何ヶ月か前に、ストーブの前に10匹ほどの猫団子というSNS投稿を見ました。
思い思いの表情で、でも寄り添って暖をとる猫ちゃんたちの和やかなこと。
振り返ってわが家の猫たちを見ると・・、思わずため息が出たもんでした。
先日、前後編に分けて書いた「いじめっ子、いじめられっ子」の記事。
わが家の猫社会の様子を見て、人間のいじめと比較してみた。
巧妙さや陰湿さで比較にならない人間のいじめだけど、共通点はあるように思う。
それは、気の弱い者がターゲットにされること。
気が弱いと言っても、いわゆる"気弱"ではなく「争い事を好まない」という意味。
リンのように気丈な猫でも争いを避けて逃げ回る。
いじめを仕掛ける者は単に"野蛮性"が強いに過ぎない。より執拗ならより野蛮だ。
ただ争いを本能とする猫と違って、人間の場合は"文化"のレベルが低いとも言える。
争いを好まないからといって喧嘩に弱いわけではなく、本気にならないだけだ。
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リン一家の猫団子はわが家の癒しの景観だ
と、前置きはさて置いて、実はわが家の猫社会が大変なことになっています。
あのいじめの記事を書いた頃から、いじめがエスカレートしてきた。
首謀者はチキン。狙われるのは相変わらずリン一家で特にクウとリン。
ちびたんを従えて一家を構えつつあるチキンが、誰彼かまわず追い始めた。
僚友ポニーまで敵とみなし、尻尾を膨らまして執拗な本気追いを始めたのです。
猫のじゃれ合いと喧嘩の違いは尻尾を見ればわかります。
ツインズ(キーとクウ)がよく見せる壮絶なじゃれ合いでも、尻尾はそのまま。
ニャーは本気のときだけ尻尾を膨らませ、ちび太はかつて膨らませたことがない。
尻尾を膨らませるのは本気になった時であり、警戒心や"邪悪な心"の表れなのです。
だから相手も殺気を感じて本気で逃げる。そして、周囲が殺伐となる。
初めは誰彼なく追っていたチキンが、本気で逃げ回るクウとリンに集中し始めた。
その追い方はこれまでになく執拗。
テーブル下の椅子の上にまで登り、食器棚上の箱の中まで狙いまわす。
もとより他にも警戒する相手が山ほどいるクウとリン。
追い詰められて、棚上の箱から下りれなくなった。
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クウ(左)とリンは棚上生活となりました
いざというときは保護者がサポートできる。
棚上を狙うチキンを追い払ったり、コタツの中に誘導して食事させたり。
しかし四六時中監視するわけにもいかない。
かくしてクウとリンは、棚上の箱の中でトイレまで済ますことになってしまったのです。
右の箱で粗相したときは2匹で左の箱に入る。
左の箱で粗相したときは2匹で右の箱に入る。
空いている箱を点検して、保護者が掃除したり洗濯したり、必要に応じて新調する。
そんなことがもう10日以上も続いています。
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クウの位置からはテーブル下のトイレがすぐ傍だが・・
それだけじゃない。
殺伐とした追い回しが日常茶飯事となり、猫たちの気が立って落ち着かない。
クウとリン以外にも、廊下やリビングのテーブル下に粗相が散見されるようになった。
誰のものかわからないが、キーやちびたん、それにニャーまでが怪しい。
そしてキー。
クウリンと違ってニャーやちび太を気にしない。
悪童たちの狙いを避けるためにも、この2匹といることが多くなった。
もちろん狙われ易い食器棚の上にもいかなくなった。
同じ家にいても、以前のようにクウと一緒に過ごすことがなくなりました。
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キーは旧根城(テーブル下)でひとりでいることが多くなった
これまで、保護者がどこまで猫たちの生活に介入すべきか悩んできた。
でもクウの大きな目がおどおどしているのを見ると、このまま放置もできない。
今はチキンを叱ったり、脅しがひどいときは一時的に隔離もしています。
でも、確実を期すならリン一家の万年隔離だと思う。
(隔離による)不都合さと安心の確保・・・まるでノラが家猫になるときと同じテーマだ。
できればこれ以上の不都合さを味わせたくはない。
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キーの位置からは棚上のクウが見える
幸いにしてチキンは保護者を親と慕い、保護者には従順だ。
果たして言って聞かせることができるかどうか。
今はチキンの変化に期待しているところです。
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わが家で見られる唯一の猫団子~この景観を大事にしたい
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