こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

新潟コシヒカリの安売り店に挟まれた

2009年12月26日 17時54分33秒 | Weblog
午前中に買い物に行った業務用スーパーの店では、「新潟コシヒカリ」5kgが1780円だったのだが、今行ってきた薬局では「新潟コシヒカリ」5kgが1800円。
自分の店から半径300m内に、2件の「新潟コシヒカリ」の激安店ができてしまったのだ。

ところが自分の店は、「新潟コシヒカリ」5kg3400円。「新潟県妙高産コシヒカリ」も3400円。「新潟佐渡コシヒカリ」は5kg4000円。「新潟県山古志村コシヒカリ」は5kg4300円。そして「新潟県魚沼産コシヒカリ」は5kg5100円である。

スーパーや薬局が販売しているお米よりは、明らかに自分の店のほうがレベルは上だし、お米のこだわりも全く違っているのだが、消費者にはどう見えているのだろうか。
たぶん、同じ新潟米に見えていると思う。
そうだとすると、この価格のズレは大きすぎる。

お米の品質や特徴などの違いは、消費者に食べてもらわないことには判ってもらえない。
しかし、これだけ価格に違いがあると、自分としても「食べてみてくれ」とは、言い続けることが出来ない。

さて、どうしよう。
やっぱり新潟ブランドは、もう助けることが出来ないのだろうか。
完全に諦めるしかないのだろうか。
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21年産新潟コシヒカリも下げ止まらず

2009年12月26日 11時08分52秒 | Weblog
今日、近くにある業務用スーパーに買い物に行ったら、21年産「新潟コシヒカリ」5kgが、ついに1780円となり、20年産「秋田県あきたこまち」が5kg1580円となってしまっていた。
以前からこの価格は、限定として、ちらほら販売されていたが、定番価格になってしまったのは初めて。

「秋田県あきたこまち」については、20年産なのでしょうがないとしても、この価格設定だと、消費者としては「あきたこまち」よりも「新潟コシヒカリ」を購入してしまうだろう。
もっともスーパーとしても、「新潟コシヒカリ」を目玉商品として考えているのは明らかだが。

しかし、価格の下落はどこまで進むのだろうか。

「新潟コシヒカリ」というと、以前は、お中元・お歳暮・お返しなど、様々な贈り物に使用されていたのだが、今のこの価格では、贈られた相手が「特売品を贈ってきた」と考えてしまう場合もあるので、うかつには贈れなくなってしまった。

実際、自分の店では、「新潟コシヒカリ」を贈りたいという人は、ほとんどいなくなってしまっている。

新潟県は、自分たちのお米がブランド米から安売り米に換わってしまっていることに対して、どう考えているのだろうか。
一刻も早く、県全体で体制を立て直さなければ、将来は無くなってしまうのに・・・
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関東産ブランドは全滅か

2009年12月26日 10時01分40秒 | Weblog
コシヒカリというブランドは、いまや完全に崩壊してしまっていて、その確固たる証拠が、先月中旬から下旬に、東日本パールライスが郊外型スーパーに卸して販売された「20年産茨城コシカリ5kg990円」だろう。

いくら20年産とはいえ、コシヒカリであるし、関東ではコシヒカリ産地として知られている茨城県産なのだから、この影響は消費地を直撃してしまった。
自分の店では、もともと強い商品ではなかったが、12月にはいると、茨城県・千葉県・埼玉県の銘柄米は、この影響で、ほとんど売れなくなってしまったのだ。

品質や特徴がハッキリとしていても、価格が倍となってしまうと、なかなか消費者としては手が出せなくなってしまう。
したがって、「それなら、違う産地のお米を買ってみよう」と、茨城県・千葉県・埼玉県を買っていた消費者は、他の産地へ移っていってしまったのだ。

全くもって、愚かな卸とスーパーだとは思うが、最大大手のスーパーも安売り戦争を続けているのだから、対抗策としては仕方無いのかも知れないが、この価格は大失敗だったろう。

なぜなら、今までも地元やスーパーで安売りを続けていて、安くなければ売れなくなってしまっていた関東産コシヒカリに、とどめを刺してしまったのだから。
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気を抜いちゃ駄目なんだよ

2009年12月26日 03時51分46秒 | Weblog
玉川島屋への納品のときには、必ず注意をしなければならないことがある。
それは、絶対に気を抜かないということ。

特にこの時期は、お歳暮・クリスマス・年末・年始用の納品と、特別な納品が月末まで続く。
間違いも失敗も許されない。
一瞬の気の緩みが、大変なことになってしまうのだ。

しかし、眠気がある深夜ということもあるし、納品業者が少ないという気楽さもあるし、いつも同じ人が納品しているという慣れもある。
さらに、続けざまの大量納品で、疲労困憊しているという事実もある。
だからこそ、気を抜いてはいけないのだ。

数年前には、クリスマスケーキを納品しようとしていて、道に倒してしまった業者がいたし、小麦粉の袋を破いてしまった業者もいた。
そして今日は、汁が入っているパック容器を運んでいる業者が、台車から滑らせてしまい、廊下が汁だらけとなってしまった。

普通の感覚なら、始末を手伝ってあげることを考えるだろう。
しかし自分たちは、それをなるべくしないようにしている。
なぜなら、取り扱い方が判らないものを、うかつに触ってしまって、さらに被害を大きくしてしまう場合もあるからなのだ。
よって、ある程度の処理が終わるまで、廊下で静かに待っていた。

一瞬の気の緩み。
深夜の納品では、絶対に許されない。
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