今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

CKDステージ4 テンちゃんの輸液生活

2019年06月14日 | (故)テン
この記事は長文です。猫の輸液に関心のない方はパスして頂けましたら幸いです。

テンちゃんの腎臓がここまで悪くなる前に、保護者は気付く術がなかったのか。
2年半前に「生きているのが不思議」な状態のテンちゃんを保護したときは、血液検査でCREとBUNは正常値だった。しかし、その2か月後にはテンちゃんのオシッコの量が異常に多いことを記事にしている。そのときに腎臓の異変を疑うべきだったのだ。実はテンちゃんのオシッコは最初から回数も量も多かった。しかし何も気にせず、そんな猫だと思っていた。昨年11月頃から食欲が落ちて動きも少なくなり、師走になると見る見る痩せて意識朦朧状態が多くなった。療養でわが家に迎えた新年早々に病院へ行く予定が、ニャーの結石騒動で半月遅れた。そして、CKD(慢性腎不全)と診断されたのでした。


なぜかチビニャンに慕われるテンちゃんです

ショックを受けても後の祭り。とにかく輸液をするしかない。当初は病院に通って150~200ccを目処に輸液してもらった。先生に1日1回と言われたけど夫婦は仕事を持っているので通院は1日か2日おき、3日空くこともままあった。テンちゃんはキャリーケースでの移動(通院と待ち時間)を嫌がり、あやす保護者も大変だけどテンちゃんのストレスも相当なものだと思われた。そのうち、病院の先生に在宅輸液を勧められたのです。

2月の初めに先生からいろいろ教わりトレーニングも行って、いよいよ在宅輸液をスタートさせた。このときは急性ではあったがやはり腎炎だったニャーにも輸液を行った。何しろ生き物に針を刺すなんて初めてのこと。朝出かける前に行うのだが初めはためらってばかり。2日できなければ病院に駆け込む。3日後になるときもあった。ためらいが状況をますます悪くし、一気にできないので猫も痛がる。そのうち猫も保護者のためらいを感じるのか緊張が移って身を固くし、結果としてますます刺しにくくなる。刺す自分も抑える妻も刺されるテンちゃんも、みな必要以上にナーバスになっていた。

「テンちゃんは内弁慶。」 妻はことあるごとにそう言ったが、別にテンちゃんが病院にいい顔しているわけではなく、こっちの緊張が乗り移っているだけなんだ。とにかくその時間になるともう緊張し始め、針を刺すどころか輸液の部屋に連れて行くだけで吠えまくり、ちょっと刺激すれば本気モードで攻撃してくる。保護者の手は日に日に無残な姿に。かくして2週間もするとテンちゃんは在宅輸液を完全に拒否するようになり、ついにはニャーにもできなくなって保護者夫婦は完全に自信喪失。結局、通院輸液に戻らざるを得なかった。

輸液がうまくいかないときの状態(技術的な考察その1)。
針を刺す場所のせいか角度のせいか、自分は長い針は怖いので短い針で行っているが、その針がスーッと入るときもあればやけに皮膚が硬くて強く入れると「プチッ」という感触のあるときがあり、その時は必ず猫が痛がる。その違いの原因がどうにもわからない。そのうち、自分のやり方だけではなくて猫の状態も関係しているように思えたり。緊張で身体を硬くすると皮膚も硬くなるとか。さらに、何とか針を挿入しても輸液を始めると液が皮膚から漏れてくるトラブルも続いた。また針の先が詰まったように、液が入らないこともあった。


動きも少なくなって死んだように寝るテンちゃん

2月~4月の間は当初に戻って、できる限り通院するという日々が続きました。おかげで病院の人たちとはすっかりお友達に。病院が店のすぐ近くなので通院の日は店にも立ち寄ったが、店ではテンちゃんも落ち着くようだった。テンちゃんはわが家にあったキャリーケース(前から入るタイプ)を断固拒否したので、いろいろ試した結果スポーツバッグで移動することにした。それで当初は静かだったがやはり何も見えない不安なのだろう、やがてバッグも嫌うようになり、ついには輸液の終わった病院でバッグを拒否して大暴れするという騒動が2回続いた。この頃はテンちゃんの精神状態も最悪の頃で、病院の若い先生の輸液を拒否して暴れたりもした。しかしこの最悪の問題は、新調したキャリーケースで難なく解決したのです。

新しいケースは前のより安価なもので、前と左右に網のついた布製。ただ、入口は前と上にもある。この上から入る方法をテンちゃんがお気に召したのです。そう言えばスポーツバッグも上から入る点では同じだった。テンちゃんはこのケースを見ると自分からさっさと入っていく。移動と関係ないときも中に入ってくつろいだり。おかげで保護者の苦労は半減したけど、それでもやはり通院は大変だし何より、10連休という大きな試練が近づいていた。


今日のテンちゃん①;今日はお店で1日過ごしました

連休中病院は2度ほど営業するが猛烈な混雑が予想されるし、当方も忙しい時期、うまく行けるかどうかわからない。それで連休前から再び在宅輸液にチャレンジしたのです。はじめはやはりテンちゃんが暴れてダメだったけど、試行錯誤でいろいろ工夫してみた。まず緊張した声での保護者間の会話やテンちゃんをあやすのを止めた。次にテンちゃんの抑え方。これは病院でもいろいろ聞いて、後ろから両腕を回して両手で首周りをそっと保持する。すると親指が頭に当たってテンちゃんが急に起き上がるのを防ぐことができる。

でも最終的に決め手となったのは、テンちゃんの寝床の活用だったと思います。テンちゃんは一時冷蔵庫の上を居場所にしていた時があって、そのときはダンボール箱の寝床を愛用していた。今は冷蔵庫に登れなくなって寝床も使ってないが、その寝床を輸液のときに使ってみたのです。それでテンちゃんがかなり落ち着いた。そして10連休の少し前に、夫婦の輸液を甘受するようになった。

輸液が終わればおやつのチュールをあげて、テンちゃんのやる気を引き出した。連休が終わると何故か再び暴れるようになって数回病院に駆け込んだが、在宅輸液に戻れたのはチュールの効果もあったと思う。今は毎朝夫婦で輸液を行うのが日課です。


今日のテンちゃん②;わき腹がくっつきそうな激ヤセぶりにスタッフもびっくり

輸液に関しての所見(私見・技術的な考察その2)
病院では1度の輸液量は150~200ccで、多いときは250ccくらい入れた。いろいろ調べてもそんなもんだ。病院は圧入なのでそんな量でもほぼ3~4分で完了する。しかしこの量を在宅の手押しでやると、10分以上はかかる。テンちゃんはそんなに我慢できないので、家では100~120ccがせいぜい。しかしその量で通してみると、テンちゃんがむしろ調子よさそうなことに気付いたのです。

これは猫の体調や状況(体重、年齢)にもよるのだろうが、4Kg足らずの激ヤセ老齢テンちゃんを考えれば120ccくらいが限界なのではないか。輸液を行うと液がお腹や足に回る。テンちゃんの場合は前足に溜まってたっぷんたっぷんとなる。それでも本人(猫)は気にしないで歩いているけど、問題はその液が残るようになったこと。輸液を始めた当初はそんなことなかったが次第に吸収が悪くなって、そのうち1日半経ってもまだ残るようになった。輸液は普通は半日、長くても1日以内には全て吸収しないと重篤な病気を併発しかねないとあるのです。

おそらくテンちゃんの衰弱が進んで、身体のいろいろな機能が落ちてきているのだろう。激ヤセで輸液はますます難しくなったけど、最近は保護者の上達も著しく、ある程度なら技術でカバーできる。液が漏れたり詰まったように入らないときは、針を抜かずに位置を調整するだけで続けられるようになった。楽に液が入る位置も探れるようになりました。今は120~130ccを4日続けて1日休む。こんなサイクルで行っています。今にして言えることはやはり慣れと自信、これに尽きると思います。


今日のテンちゃん③;体重はついに3.1Kgまで落ちました

しかし輸液はそれ自体が目的じゃない。尿毒をはじめとする老廃物をオシッコと一緒に出す。それを促して脱水症を緩和するために給液するのだ。でないと気持ち悪くて食べるどころじゃなくなる。つまり、生きるために食べるよう促すことがが輸液の最終的な目的なのです。病院で輸液を始めた頃は、輸液とテンちゃんの食欲が連動していた。でも今はそれがなく、テンちゃんの食欲は確実にかつ継続的に低下している。この3日ほどは水以外殆ど何も口に入れてないのです。

輸液量が足りなくて毒素の排出が十分でないことが考えられる。それで気持ち悪くて食べないのか。一方、テンちゃんの身体が吸収できないほどの液を注入して効果があるのか。逆に体調不全に繋がらないか。先生に訊くと、様子を見ながら判断するしかないと言う。衰弱が進めば輸液の仕方も刻々と変わる。それは本人(猫)の状態を注意深く観察しながら対処するしかない。今は試行錯誤で、輸液量を徐々に増やしているところです。

でも、やがていつか、どんなに注意深く対応してもテンちゃんの衰弱を防げない日が来るのだという、覚悟もしておかなければならないのです。


少しでも余生を楽しく、それが夫婦の合言葉です

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テンチビが帰って来た

2019年06月11日 | レオ(テンチビ)とココ
テンチビが帰ってきました。
前回記事から1週間、いなくなってから2週間経った先週土曜日の朝、消えたとき同様に突然現れました。その前夜か早朝に戻ったようで、テンチビのために残した置き餌が空だった。人を見るなり鳴き喚いて凄まじいがっつき。いくらカリカリ派とはいえ、ドンブリ3杯おかわりしてやっと落ち着いた。全身の毛が少し白っぽくなって目をしばしばさせて、テンチビが何かトラブルに見舞われたことは間違いないと思われた。


帰還したときはドンブリ4杯食べた

何も言わないテンチビに推測の域を出ないが、おそらく帰りたくても帰れない状況にあったのではないか。SC裏側のどこかの倉庫に誤って閉じ込められていたとか、かつてのチビのようにSCから落ちてどう戻ればいいのかわからなかったとか・・。 まあ、理由はどうあれテンチビは自分で帰って来た。前記事ではお別れっぽいことを書いて気恥ずかしい限りです。まずはおかえり、テンチビくん。


テンちゃんの出迎えも受けました

帰って来たその日から、テンチビはいつもと変わらない日々を送り始めました。いや少し変わったかな。これまで以上にスタッフに近づいて来るようになったし、初めてのお客さんも気にしなくなった。随分馴れてきたようだけど、こっちが手を出すとするりと逃げる。先日書いた"寄り逃げ猫"の動きに拍車がかかってきたのです。

昨日は早速の試練が。
朝からの雨が午後には土砂降りになって、さらには寒風が勢いを増して暴風雨に。テンチビのいつもの寝床は雨曝しとなり、どこに隠れてもガシャだのバサだのガタンだのと大きな音を立てて何かが倒れる。その度にテンチビはパニックになって大雨の中を逃げ回った。しかも気温は前日に続いてかなり低い。 なっ、テンチビ。外は自由だけどいいことばかりじゃないだろ? テンチビは、スタッフが帰る頃にはどこかに消えていました。


お気に入りの寝場所も昨日はびしょ濡れに

でも今朝は、どこからともなく出てきていつも通りおはようの挨拶をしたとか。自分は例のちびニャンの世話で家にいました。もともとテンチビはお迎え(保護)の第一候補だった。家裏には顔白くんも待機している。一昨日保護したチビちゃんも元気だし、さてさて、忙しくなりそうです。


事務所の中も慣れたものだけど、ドアを閉めるとパニックに



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頑張れ! チビちゃん ~幼ニャン保護~

2019年06月10日 | チキン,キリン,ポニー
昨日の午後、その幼猫は突然店にやって来た。
連れて来たのは小学4年生と2年生の姉妹。SCの当店側の通路にベンダーが並んでいる、その下に幼猫はいたそうです。抱き上げてどうしようかと途方に暮れていると、通りかかった当店常連のおかあさん(姉妹とは無関係)が店に連れて来た。「この店なら何とかしてくれるかも」と。困ったスタッフが自分を呼びに来たわけです。


齢1ヶ月強? こんな感じの幼猫です

妹の方は「飼いたい飼いたい。」 でもお姉さんは「一度連れて帰ったら保護責任が生じちゃう」と、誰に言われたのか例の知恵をつけていた。店では一時的に預かったが、やがて戻って来た姉妹は「やっぱりダメだって」と困り顔。当店がなければ、この姉妹はまた捨てに行くのだろうか。この小さな命のためにも、この姉妹のためにも、預かる以外の選択はなかった。

その前に、ベンダーの付近をくまなく探しチェックを続けました。しかし兄弟の気配もなく、母猫が戻ってくる様子もなかった。齢まだ1ヶ月ほど。高台になっているSCに独りで来ることはまず考えられない。母猫が連れて来てはぐれたにしても、こんなに人通りの多いところに連れて来るだろうか。そうなるとやはり・・・捨てられた?

こうして突然始まった幼猫育て。こんな小さいのは自分も初体験だ。まずテンちゃん用のスープをあげてみると、飲んだ。しかし幼猫用の食事じゃないとお腹を壊すと思ってミルクその他の買出しに。それから家に戻って夜用にとケージを運び込んだ。テンちゃんやちび太にも使ったあのケージです。日曜の午後で病院もやってないので、一晩事務所で過ごしてもらい、翌日病院に行くことにしました。


わからないままに一応猫生活一式セットも


それにしても小さい
こんなのがよくもまあ独りで・・

しかし今朝になって一番のスタッフから連絡が。「ぐったりして様子がおかしい。」 K君は「風邪を引いたんじゃないか。」 大慌てで店に着くと同時に病院に連れていきました。とりあえずの診断は極度の低体温と脱水症状。通常37、8度の体温が30度もなかった。360gの体重も少なすぎる。応急処置としてドライヤーで暖め、風邪薬抗生剤入りの点滴をしてもらいました。

ところが診察が終わって薬を待っているうちに、チビちゃんはまったく力が抜けて動かない状態に。薬も後回しにして大急ぎで店に戻り、ホッカイロと空調でとにかく暖めたのです。昨夜の処置がまずかったのは明白だった。昨夜はよりによってこの界隈の気温は15℃以下。それまでの暑さからみべればとんでもなく寒い夜だったのです。その寒さの中に、幼い猫をケージに入れてポツンと置いてしまった。室内だから安全だし大丈夫だと。


病院から帰ったチビちゃんはまったく元気がなかった

いやあ焦りました。とにかく暖めて暖めて、低温やけどしないように気をつけながら暖めまくった。そのうちチビちゃんは白目を剥き、仰向けにひっくり返ってまったく力の抜けた状態に。おいおい、まさかそんなあ。病院で若い先生が「ことによるとダメかも」と言っていたのを思い出した。そのときは何の冗談を、と思っていたのですが・・・。


寝てるのか、まさか・・・

それからのチビちゃんは、首を上げる力すら尽きたのか動くことがなかった。どよーんとした雰囲気の中で時間だけが徒に過ぎる。大雨の中夕方になった頃、事務所にやって来たOさんが「あっ、チビちゃん動いてる。」 よもやと先生に教えられたお湯でふやかした幼猫用のカリカリをあげた。するとチビちゃん、俄かに活発に動いてそのカリカリを完食したのです。続いて幼猫用のレトルトをあげるとそれもかなり食べた。試しにトイレ砂の上に置くとすかさずオシッコにウンチも。それからのチビちゃんは、見違えるように活発になったのです。


突如として食べだしたチビちゃん

もちろんまだまだ予断は許さない。今夜はチビちゃんを家に持ち帰り、今も横に置いたキャリーケースの中で寝ています。とにかく冷やさないように。感染症も心配だし細かいことを言えばまだいろいろあるけど、まずはとにかく食べて体力をつけること。チビちゃんは、ようやく回復への1歩を踏み出しました。


活発になって好奇心も旺盛になってきた

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死刑に処すべし

2019年06月07日 | ノラたちの幸せを願って
突然ですが最近は、憤りを越えて絶望的としか言いようがないほど痛ましい事件が多い。
川﨑の小学生殺傷は、まったく自分勝手な動機でしかも無差別に弱く罪もない子供たちに刃を向けた。こんな狂気の沙汰を一体どうやって防げばいいのか。各番組でこぞってやっている犯罪心理学者の分析など何の役にも立たない。むしろ今後の"予備軍"たちに情報を与えているようなものではないか。

この手の犯罪では、決して犯罪者の人権を擁護しようとしてはならない。犯罪者はまず社会的に葬り、最後に自分が犯した罪と同じ方法で処遇されるべきだ。精神鑑定など必要ない。はっきり言ってこれは極論です。でも報道は、もっともっと被害者の遺族に寄り添うべきだ。唐突に理不尽に、愛する家族を奪われた身にもなってみろ。間違っても、犯罪者が予備軍たちに英雄視されるような報道をしてはならない。我々善良なる市民には、犯罪者を理解する必要などないのだから。

異常者に弱い者が狙われる。日本はいつからこんな世の中になったのだろう。それとも昔からあったのだろうか。言えることは、日本では昔から各地で猫捨てが横行している。猫をかわいがる。その猫が子供を産んだ。すると何処かに捨てに行く。この歪んだ愛情が、昨今の異常者の狂気の沙汰に繋がっているように思えてならないのです。


ニャー:「またオジンの過激が始まったな」


富山で猫の連れ去り犯が捕まった。
被害者とボランティアさんたちの機転によるものだ。51歳男の犯人は1年半の間に50~100匹の猫を連れ去り、書くに堪えない残忍な方法で虐待し、殺害し、海や川に捨てたという。その中には飼い猫も多く被害届が出ていた。その動機は、「一人暮らしで誰も相手にしてくれずストレスがたまっていたから。」

 何をか言わんや。自分には、こんな犯人には死刑判決しか思いつきません。まず社会的な制裁を与え、損害賠償慰謝料で全財産を没収し、そして自分の罪と同じ方法で処遇されるのがふさわしい。尚、北日本新聞によると、富山では今年になって他にも5件の猫連れ去り事件があったらしい。

三重での連れ去りは犯人が公開された。
他人の家から猫を連れ去って飼おうとしたが馴れないので捨てた犯人は、その素性がSNSで拡散された。その猫「はとちゃん」はボランティアでもある保護者の必死の捜索で元の家に戻ることができた。協力者が大勢いたことに救われた気がするが、だからと言って決して犯人が許されてはならない。

山口でも虐待を受けたと思われる猫が相次いで見つかった。
これには著名人の古谷経衡さんと田中康夫さんが意見を寄せているので、直接読んで頂ければ幸いです。(Yahooニュース、残虐な表現があります。 ※後注:既に削除されました。)


テン:「頑張れオジン、オレも応援するからな」

でも、だからと言ってこの世の中を変える必要があるかと言うと、それはちょっと論点が違う気がする。何故ならこのようなニュースに出てくる異常者は、(その予備軍を含めたとしても)非常に小さな比率だからです。殆どの人たちにとってこんな蛮行は無縁の話だ。それを社会全体の話に摩り替えるから、逆に犯罪者の異常性を正当化してしまうのではないだろうか。

このような犯罪行為はどんな人でもその奥底に秘めている、などと心理学者は言う。自分は性善説指向ではないが、そんな学者は信じないし、そんな学問は無用の長物だと思います。

ただ、我々普通の善良なる市民にもできることがある。このような犯罪を心底憎み、決して犯人を許さないという断固たる意志と行動だ。しかし数多ある猫好きブログの記事の中で、餌やり非難は繰り返されても猫捨てに対して寛容(非難が少ない)なのは何故なのか。

これも心が痛む野田の少女虐待死事件で、学校も役所も児相も虐待の事実を知りながら少女を守ることができなかった。それどころか市の教育委員会は、秘密保守を約束したアンケートに少女が書き込んだ虐待の事実を、こともあろうに虐待の張本人である父親に渡した。これは殺人幇助に匹敵するくらいの大罪だと思うのだが、誰も罰せられない。彼らの弁明は、本当に見苦しい。父親に虐待され、周囲の大人たちに裏切られた少女はどんな思いで死んでいったのか、それを思うと悔しくて涙が出る。


モドキ:「ついにオジンノラの代表格になりました」

自分は絶対にそんな見苦しい真似はしない。困ったら警察を頼る。ひとりひとりの人間がそう決意することが、このような犯罪を減らす一番の近道なのだと思います。

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ニャーの八つ当たり

2019年06月05日 | ニャー
「ねこのきもち」のサイトを見ていたら、『葛藤行動』に関するページがありました。
葛藤行動とは聞き慣れない言葉だけど、転位行動、転嫁行動、真空行動という3種類があるらしい。獣医学博士の監修なので一見の価値がありそう。ということで、勉強させて頂きました。


今日の主人公は人を観察する猫、ニャーです

読んでみるとなるほど、8匹大所帯のわが家では思い当たることばかり。言わば"照れ隠し"の転位行動、ひとり運動会は真空行動かな? ちょっと困るのが転嫁行動、これはまさに八つ当たりそのものだ。わが家では・・・あるある、八つ当たりと言ってもかわいいもんですが、みうを除いてみんなやってます。

その中でニャーの八つ当たりは、時として"かわいい"の範囲をちょっと越えている。(リードで)外に出たいといくらアピールしても保護者の都合で出られないとき、勝手口から外猫を見ていたら(保護者が開けるので)奥に排除されたとき等、近くにいた誰かに襲い掛かることがたまにある。狙われるのは、大抵はおにぶで人がいい(猫がいい?)シロキ。あとはクウにリン、たまにみう。最近は体格的に敵わなくなったちび太や一目置いているテンちゃん、誰とでも友達になるキーは狙わないようだ。


ニャー一派(左からキー、ちび太、ニャー)

かつて自分も襲われたことがある。家裏にやって来た外猫にご飯を出そうと勝手口からニャーを除けた途端、自分の手に襲ってきた。あっという間の出来事だったけど、骨まで到達したその傷の深さと激痛は尋常ではなかった。猫の本気モードをそのとき初めて思い知ったのです。もっともあれは八つ当たりというより、自分の意志を軽んじられたニャーの逆鱗に触れてしまったと言うべきか。


不満のあるときは表情でわかります

転嫁行動の原因は一にも二にもストレスとのこと。猫はストレスに弱い動物と言われますが、それは精神的な抑圧に弱いということ。特に自分の意に反したことは絶対にやらない。またその気のないことを強制されても徹底的に拒む。とにかく妥協というものがない。人間的に見ればプライドが高いとなるのだろうけど、猫の知ったことじゃない。彼らの本能にそう組み込まれているだけなんです。かくして猫は自由気ままを好むと言われ、ワンコのように保護者に従う気もさらさらなく、対等な関係でいたいわけだ。


鏡の中のニャー(洗面所にて)

それにしても、ニャーにはいろいろなことを教わった。わが家に移ったときのみうを獲物のように追い回した行動、みうを迎えてからは排除行動や序列行動、はたまたみうがオジンに甘えれば焼きもち焼いたり。いずれも店時代には見なかった行動だ。かつての仲良し3匹組(ハナ、テツ、くも)にはもちろんそんな行動はなかったが、今回の葛藤行動に関しては思い当たることばかりです。


何故か悪ガキ3匹はニャーを慕います

つまり猫も人間と同じくらい感性や感情が豊かな動物で、顔には出さないけど心の中ではいろんな葛藤があるということなんですね。そして何より、保護者とも対等の関係を望む。動物だからと下に見れば、相手はそれを敏感に感じ取ってしまうわけです。

ということは、こっちが気を遣ったときもちゃんと感じ取ってくれるのだろうか。
なあ、ニャーよ。


「独りでいるときが一番落ち着けるんだニャ」
(でも往来の人々への挨拶は欠かしません)

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