半年ぶりとなったシロキの記事です。テンちゃんに続いてみうまで失って傷心の極みですが、保護猫たちの生き様を書き伝えることをライフワークと決めた以上、中断はしません。
一時は冷蔵庫の上が定位置だったシロキ
開ける度にこの顔で・・・
FIV陽性でデブでオニブでブサイク。しかも昨年末の保護当初から背中の脱毛や猫風邪や猫ニキビ(顎)が次々と発症して治療に専念。完治はしたものの今度は鳴き癖がついてしまった。昼夜関係なく、周りに人や猫がいてもわざわざ避けて別室で鳴きわめく。その鳴き方は求め鳴きで、長くても5分くらい。
出た! シロキスタイル
最近はどこでも堂々とやってます
3ヶ月くらい前から多いときで1日に5、6回、今は少なくなったけどそれでも2、3回は鳴いてます。シロキの甲高い笛のような声はよく通るのでご近所の静寂に響き渡る。もともと"前科"があるし(「ノラと家猫と」参照)、夜などは結構気を遣います。
ニャーとちび太の牙城にも平気でお邪魔
寂しいのかそれとも何かを探しているのか。一方気弱でいじられキャラだったシロキは最近になって自信がついてきたようだ。他の猫たちの真ん中でもドテッとのびてるし、一緒になって駆け回るシーンも増えてきた。保護者にも甘えてきたりちょっかい出してきたり。
リンの向かいの椅子の上も開拓
さて、リンの用心棒になれるか?
最重量の図体でも、おおらかでのんびりした性格のせいで他の猫に恐怖心を与えない。脱毛症になったほどの繊細さは普段は片鱗も見せません。それに、結構我慢強いということもわかってきた。実はシロキ、最近加入した暴れん坊将軍、チキンの子守役に就任したのです。
とにかくチビニャンパワーは凄まじい。この2ヶ月の間に壁紙もキャットタワーもボロボロにされて保護者も諦め顔。しかもキリンとの相乗効果で手がつけられず、他の猫たちも絡まれたらすかさず逃げまくる始末。子育て経験のあるリンの"お叱り"は唯一効果があるのだが、肝心のリンがニャーやちび太からの隠遁生活なのでなかなか怒る機会がない。
そこに登場したのが、その程度ならまったく気にしない大物シロキなのでした。シロキはチキンに絡まれてもやさしく相手をしてあげる。先日はチキンに後足でぴんぴんと連続的に顎を蹴られ、頭を上下に揺らしながらそれでも相手をするシロキに思わず笑ってしまった。そして、何と我慢強い猫だろうと。
そんなシロキなので、今ではチビニャン2匹からお父さんの如く慕われています。大食漢のシロキだけどチビたちがご飯を盗りにきても怒らない。お遊びの相手はもちろん、眠くなったチビたちには添い寝する。何から何までやさしいシロキおじさんなのです。
シロキの隣が安心のチキン シロキのご飯に割り込むキリン
最近はそんなシロキの平和な生活ぶりに癒されることが多い。シロキに関しては、駄目もとで里親さん探しを行う予定が本人(猫)の体調不良が続いたせいですっかり延びてしまった。その間にシロキというニャンコの穏やかな性格が見えてきて、今や株が急上昇です。でもこのシロキの良さは、そこそこ生活を共にしてみないとわからないだろうなあ。最近のテレビやマスコミはとにかく顔とスタイルばかり追い求めるから、里親候補の人たちも影響されてミーハーになりつつあるのかな。
そんなことを気にしながら、シロキおじさんの活躍ぶりに目を細めています。一方キリンのトライアル日程が決まりました。いよいよ明日出発です。
寝相 (左:シロキとキリン 右:シロキとチキン)
キリンは明日、トライアルに旅立ちます