テンちゃんのいない生活
自分でも意外なほど大きな穴が開いた
リードで外に繋いでいるときも所用で出かけたときも
その存在を片時も忘れたことがなかったからね
保護して介護していたつもりが
いつの間にかなくてはならない存在になっていた
ペットという言葉は好きじゃないけど
これがいわゆるペットロス?
店の人たちもみな同じ
大怪我を負わされたテンちゃんなのに
涙を流してくれた人もいた
左:散歩の途中店裏で草食べ 右:病院の待合室にて
食事の時間になると思い出す
テンちゃんはどうしても一緒に食べたくて
熟睡していても具合が悪くても
こっちがご飯を広げるとムクッと起きて横に来る
行儀が悪いからとどかしても何度も何度もやってきて
ご飯の横にちょこんと座る
自分の食べれるものじゃないとわかっても
とにかく横にいて、その時間を共有したがった
遂には自分も諦めて、食事のときはいつも一緒
そのうち具合が悪くて起きてこないと
むしろ不安になったりしたもんだ
今はゆっくり落ち着いて、ひとり寂しく食べてます
左:オジンのデスクでお邪魔虫 右:保護チビの寝床を拝借(亡くなった前日)
他の何者にも従属しない猫という動物は
自分の気持ちにとことん忠実だ
人は相手に気を遣い自分の思惑にこだわるから
人間社会はいい意味でも悪い意味でも駆引きに満ちている
だから人は猫の真っ直ぐな心情に触れると
一服の清涼剤を得た思いがするのです
例えノラと言えども
例え世話になろうとも
期待はするが決して頼らず恨まず、常に対等でいたい猫
おそらく全ての猫が持つ真っ直ぐな心
でも、人にそう感じさせてくれる猫は少ない
左:わが家にてニャーと 右:店にてテンチビと
人に興味を持ち人に注目し
人とコミュニケーションを図ろうとする猫だけが
人がその気持ちと向き合ったときに
ピュアで真っ直ぐな心根を伝えてくるのです
テンちゃんはあの凶暴性の反面
そのピュアな気持ちを見せてくれる猫だった
テツやニャーと同じように
人間が大好きだったテンちゃん
猫の中では変わり者だったに違いない
リードで繋がれた生活をいつも不憫に思っていたけど
テンちゃんは結構幸せそうだった
テンちゃんにとっては
リードが我々人間との絆だったのかもしれないな
まるで保護者の愛情の証のようにね
その証拠に、リードが外れてもテンちゃんの行動は変わらなかった
うたた寝するオバンにしがみついて幸せそうな顔
そうか、何だか少しわかってきた
安心安全、不都合のない贅沢な暮らしが幸せなんじゃない
どのくらい愛されているか
周囲の愛情をどのくらい感じているか
幸せの指数とは、そんなことなのかもしれないな
死してなお
テンちゃんは大切なことを教えてくれる
自分にとってはかけがいのない猫なんです
いつまでも
いつまでも
テンちゃんが見ていたお店の風景
自分でも意外なほど大きな穴が開いた
リードで外に繋いでいるときも所用で出かけたときも
その存在を片時も忘れたことがなかったからね
保護して介護していたつもりが
いつの間にかなくてはならない存在になっていた
ペットという言葉は好きじゃないけど
これがいわゆるペットロス?
店の人たちもみな同じ
大怪我を負わされたテンちゃんなのに
涙を流してくれた人もいた
左:散歩の途中店裏で草食べ 右:病院の待合室にて
食事の時間になると思い出す
テンちゃんはどうしても一緒に食べたくて
熟睡していても具合が悪くても
こっちがご飯を広げるとムクッと起きて横に来る
行儀が悪いからとどかしても何度も何度もやってきて
ご飯の横にちょこんと座る
自分の食べれるものじゃないとわかっても
とにかく横にいて、その時間を共有したがった
遂には自分も諦めて、食事のときはいつも一緒
そのうち具合が悪くて起きてこないと
むしろ不安になったりしたもんだ
今はゆっくり落ち着いて、ひとり寂しく食べてます
左:オジンのデスクでお邪魔虫 右:保護チビの寝床を拝借(亡くなった前日)
他の何者にも従属しない猫という動物は
自分の気持ちにとことん忠実だ
人は相手に気を遣い自分の思惑にこだわるから
人間社会はいい意味でも悪い意味でも駆引きに満ちている
だから人は猫の真っ直ぐな心情に触れると
一服の清涼剤を得た思いがするのです
例えノラと言えども
例え世話になろうとも
期待はするが決して頼らず恨まず、常に対等でいたい猫
おそらく全ての猫が持つ真っ直ぐな心
でも、人にそう感じさせてくれる猫は少ない
左:わが家にてニャーと 右:店にてテンチビと
人に興味を持ち人に注目し
人とコミュニケーションを図ろうとする猫だけが
人がその気持ちと向き合ったときに
ピュアで真っ直ぐな心根を伝えてくるのです
テンちゃんはあの凶暴性の反面
そのピュアな気持ちを見せてくれる猫だった
テツやニャーと同じように
人間が大好きだったテンちゃん
猫の中では変わり者だったに違いない
リードで繋がれた生活をいつも不憫に思っていたけど
テンちゃんは結構幸せそうだった
テンちゃんにとっては
リードが我々人間との絆だったのかもしれないな
まるで保護者の愛情の証のようにね
その証拠に、リードが外れてもテンちゃんの行動は変わらなかった
うたた寝するオバンにしがみついて幸せそうな顔
そうか、何だか少しわかってきた
安心安全、不都合のない贅沢な暮らしが幸せなんじゃない
どのくらい愛されているか
周囲の愛情をどのくらい感じているか
幸せの指数とは、そんなことなのかもしれないな
死してなお
テンちゃんは大切なことを教えてくれる
自分にとってはかけがいのない猫なんです
いつまでも
いつまでも
テンちゃんが見ていたお店の風景