今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

ちび太、思い出を背負う猫

2024年09月26日 | ちび太
猫の信頼は絶対です。信頼した相手を裏切ることはありません。
(信頼関係を壊すのは常に人間の側です。)
と、いつも言っているのですが、ちび太の信頼はまさに微動だにしない。
ちび太は猫らしい悪戯や盗み食いをするのでよく叱ります。
大声出したり、時には頭をポンと叩くことも。
それでもまったく悪びれない。呼べばすぐにやって来る。

アンニュイな表情が得意のちび太

先日、ちび太のシャンプーをしました。(2度目)
かつての長毛がまだ生えず、毛の短いちび太はノミの目視が容易にできる。
そのちび太にひと月ほどノミを見なかったので油断していたら、突然数匹のノミがお腹に。
ノミ取りキャッチャーでうまく捕れず、結局シャンプー。鋤取りで15匹ほど駆除した。
続いてダイフクの5回目シャンプーも行った。(この話は別記事にて)
するとちび太が風呂場洗面所の外で突然ビービー鳴き始めた。
あまりにもうるさいので何かあったのかとドアを開けると入って来てビービー。
邪魔なので外に出すと、今度はビービーだけでなくドアに体当たりを始めた。
ちび太の大騒ぎはダイフクのシャンプーが終わるまで続き、終わってケージに入ったダイフクを心配そうに背伸びして確認。ダイフクが返事鳴きすると安心したようにケージの前に陣取った。
自分の身体もまだ乾いてないちび太が、ダイフクの心配をしていたのだとわかったのです。

ちび太はダイフクのことを覚えているのだろうか。
他猫がダイフクを恐れ警戒するなかで、ちび太の行動は違っている。
店時代、やや大きくなったちび太の遊びが本格的になってきた頃、リードで繋がれたテンちゃんでは物足りないと選んだのがダイフクだった。
ちび太は店の周辺でくつろぐダイフクに何度も挑戦しては遊んでもらった。
当時のダイフクはまだ悪役からのイメチェン途上で、ちび太の身を心配したものでした。

(左)店裏で休息中のダイフクに挑む子猫ちび太(2018年春)
(右)現在の2匹。ちび太だけはダイフクの傍でも平気      .

話は変わって最近のちび太、仕草行動がテツに似てきた。
テツはわが家で19年生きた、自分の分身のような思い出深い猫。
まさに以心伝心、自分はテツとなら話ができたと思っています。
ちび太は話ができるという境地にはまだまだだけど、ニャーと同じように行動を合わせてくるようになった。
自分だけでなく、オバンのこともいつも意識しているようです
テツのように「自分を人間だと思っている猫」の称号を与える日が来るかもしれません。
何より、そんなちび太を見ているととても懐かしく感じるのです。

(左)人間の食卓には必ず仲間に入ってきたテツ(2015年) .
(右)保護者の食事の時間になると身を乗り出してくるちび太  

自分(オジン)には、ちび太につらい思いをさせてしまった負い目があります。
あの頃は何とか子猫のうちに里親さんを見つけようと焦っていた。
そして2度のトライアル失敗。
特に2度目は、ごく小さなケージの中で飼育されていたことを2週間後に知った。
「冗談じゃない。」 慌てて押しかけて奪い返してきた。
しかしちび太の心の傷は、簡単には癒えなかったと思います。
ただでさへ猫は環境の変化を嫌う動物。
猫が環境を変えるときは、その後にもっと大きな幸せが待っているという保証がなければ、控えるべきなのだと思い知ったのでした。

ちび太には、余生をこの家でのんびり過ごしてもらいたいと思っています。


ちび太のこんな姿をみていると安心します


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