藤井聡太君がB級1組に昇級しました。
来年はB級1組からA級に上がって、再来年にA級で一位になれば、名人戦の挑戦です。
最短で二年後です。ほんとにすごいですね。
コマーシャルにも出てるようで、人気もあるんでしょう。
今日は、藤井君のいい話を話を聞いたので、
ちょっと紹介しようと思います。
藤井君がまだ中学生だったころ、獅子王戦というイベント対局がありました。
そして、決勝戦は、羽生VS藤井の夢のカードでした。
ニコニコ動画の生放送が、空前絶後の視聴者数ですごいことになってたそうです。
ただ、ひとつ問題がありました。
当時、藤井君は中学生だったので、夜の10時以降は、放送には出られないとのことでした。
まあ、余裕のある日程で、大丈夫と思っていたのでしょう。
しかし、対局はすごく白熱し、千日手になりそうになりました。
千日手とは、同じ手をぐるぐる何回もすることです。
千日手になるともう一回対局をやり直すことになります。
千日手になると、夜の10時を越えてしまう可能性が出てきました。
放送は打ち切りにしなければなりません。
藤井君はそれを忖度して、自分が不利になるのに千日手を打開しました。違う手を指したんですね。
その結果、藤井君は負けてしまいました。
羽生さんは、優勝しましたが、ちょっと申し訳なさそうでした。
中学生に気を使わせてしまったわけですからね。
その場にいた先崎九段が、藤井君に言ったそうです。
「君が羽生を越えられるかわからない。しかし君が立派な人間になれることは今日の将棋を見てわかった」と。
あの若さであれだけの気遣いができてるってどういうことですかね?
僕なんて、将棋に負けるとスマホを壊しそうになります。
深呼吸、深呼吸と言い聞かせてますよ。アホみたいじゃないですか。
藤井君はほんとにすごいですね。