
どちらの木もすくすく伸びているので、特に問題はないように見えますが、マツには黄色い紐が・・・
斜めなので、ひょっとして伐採されるのかもしれません。

不思議なこともあるんだな~と思いながら歩いているとまたありました!!
どういうことなのでしょうね。
ここのマツがもし植林されたものだとしたら、あとからエノキが生えた?
逆でしょうか。


この二個一のような木、見上げてみました!
下の方でくっついているように見えます。
そして、前にひょろんと生えている木は、木の隙間から芽生えたエノキの子供のようです。


写真は載せませんが、このほかにも同じような木がありました。
その木はアカマツの方が下の方で切られていました。
組み合わせはいつもエノキとアカマツです。

不思議だな~と思っただけで、答えはありません。
上の写真の木のすぐそばにあったカゴノキ。
枝を切った痕がうろになって、ちょっと特異な形をしていました。


ちょっと変わった木ばかり続きました。
あとは早春のお花をどうぞ~
昔のお公家さんのお屋敷、中山邸跡のお庭に咲き始めていた白梅。


ヤブツバキ。綺麗と思って撮ったら傷んでいました。残念!


白いヤブツバキでしょうか。


こちらはまだ傷んでいません。


短時間でしたが、のんびりと散策できました。
もう時刻は午後5時を過ぎています。
だんだん日が傾いてきました。
今出川通りから御苑の巨木のシルエットが美しく見えました。


【撮影:2021/2/12  京都御苑】

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