結構ヘビーな記事を続けてしまったので、今日はまったりと地元のお散歩でみた鳥さんをご覧くださいませ。
(水鳥たちも来ているのですが、そちらはまた後で)
いつもの田んぼを通るコース、休耕畑はいろんな植物が生えるので道草日記の取材にはもってこい。
この日も休耕畑は朝露を帯びたスギナがキラキラと光っていました。
その時、遠くの方でなにやら動いたような・・・
あ、あそこにいました。
この写真で、2羽、鳥が右の方と左の方にいるのがお分かりでしょうか。
ズームを最大に効かせて見てみると・・・ケリです!(右の方の個体です)
のんびりとエサ取りをしているようだったので、私も腰を据えて写真を撮ることにしました。
こちらは、左の方にいた個体です。
ちょっとトリミングしてみました。真っ赤になったイヌタデ背負って立っています。
胸の下の方は白く、全体の灰褐色の羽との境目に黒い胸帯があります。
この場所でケリを見るのは珍しくはありません。
でもこれだけの距離があるとはいえ、カメラを向けても逃げないのは珍しいです。
こちらは背中側から。
目が赤く、目の周りには黄色いリングがありますが、この写真ではよく分かりません。
嘴は黄色く先が黒いです。足は長くて黄色いです。
ケリはほぼ留鳥で、日本で繁殖し、日本で冬を過ごします。
田んぼの中や畦道で繁殖するそうです。餌が水生昆虫やカエル、小魚などなので餌場が近くていいのでしょうね。
かなり前にまだ実家の母が施設に入っていた時、ホームの前の田んぼで子供のケリを見たことがあります。
最初は分からなくて、ものすごく大きな声で叫ぶ鳥がいるなあと思って見ていました。
その鳥、後からケリの親と分かりましたが、私が近づいても全然逃げず、むしろ近づいてきました。
今のようにいつもカメラを持っているわけではなかったので、携帯で写真を撮りましたが、それくらい接近していました。
その間もずっと大きな声で叫んでいます。
後で気づいたのですが、それはケリの警戒声。
子供に対する「こっち来ちゃだめ!」と私に対する「あっち行け!」という意味だったのでしょう。
ふと横を見ると、少し離れた場所に小さい子供と思われるケリがいました。
その時やっと大声の意味に気づき(遅いわ!)、そーっとその場を離れました。
元々ケリは警戒心や縄張り意識の強い鳥で、何かというと大声で叫びます。
その声が、ケッケッと甲高いことから、ケリという名前が付いたとか。
こちらは別の日。
なんと、すぐ近くにいたので、写真を1枚撮りましたが、さすがにそのあと少し離れた場所に移動しました。
この写真、目の周りの黄色いリングまでちょっと見えるでしょうか。
やはりもう一羽いました。
きっとご夫婦なんでしょうね。のんびりしたこの場所。
縄張りを荒らす他の鳥も、いじめる人間もいないので、穏やかにすごしているのかもしれませんね。
ところで、ケリは飛ぶと羽の模様がとても美しいです。
警戒して去ってしまうときに見られるのですが、こちらは落ち着いてしまってるので、見ませんでした。
まあ、飛んでも撮れないんですけど(笑)
最後は、この近くで咲いていた名残のヒルガオ科をどうぞ。
最初は紫、徐々にピンクに色変わりするアサガオ。
アメリカアサガオも元気です。
あとはちょっと場所は離れますが、同じヒルガオ科ということで登場。
マメアサガオは所々でまだ咲いています。なぜかどれも白で、ピンクは見られません。
寒くなって青紫から赤紫に色変わりしたノアサガオ。
なんと、マルバルコウまで!
最後は花の形は似ていますが、オシロイバナです。
この時期になっても、沢山の花が毎日咲いているようです。
ということで、今日はケリと、この時期ちょっと不思議なヒルガオ科をご覧いただきました。
明日は、2週間ほど前に紅葉を見に行った宇治市植物公園です。
ちょっと賞味期限切れの写真もでてきますが、どうぞよろしくお願いします。
なかなか主役になれないキジバト・・・
【撮影:2022/11/】
寿長生の郷で食事ができる場所としては、お食事処とベーカリーカフェがあります。
今回は金券ももらったし、ちょっと奮発して和食処に行ってみようかな~と売店・レストランエリアに足を向けました。
(しつこいようですが、園内マップはこちら)
こちらが入り口(長屋門)です。
お菓子売り場と茶室のある建物の入り口を入ると・・・風情ありますね~
ところが、和食処の方に向かうと、なんと11時過ぎで長蛇の列!
皆さん同じことを考えておられるようでした。
仕方なく、梅園の通路を通り抜け・・・(こちらで春には梅まつりが行われます)
またもや最初に通った広場へ。
行列はあまりなかったので、キノコ汁やキノコ飯などの屋台に向かいました。
ところが、注文して広場のベンチで待つシステム。
すでに沢山の注文が入っているようで、いつ食べられるか分かりません。
仕方がないので、昼ご飯は阿納芋ソフトとみたらし団子で済ませることに・・・
これで金券500円分は使いましたが、500円残っています。
ソフトを食べながら見るともなしに見ていると、目の前のテントでなにやらゲームをしている様子。
竿で鯛のおもちゃを釣り、中に入っているおみくじによって景品が当たるシステムです。
ほとんどの人が末等のお菓子1個ですが、中には特製ドレッシングなど当たる人もいます。
ダメもとで私もやってみることにしました。
するとどうしたことでしょうか、吉が出て、買うと1本1000円のお菓子をいただくことができました!
このお菓子「あも」は叶匠寿庵の超定番お菓子。
ぱっと見は羊羹の中に求肥が入った棹菓子ですが、すごく柔らかくて口当たりが良く、上品なお味でした。
ちなみに、釣った鯛もいただいて帰ることができます。
ちょっとお昼ご飯はしょぼかったけれど、いい運が出てホクホク。
後はまだ見ていないエリアを見てから、もう一度リンドウを見に行くことにしました。
コスモス畑の横を通って・・・
野の花観音径の外れにある心穏堂で手作りのガラスや陶器など眺め・・・
(セルフサービルのお店です)
近くに咲いていたサザンカや
名残のホトトギスなど愛でながら
鹿よけの戸をくぐってまずはテラスへ。
途中ちらりと見えた鳥の影。モズ子ちゃんでした!
地面にはホオノキの大きな葉が沢山落ちています。
ちょっと遊んでしまいました。
巨木を見上げる!
こちらがテラスからの景色です。
ここまではいつも行く場所ですが、今回は山頂まで行ってみることに。
モチツツジの葉が真っ赤に紅葉していました。
あとはなぜかシダ、シダ、シダ・・・
シダの波!
別のシダも・・・
ようやく山頂。持国天をお祀りするお堂がありました。
振り向くとこんな景色が。ほんの僅か上っただけですが、結構見晴らしがいいです。
この辺りから気になっていることが・・・
先ほど行った長屋門の前のスペースで和太鼓の演奏が始まったようです。
そのお腹に来るような音が山頂まで響いてきました。
少しでもいいから見てみたい!と思いましたが、道が落ち葉で滑りそうだったので慎重に下山。
ものの5分ほどで到着です。
なんとか間に合いました!
昔から結構和太鼓の演奏を聴くのは好きです。
ということで、ほぼやりたいことはやり尽くしました。
最後にリンドウを確認に・・・咲いていました!
全部ではありませんが、宝石のように綺麗な花が咲いていましたよ~
最後に、出口近くのジュウガツザクラと
獅子柚子でしょうか。和風の建物前にあって風情がありました。
ということで、これにて引き上げることにしましたが、これだけ遊んでも時刻はまだ12時半。
早起きは三文の徳です!
【撮影:2022/11/6 滋賀県大津市寿長生の郷】
リンドウは後で出直すこととし、他の花を探し始めました。
とはいえ、春と違いそんなに遠目にも沢山咲いているということはありません。
延齢草観音に、「延齢草じゃなくて千両やん」と突っ込みながら写真を撮っていると・・
おや、望遠で覗いたら何やら細長い花弁の花がちらりと見えたような・・・
もう一度腰を据えて探してみると、こんな花が!
うわ~この花の感じは明らかにハグマの仲間。
前に見たキッコウハグマに比べたら大きいです。葉を探しましたが、ごちゃごちゃしておりよく分からず・・・
ひょっとして、ひょっとして関西以西に咲くというモミジハグマでしょうか!?
別の場所にも・・・もう終盤のようで枯れた花も多かったですが、出会えて良かったです。
思いがけない出会いにホクホクしながら歩いていると、オケラらしい花も咲いていました。
お行儀悪く寝頃がっていましたが、これってオケラですよね。
横から見たら、魚の骨のような苞葉であることが分かります。棘ではないみたいですね。
ここにも沢山のコウヤボウキが咲いていました。
今が旬のようです。
お馴染みのアザミ嬢も。
他の写真をみてみると総苞がふっくらしてトゲトゲ。
ひょっとしてヨシノアザミでしょうか。
アザミは分からん・・・
そんなことを思いながら歩いているとまた池の横に出てきました。
その時見つけたのがこちらです。
お~!オヤマボクチじゃないですか。
せっかくなので少し調べてみたら、なんとオヤマボクチは本州東部以北にしか咲かないそうです。
西部にさくのは、キクバヤマボクチかヤマボクチ。
葉が菊葉にはみえなかったので、こちらはヤマボクチ??
悩みます。
それにしても思った以上に沢山のキク科に出会えました。
この先はと言うと、紅葉!
あまり紅葉していないと言いましたが、場所によってはこんな感じで真っ赤に。
別の場所です。綺麗な紅葉が見えています。
池の畔を歩けるようなので行ってみました。
足元を見ると、桜の葉が沢山落ちています。
サクラの木はかなりの大木です。葉はもうほとんど落ちてしまってありません。
向こう岸にモミジが見えています。
このモミジが一番綺麗でしたね~遠目には・・・
綺麗に見える紅葉でもアップで撮ると傷んでいるものが多かったです。
タイミングの問題だったのかもですが。
おや、まるで紅葉のように真っ赤ですが、これ全部実です。
ガマズミの実のようです。ここまで真っ赤に大量の実が生っているのは珍しいです。
これから寒くなってきたら、鳥たちのいい食料になりそうですね!
ということで、時間を見るともう11時。
今日は人出が多いので、混む前にお昼ご飯を食べに行くことにしました。
ということで、明日につづく・・・
【撮影:2022/11/6 滋賀県大津市寿長生の郷】
やんたんを出て向かった先は滋賀県大津市の山中にある寿長生の郷。
和菓子で有名な叶匠寿庵が経営している里山です。
中には売店やレストランの他、お茶室や山野草が咲き乱れる散歩道、展望台など見所が沢山あります。
もちろん私のお目当ては、「野の花観音径」と名付けられた山野草の散歩道。
少し季節が遅いかとは思いましたが、今年なかなか見に行けなかったリンドウの花を期待して出かけました。
(寿長生の郷のマップはこちら)
やんたんから30分足らずで到着です。
あれ、いつもは無料なのに駐車料金を千円とられました。
その代わり、園内で利用できる金券を千円分。
なるほど~、私のようにただ野草だけを見に来る人にも、お菓子を食べてもらおうというわけですね。
ということで中に入ります。
こちらが総合案内所になっている古民家。
いい場所に柿の木などもあり、雰囲気グッドです。
そこから順路を進むと、広場に出ます。
なるほど~、秋のキノコまつり、収穫祭をやっていました。
どうりで人が多かったはずです。
広場には、テントのようなものが置かれ、中の椅子で食事や休憩ができるようになっていました。
屋台なども出て、食事もできるようでしたが、開始時間が11時。
貰った金券もあったので、後で出直してみることに。
ということで、お目当ての野の花観音径方向に・・・
道標には「近江路」と書いてあります。
結構道が入り組んでいるのは知っていましたが、適当に歩き始めました。
最初に池が現れ、畔に赤い実。
いきなり、あなたは誰? かなり雰囲気が違いますが、カマツカでしょうか・・・
先に進みましょう。
小径のそこここに、石彫りの観音様がおられます。
ホームページを見ると、
「全部で35体、大地への祈りと感謝を込めて据えられました。原画は比叡山延暦寺の襖絵で知られる
広本画伯によるもので、個々が表情もゆたかに命名された野の花を手にしています。。」
とのこと。
でも正直細い線で彫られているので、お姿が掠れてしまってほとんど分かりません。
まして、持っておられる花に至っては、全然見えず・・・
ぜひ原画展をやっていただきたいです。
池の畔の水仙観音。
ここから東屋方向に歩いていきます。落ち葉がいっぱい!
名残のアキノキリンソウです。
遠くに見える花は・・・アキチョウジでしょうか。
残念ながらホトトギスはもうすっかり実。
実といえば、マンリョウの実がそこここで綺麗に赤く染まっていました。
そして肝心のリンドウですが・・・ありました!それも沢山。
でも、時間が早いからでしょうか、どれも蕾・・・
がんばって探しても、開いているのはこの位。
お天気がいい日だったので、気長に咲くのを待つことに。
他の花を探しに行きます。
こちらは笹百合観音です。
セリ科の花後ですね。ぱっと見、ノダケかと思いましたがどうでしょうか。
お~またリンドウがありました。
結構沢山! でもやはりほとんど蕾。
そういえば、切り花のリンドウはほとんど蕾ですね。
こちらは開きかけ。なんだか折り紙細工のようで面白いです。
そして、綺麗!
ということでリンドウは少し後回しにして、他の花がないかもっと探してみることにしました。
それにしても、この辺りはあまり紅葉していませんでしたね~
【撮影:2022/11/6 滋賀県大津市寿長生の郷】
やんたん花と実の後編です。
昨日はクイズになっちゃいましたが、今日は普通に読み進んでくださいね~
さて、林道の入り口を入るやいなや、ミカエリソウが全部ハナゴノスガタになっていてガッカリ。
でも紅葉はあるかも!
緩い傾斜ですが、ずっと登りのこの道をせっせと歩いて行きました。
そして・・・
紅葉の欠片もないやんか!!
行った時期が早すぎたのかもしれませんが、それにしても少しは気配くらいあってもいいのに。
仕方ないので、祠とお不動さんに手を合わせ、滝を見ながら速攻Uターン。
帰りもやっぱり何も見つけられません。
唯一あったのが、こちらのアザミ。何アザミかは分からないのですが、日本のアザミです。
林道に日が射してきました。
こちらは杉林ですが、林床のところどころにお茶の木が生えています。
そして、今の時期は花が咲きはじめ。ということでパチリ。
ちょっと、チャの花さん、顔出しすぎ!
ということで帰りも何も見つけられず、再び工事現場の道へ。
砂防のための巨大土嚢が積みあがっている場所が、なんとこんなことに。
ちゃんとは見ていませんが、ススキを中心に沢山の植物がまるで寄せ植えのように・・・
ちなみに一昨年設置された時ははこんな感じで、スッキリしていました。
この土嚢の中身はススキたちがよく育つ土だったんですね。
ところで最近はオギばかり紹介していましたが、こちらは山の中。
生えているのはススキばかりです。
ここでススキのおさらい。
根元から叢生(株立ち)し、穂にはノギ(ぴょろんとした毛)があります。
ノギって?のおさらいですが、こちらの写真で飛び出している毛のようなものがノギです。
このせいで、綿毛になってもオギほどふわふわせず、ガシガシした感触になります。
オギにノギなし、ススキにノギありと覚えておきましょう!
(アブリルさんのパクリです。スミマセンm_ _m)
何もないだろうと思いながら歩いていた時、斜面で赤い実らしきものを発見しました。
遠目にはクコの実のように見えましたが、なんか違います。
水滴が付いて表面のツルツル感がありませんが、近くから見るとこんな感じ。
葉の感じ、実の感じはナス科。
名前が分からず悩んでいる時、フォロアーさんのブログに同じ実が登場しました。
こちら、ハダカホオズキという在来種でした!
袋に入っていないホオズキという意味のようです。なるほど~
それにしても、ものすごい実付きです。
この付近にだけ何本か固まって生えていました。
前にはなかったと思いますが、どこからやってきたのでしょうね~
ということでちょっと気分がアップ。
そうそう、この辺にムラサキシキブやシキミやサンショウの木があったはず・・・
サンショウの実だけが赤く色づいて残っていました!
もう茶色くなって割れ、中の白い種子?が見えているものもあります。
まあハダカホオズキが見られたからいいか、と思いながら駐車場所のやんたん会館まで戻る途中・・・
スズメウリの実が沢山ぶら下がっていました。
カラスウリは赤、キカラスウリは黄色に熟しますが、スズメウリは白く熟します。
少し青みがかってちょっと顔色が悪い人のようです。
写真を撮っていてふと横を見ると、コウヤボウキが咲いているではありませんか。
しかも、斜面一杯に沢山!
こんなに群生して咲いているコウヤボウキは初めて見ました。
(この写真の上下も全部コウヤボウキでしたが、うまく撮れず・・・)
ということで、終わりよければすべてよし。
楽しくやんたん散策を終え、まだ時間が9時半頃だったので、もう一か所回ることにしました。
【撮影:2022/11/6 宇治田原町】