人を説得したり、議論したりすると、
「じゃあ、根拠となるデーターを出してごらん」とか言いますね。
議論で重要なのは、客観的な事実です。
僕は、いろんな問題に対して、事実を重要視しています。
しかし、一般的にはいくらデーターを出しても、人はなかなか説得されないようです。
むしろ、データーよりも、失敗談や経験談に共感するそうです。
人の心を動かすのは、事実よりストーリーなんですね。
まず、相手の人間性を知らないと、信頼関係が生まれません。
人の体験談を聞いて、それを追体験するとき、その人が自分と同じ人間なんだと感じます。
その時に、力になってあげようという意思が生まれてくるんです。
だから、人を説得するならストーリーを語るべきなんですね。
たとえば、がん保険のCMがあったとします。
この保険はこういうデーターがあるから良い保険です、というより、
父親が癌にかかって、大変な思いをしたけど、保険があって助かりました、というストーリーのほうが、興味を持ってもらえるし、説得力があります。
でも注意してください。
もし自分が説得される立場だったら、必ず事実を大事にしてください。
感情に流されると、簡単に騙されますからです。
まとめると、
人を説得するときは、ストーリーを大事に
人に説得されるときは、事実を大事に
今日はそういう話でした。