ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」のテンペラ技法が日本の調査機関によって 科学的に初めて裏付けされました(2021.1.18)
ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」はテンペラ画法とされていますが この度日本の調査機関が電磁波による調査を行い 科学的に初めて裏付けされたそうです
絵のすぐ下に しっくいでできた薄い下地の層があり さらにその下の深さ2ミリほどのところに しっくいが一様に塗られていることが分かったとのこと
20年余り前に行われた壁のかけらの分析から 壁が乾ききらないうちに絵を描く伝統的な「フレスコ画」ではなく 乾いた薄い下地の上に絵の具を塗る「テンペラ画」の技法で描かれたと考えられています:
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うちにある古いガイドブックには「予言したキリストと その言葉に動揺する十二使徒たちの一瞬の後継を 中断や書き直しが可能なテンペラ画法で構成に残した」とあります
この絵は修道院の食堂の壁画に描かれたもので 本来なら壁画という事もあり フレスコ画で描くのが一般的だったのですが 様々な技法を試したかったダ・ヴィンチは あえてテンペラ画にこだわって描いたとされます
そこでふと思い出したのが...
昨年コロナの広がる前に行ってきた 東京造形大学主催の「ダ・ヴィンチ没後500年 夢の実現展」に行ってきました(2020.1.7/1.26まで開催)@代官山ヒルサイドフォーラム」が 懐かしいです...
この時は「最後の晩餐」については 正確な線遠近法の使用によって可能になった3次元空間をヴァーチャルに体験する試みがなされており じっと見ているうちに登場人物たちが少しずつ動き出す...まるでアニメーションを見ているかのように... という不思議な体験をいたしました💕
写真: 「ダ・ヴィンチ没後500年 夢の実現展」での「最後の晩餐」