イエスかノーで答える質問を、クローズド・クエスチョンと言います。
たとえば、「食事はしましたか?」という質問です。
相手は「はい」か「いいえ」で答えるしかありません。
この質問が多い人は、相手をコントロールしたいタイプですね。
上司が、そういう質問をした場合、「はい」か「いいえ」のどちらかで答えたほうがよさそうです。
「食べてませんけど、お腹はすいていません」みたいな答えは、
「いいえ」と答えた後に、「じゃあ、食事に行こう」と誘われるのを
あらかじめ先に読んで、食事の誘いを断った答えですが、質問者をいらだたせる結果になります。
これに対して、イエスかノーで答えられない質問を、オープンエンド・クエスチョンと言います。
たとえば、「どういう風に料理したら、こんなにうまくなるんですか?」みたいな質問です。
こういう風に質問されたら、相手は調理方法について自由に語れますね。
この質問は、話の内容がどんどん広がっていきますので、
この質問者はあなたと自由な会話がしたいわけです。
重要なのは、この二つの質問を通して、相手との会話をコントロールできることです。
たとえば、
あんまり親しくはないけれど、ちょっと仲良くなりたい人がいます。
「何か趣味はありますか?」オープン
「釣りが好きですね」
「海釣りは行きますか?」クローズ(質問者は海釣りは行ったことがある)
「はい、行きますよ」
「釣りに葛西臨海公園には行ったことはありますか?」クローズ
「はい、ありますよ」
「えー、そうですか。僕は臨海公園によく釣りに行くんですよ。こんど一緒に行きませんか?」クローズ
「はい、いいですよ」
オープン→クローズ→クローズ→クローズ こんな感じです。
最初に広く網をかけて、引っかかったら、それを絞り込んでいく。
また、相手が質問してきたら、注意深く、その質問の種類に注意すること。
それで相手の質問の意図が読み込めます。
逆に、自分が質問するときは、上手に話題をコントロールしましょう。