やあテツ、今年は異変だ
毎年春からこの時期には聞こえていた蛙の大合唱が
今年はさっぱり聞こえない
どうやらこの辺でも、農家さんが農薬を使い始めたらしい
子供たちと周辺の田んぼでザリガニ採ったり
近くのクヌギ林にカブトムシを採りに行ったり
お前たち三匹がわが家に来た頃は、そんな時代だった
今となっては、みな懐かしい思い出だ
そうだな、確かにトシをとると思い出ばかり
家の周りの原風景もそうだけど
なぜかお前たちのこともよく思い出す
あの頃の平和な時間が、そういった風景と重なるのかもしれないな
左テツ(15)、奥ハナ(20)、右くも(13)
ハナが脳溢血から回復し始めた頃
お前たちがいた、のどかでやさしい時代
仕事に追われて、出張ばかりで大変だったはずなのに
何か大切なものが、そこにはあったように思うんだ
そして最近、それが少しながらわかってきたような気がする
それはお前たちが本来的に持っているもの
限りなく深いやさしさ
無償の愛
見返りを期待しない信頼
なんて、俗っぽい表現だと興醒めしちゃうか
ハナとテツ
二匹のラブラブ写真は山ほど残っている
人間にだってあるさ
育児に励むおかあさんは、何の見返りも期待しない
でもAIだの機械化だのが進んで
人はより論理的になって、損得にこだわり始めた
テツよ、肉食獣のお前たちが
どうしてそんなにやさしくいられるのか
紛争地域の人たちや心が屈折しちゃった人たちに
教えることができればいいのにな
テツとくも
くもはテツの仲良し遊び相手だった
保護者と暮す家猫は、当然ながら保護者を心底信頼している
保護者に世話されていれば自然なこと
一方孤高のノラとなれば、そこまで深い関係を求めないだろう
でもな、たまにいるんだよ
理由もなく人に興味を示して、必要以上に近づいて来るニャンコが
なあテツ、お前がそうだった
お前はこのオジンにしかわからない、何か特別な感情を抱いていたよな
だからお前を通して、ニャンコの本質が垣間見えたような気がした
激ヤセのテツとくも
生まれて初めて、自分のご飯を取りに来たくもに譲るテツ
(くもが倒れる3日前、その後くもは病院で帰らぬニャンコとなった)
しかし残念ながら、その何かを表現する言葉が見つからない
思いやりとかいたわりとか
ちょっと厚かましい感じのするそんな言葉とは違う
息をするように、心臓の鼓動のように、もっともっと根源的で自然なもの
それはこの世に生まれた、生きとし生けるものなら誰もが持っている
でも我々人間は、どこかに置き忘れつつあるのかもしれないもの
テツよ、正直言っていくら考えてもわからない
でもニャンコと暮らしていれば
また感じる機会があるかもしれないな
暖かくて、やさしくて、ひたすらに懐かしいあの感覚を
お前が、このオジンに教えてくれたように
テツ11才、この頃は体調もよく・・
毎年春からこの時期には聞こえていた蛙の大合唱が
今年はさっぱり聞こえない
どうやらこの辺でも、農家さんが農薬を使い始めたらしい
子供たちと周辺の田んぼでザリガニ採ったり
近くのクヌギ林にカブトムシを採りに行ったり
お前たち三匹がわが家に来た頃は、そんな時代だった
今となっては、みな懐かしい思い出だ
そうだな、確かにトシをとると思い出ばかり
家の周りの原風景もそうだけど
なぜかお前たちのこともよく思い出す
あの頃の平和な時間が、そういった風景と重なるのかもしれないな
左テツ(15)、奥ハナ(20)、右くも(13)
ハナが脳溢血から回復し始めた頃
お前たちがいた、のどかでやさしい時代
仕事に追われて、出張ばかりで大変だったはずなのに
何か大切なものが、そこにはあったように思うんだ
そして最近、それが少しながらわかってきたような気がする
それはお前たちが本来的に持っているもの
限りなく深いやさしさ
無償の愛
見返りを期待しない信頼
なんて、俗っぽい表現だと興醒めしちゃうか
ハナとテツ
二匹のラブラブ写真は山ほど残っている
人間にだってあるさ
育児に励むおかあさんは、何の見返りも期待しない
でもAIだの機械化だのが進んで
人はより論理的になって、損得にこだわり始めた
テツよ、肉食獣のお前たちが
どうしてそんなにやさしくいられるのか
紛争地域の人たちや心が屈折しちゃった人たちに
教えることができればいいのにな
テツとくも
くもはテツの仲良し遊び相手だった
保護者と暮す家猫は、当然ながら保護者を心底信頼している
保護者に世話されていれば自然なこと
一方孤高のノラとなれば、そこまで深い関係を求めないだろう
でもな、たまにいるんだよ
理由もなく人に興味を示して、必要以上に近づいて来るニャンコが
なあテツ、お前がそうだった
お前はこのオジンにしかわからない、何か特別な感情を抱いていたよな
だからお前を通して、ニャンコの本質が垣間見えたような気がした
激ヤセのテツとくも
生まれて初めて、自分のご飯を取りに来たくもに譲るテツ
(くもが倒れる3日前、その後くもは病院で帰らぬニャンコとなった)
しかし残念ながら、その何かを表現する言葉が見つからない
思いやりとかいたわりとか
ちょっと厚かましい感じのするそんな言葉とは違う
息をするように、心臓の鼓動のように、もっともっと根源的で自然なもの
それはこの世に生まれた、生きとし生けるものなら誰もが持っている
でも我々人間は、どこかに置き忘れつつあるのかもしれないもの
テツよ、正直言っていくら考えてもわからない
でもニャンコと暮らしていれば
また感じる機会があるかもしれないな
暖かくて、やさしくて、ひたすらに懐かしいあの感覚を
お前が、このオジンに教えてくれたように
テツ11才、この頃は体調もよく・・
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