猫がずるいのか、自分が甘いのか。
どうにも "してやられた感" が否めないこの頃です。
しかも相手は、まだ子猫のちびたん。
膝の上でゴロゴロ状態(昨年11月、保護してひと月過ぎた頃)
「家庭内ノラ」の立場にますます磨きをかけてきた。
近づくどころか、目が合っただけでさっと部屋から逃げ出す始末。
かつてケージ暮らしの頃は抱かれて喉を鳴らしていたのが嘘のよう。
ご飯をくれる人という認識はあるらしく、支度中は他猫と一緒につつましく待っている。
でもいざ差し出せば「シャーッ!」、そして一目散に逃走。
なのでちびたんのご飯はいつも「置き餌」です。
興味と警戒=陰(部屋の外)から見つめてきます
最近は、どうやら危害を加えない相手ということがわかってきたらしい。
で、安心したのか、穏やかになるどころか逆に攻撃性が出てきた。
油断すると爪出し猫パンチを食らいます。
まあ、育て方のまずさがブーメランで返ってきたようなものでしょうか。
先日、そのちびたんが突然食べなくなった。
それまでは華奢な身体の割には他猫の倍は食べる大食漢。
拒食がまる1日くらいになると、こっちも気になってくる。
何しろ突然のこと、真っ先に考えたのは異物誤飲か口内の傷。
どっちにしても通院しないとわからないし、レントゲン検査も必要になる。
と、思案しながらとりあえず流動食などいろいろ試してみた。
すると突然、食べ始めたのです。
実はちびたんとシロキは大食漢なので、最安の缶詰を増量に使っていたのですが、
結局、その増量を止めただけで食べ始めた。
今では従前より量はやや少なくなったけど、他猫と同じように問題なく食べてます。
猫社会ではまずまず、リビングでもしっかりくつろいで
あれはハンストだったのだろうか。
いやいや、猫に「欺く」だとか「交渉する」だとか、そんな思考はありません。
あくまでも自分の気持ちに忠実、行動は嘘偽りなく気持ちを反映する。
本音一直線の純情、でもそれだけに厄介なこともある。
食べないときは本当に食べない。
人間のように、背に腹は代えられないからいざとなったら食べる、なんてことがない。
食べないときは食べ物として認識してないので、死んでも食べないのです。
2階の出窓で日向ぼっこが日課(右はチキン)
つまりハンストのつもりではなくても、結果的に最強のハンストだ。
妥協の権化のような人間がかなう相手ではない。
かくしてちびたんに限らず、サクラにモドキや家猫たちも、ご飯のグレードをどんどんつり上げてきたのです。
ああ、その一方で、いまだに嫌な顔ひとつせずに最安缶詰でも食べてくれるシロキ。
手間もかからないし、なんと保護者孝行なのかと後光が差して見えるのです。
リビングで日向ぼっこ(ニャーとちびたん、手前のシロキには後光が??)