アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

恵那市でマクロビとヨガの会に出ました

2012-10-18 10:30:44 | 小さな旅
   お隣の岐阜県恵那市の料理旅館・いち川で、「マクロビ会席&楽しいヨガの会」が開かれ、友人と参加してきました。

   いち川は、中仙道の宿場大井宿で400年続く老舗。昨年の11月に、チエ流マクロビオティック料理教室の講師・チエさんとこちらのマクロビオティック料理をいただきに訪れたことがあります(コチラ→)。
   ヨガのほうは、数ヶ月前から稲武で始まったヨガ教室のインストラクター横光あゆみさんが講師。彼女の紹介で、このイベントに参加しました。

   会には、女性ばかり11人があつまり、まず、いち川の畳敷きの広間でヨガが始まりました。

   私は、前日名古屋のビーガン祭りに寝不足のまま出かけ、帰宅後発熱。寒くてしかたがなかったので、とにかく温めて早めに寝床に入りました。寝る前に飲んだ民間薬のおかげか、朝には熱は引きましたが、頭の芯がなんとなくふらふら。でも、横光さんの指導に従って、呼吸法とポーズをとるうち、だんだんすっきりしてきました。

   とくに、頭頂にあるツボ・百会(ひゃくえ)を押さえるポーズを取ると、「風邪など引いて体調が悪いと、百会が痛くなります」という横光さんのことばどおり、かなりひどく痛みました。でもその痛さは、気持ちのいい痛さだったので、そのまま続けると、しだいにぼうっとしていた頭の芯がすっきりと霧が晴れたようになりました。

   体が十分ほぐれたところで、いよいよマクロビ会席の時間に。座敷の中にテーブル席がしつらえてあり、低めのいすにこしかけます。窓からは坪庭が見え、洋風の部屋とは異なる落ち着きのある空間です。

   さて、この日出されたマクロビ会席、半分食べてからあわてて写真を撮ったものもありますが、以下、紹介します。

   まず前菜は、粟麩田楽に塩銀杏、椎茸の利休揚げ、豆腐チーズ、ごぼうのあられ揚げ、菊花の博多押し。豆腐チーズは豆腐の味噌漬け、菊の花の博多押しは酢の物でした。どちらも味がやわらかくて、すっとしみこむように咽喉を通ります。揚げものもグッド。

   下に敷いてあるのは柿の紅葉した葉っぱ。稲武でもまだここまで紅葉はしていないので、どこかずっと標高の高いところで採って来た葉だと思うのですが、美しい。素敵な使い方です。

   小鉢は旬の野菜の和え物。これがとてもおいしかった。ざくろの粒がいくらみたいでした。焼き物の車麩のステーキには脱帽。こってりした味付けがしてあるので、お肉の味はしないけれど満足できるご馳走になっています。付け合せのニンジンとジャガイモもおいしかった。

   恵那産の玄米ご飯は、もちもちしすぎず、ぱさぱさしすぎず、とてもおいしく炊けていました。

    揚げ物は、レンコンの大豆肉はさみ揚げ、アボガドのクラッカー揚げ。このクラッカー揚げはおもしろかった。中身のアボガドが柔らかくて衣がさくさくしているので、風変わりな食感でした。

    蒸し物は、ベジシュウマイ。植物性食品だけのシュウマイです。

    最後は穀物コーヒーと自家菜園のカボチャで作ったプリン。これでコース終了です。舌もおなかも十分満足しました。

    この日参加した方たち。稲武からは、私を含めて4人が参加しました。ヨガは初めて、マクロビは初めてというかたもいらっしゃいましたが、みなさん、どちらにも興味を持たれたようです。

    写真奥、右側に立っている古布の作務衣を着た方が、この旅館の若女将・市川祥子さん。まだお若い方なのですが、子供さんのアレルギーをきっかけにマクロビオティックを知り、マクロビオティック料理の勉強をはじめられたとか。

    「動物性食品を使えなくて残念だけど、体にいいからマクロビオティック料理を食べる、というのではなくて、野菜だけの料理が、体にいいだけなく、じゅうぶんおいしいことを知りました。みなさんには、野菜だけで作る料理のすばらしさを堪能して頂きたい」
  
    いち川では、3日前までに予約すれば、マクロビメニューをいただくことができます。お勧めのお店です。

    ところで、この「マクロビ&ヨガ」の企画は、恵那市と中津川市の共同イベント「恵那山麓博覧会enaka!」のひとつです。このイベントは、恵那市と中津川市の市民に、独自に考えた体験プログラムを公募し、審査に通った17の企画を、10月13日から11月3日までの20日間、二つの市内のあちこちで実施するというものです。

    マクロビ&ヨガの企画は、市川さんが提案したもの。ほかには、「布ぞうり教室&くしはら温泉」「今宵限りの城下町ジャズライブ お酒と音楽と歴史のセッション」「絶叫!和太鼓エクササイズ」「原生林でトレッキング」「栗きんとん作り&ランチ」などなどもりだくさん。こちらのHPでごらんください。
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お問い合わせについて

2012-10-18 01:18:39 | イベント出店情報とそのほかのお知らせ
先日ビーガン祭りに出た直後、来てくださったお客様から問い合わせのメイルをいただきました。拝読した直後に返信したのですが、その後連絡がありません。焼き菓子の注文をしたいという方だったので、検討中なのだな、とおもっていました。

  ところが、今日もまた一つ別の方の問い合わせがあり、お答えのメイルを送った直後、あて先不明でもどってきました。いただいたメイルに返信したのにもどってきます。携帯からの問い合わせだったので、私の携帯から送りなおしてみました。それでも、すぐに送信エラーが。

   実は、送られてきたアドレスの、@マークの後が「sortbank」になっていました。直接入力しながら、softbankならしっているけれど、「sortbank」もあるのだな、と思いながら打ち込んだのですが、もどってきたので、もしかしたらとおもい、「r」を「f」にかえて再送信してみました。そうしたら、もどってきませんでした。

   こんなことがあったので、先にいただいて返信のこないメイルも、じつはこちらのものが届いていなかったかもしれないとおもい、再送信。案の定、もどってきました。前の分も戻ってきたのでしょうが、英文なので、迷惑メイルだと思い込んで消してしまったようです。

   それで、今度も携帯で。コチラは無事送信できました。たまに、パソコンからのメイル受信を携帯で拒否している場合があるそうで、解除しないと受取ってもらえないようです。

   半年ほど前、豊橋のベジタブルフェスタに出たあと、アンティマキのお菓子をお買い上げ下さったお客様から、こころざし工房の石鹸を注文したいというメイルがとどきました。そのときも、パソコンからも携帯からも返信できませんでした。こころざし工房からもメイルをさし上げたのですが、やはり同様に返ってきました。その方とは、いまも連絡が取れずじまいです。もし、このブログをお読みいただいたら、ぜひまたご連絡下さるよう、お願い申し上げます。

   以上のようなことがたまにありますので、問い合わせ下さったあと、私のほうからなかなか返事が届かなかったときには、再度メイルをお送り下さい。そして、できればご自身のほうで、受信拒否をしておられないか、ご確認くださると助かります。メイルをいただいた後、おそくとも3日後には必ず返信さしあげています。届かないときは、なんらかの不調が双方あるいは片方でおきたとお考えください。

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ほんとうの塩麹?!

2012-10-18 00:40:58 | 手作りのたべもの
  塩麹が、私の家で塩、醤油、味噌に次ぐ調味料になって数ヶ月がたちました。炒め物やスープに使うほか、下味付けにも重宝しています。たとえば、魚の切り身に塩麹をぬって、数時間から長くて2日ほどおいておくと、ほどよい塩加減とうまみが出て、とてもおいしくなります。青魚があまり好きでない家人も、塩麹につけてから焼いたサバなら、うまいといって食べてくれます。から揚げなどの下味付けにも最適。最近発売したばかりのカボチャケーキにも、この塩麹が活躍しています。

  というわけで、なくてはならない調味料の塩麹。このつくり方が、漫画「おせん 真っ当を受け継ぎ繋ぐ。」の第6巻で、「本物の塩麹とは違う!」と主張しているシーンがあります。

  漫画によれば、一般に流布している塩麹の塩と麹の割合は、3対10。麹が1キロなら塩は300gという計算になります。でも、ほんとの昔から東北で作られてきた塩麹は、6対10だというのです。

  今夜、作ってみました。麹400gに対し、10分の6の塩、240g。ひたひたに水を注ぎ、手でかきまぜます。

  翌日、水を吸って麹が膨らんでいるので、また水をひたひたに注ぎかきまぜます。数日この作業を続け、麹が水を吸わなくなったら毎日かき混ぜるだけにし、10日から2週間でできあがり。常温においておいて、このまま1年でも2年でももつといいます。

  漫画の主人公、老舗料理屋の女将・おせんさんによれば、「3対10」というのは本来量の比なのに、いつのまにか重さの比に間違えられてしまったのというのです。つまり、枡で量って、塩3合と麹1升の割合が、なぜか塩540gと麹1800gの割合に間違えられたというわけです。

  私が作っていた塩麹も重さの比で3対10。これが塩麹とおもっていたのですが、彼女によれば「今現在世間に出回っている大半の塩麹さんの塩分は 本来の塩麹さんのたった半分!」ということになるのです。

  「てこたァ 当然傷みやすく 保存も利かねえ てこたァ 当然冷蔵庫も必要 てこたァ 当然発酵もとまる 熟成もパー 風味も甘酒っぽい若いまんま ちがうんでやんすよ本物は 味も香りも 保存がしっかり利いて 塩っ辛さのあとにじわあっと甘さがくるのが本来の塩麹さん」

   これがほんとならおどろき! でも、考えてみれば、塩麹が昔からの調味料であるなら、重さで3対10の割合では常温ではもたないはず。おせんさんのいうとおり、今出回っているつくり方よりかなり塩辛くないと、保存が利きません。冷蔵庫のない時代につくられていた調味料とはかんがえにくい。

   ともあれ、10日後が楽しみ。漫画には、この「本物の塩麹さん」を使ったレシピも載っているので、試してみたら報告します。
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