今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ショックだぜwww テンちゃん

2019年01月24日 | (故)テン
テンちゃんの検査に行って来ました。
年末から食欲不振で元気がなくなり、ようやく通院したのが2週間前。初診検査の結果は慢性腎臓病(CKD)の末期で慢性腎不全。失ったら回復しないと言われる腎機能が数%しか残ってなく、しかも尿毒が体中に回って食べるどころじゃない状態だと。焦る保護者に先生は、「寿命を迎える猫の殆どはこれで死ぬ」と言ったのでした。

この状況で唯一の処置が輸液ということで、それからは自分の風邪を押してせっせと病院に通いました。するとテンちゃん、初日に輸液した午後から見る見る元気になった。全然食べなかったご飯も自分から口をつけるようになって、動作も機敏に戻ってきた。久し振りの店内を小走りで見回るテンちゃんには、「これは・・」と期待を寄せたものです。


店裏の駐車場散歩も復活しました

それからのテンちゃんは昼間はお店、夜はわが家の生活に。バッグでの輸送にも慣れた様子だった。水は相変わらずよく飲み、オシッコもよく出す。食欲はさらに復活して往年の半分近くは食べるようになった。先生も不思議がるほどの復活振り。これはことによると検査値も改善しているかもしれない。腎臓病は脱水症を伴うとのことで、テンちゃんもいつもそうだ。いくら飲んでも輸液しても脱水状態が改善しない。でもそれが、血中濃度を高くして検査値を上げている可能性もあるのかもしれないと。


大好きなS君の膝上で仕事のお邪魔中

で、期待も半分、しかし覚悟も半分で再検査の日を迎えました。
その結果は、CRE(クレアチニン) 5.8 → 6.8
         BUN(尿素性窒素) >140 → >140
さらに悪くなるという結果だった。

先生曰く、「これはいつ死んでもおかしくない、というより、もう死んでる数値だ」と。先生の口の悪いのは知ってるけど、それにしてもあんまりだ。テンちゃんは元気に生きてるし食べてるのに・・。 しかし先生には、今度食べなくなって食べても吐き出すようになったら終わり。衰弱して最後を迎えるだろうと言われてしまいました。先生は余命宣告を避けたけど、後で調べてみたところ、末期腎不全と診断されてからの平均余命は統計的に260日なのだそうだ。でも、発見が遅れての診断だったらどうなる・・?

腎機能を回復させる方法はない。人間の透析と同じで、輸液を続けることが唯一できる処置だそうだ。血管の水量を一気に増して老廃物の排出を手助けする。あとは脱水症と貧血に気をつける。先生には輸液を効果的に続けるための在宅輸液を、改めて勧められたのでした。


わが家でのテンちゃんは高いところが好き

その晩、保護者夫婦は話し合いました。最後まで何とか手を尽くしたい自分と、自然主義派の妻。気の合わないことは初めからわかっていた。こういったときに一番陥ってはいけない考えは・・・テンちゃんは2年前に瀕死の状態で保護したとき先生にもさじを投げられた猫。もう高齢だしあれから奇跡的に2年間も生きたのだから・・・。 いやいや、それだけはあり得ません。過去記事『「もう十分・・・」に、ムカ』(2016.11.5)をご覧下さい。

たしかに、苦しそうに横たわっているだけという状態だったら考え悩むに違いない。でもテンちゃんは元気だ。走ったり探検したり、食べたり甘えたり、今も人生(猫生)を謳歌している。これをできる限りサポートするのが保護者の務めというものだ。テンちゃんから「もういい」というサインが出るまで、サポートを続けよう。

老夫婦は、在宅輸液の決断をしたのでした。


日向ぼっこの部屋でくつろぐテンちゃん


コメント
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