・・・・・・・・
ここの登山道はぐるりと開聞岳を回り、頂上に通じているのだ。
ナオキが二回程、この開聞岳を登山したことがあるので大変心強い
三人はアホ話に高い笑いをしながら、また歌を唄いながら力強く登山道を上がってゆく。
途中、ちょっとしたガレ場があり、スリル満点なのだ。岩の隙間に足を踏み落とすと、ただごとでは済まされない。
時折、なんの動物がいるのかわからないが、ガサゴソと薮から音がして、緊張感を高めてくれる。
登り始めておよそ2時間半、開聞岳のてっぺんに到達!
((((;゜д゜)))頂上には小学生たちの登頂記念碑なんかあるじゃない!君達、よくぞここまでこれたね。感心!
三人で夕日に向かいガッツポーズv(^O^)v
はるかかなたの水平線に沈みゆく太陽は、今までに見たことがないほど美しい。
三人は無言で落陽を堪能するのである。
水平線の彼方は中国大陸だね。
さぁさぁ!陽が落ちるから下山しましょ(^ー^)
おーい、ナオキ懐中電灯は?
ん?持ってないよ。ノバは?
私だってないわよ。
((((;゜д゜)))
((((;゜д゜)))
((((;゜д゜)))
ここで初めて誰一人として、光源を持っていないことに気がついたのである。
太陽が沈んでから、あたりの薄暗さは、瞬間にして闇夜へと変わってしまった。
先程まではしゃいでいた馬鹿三人衆にもう笑いはない。
闇夜とは恐ろしいもので、それぞれの顔の表情どころか自分の腕時計すら読みとれず、時間まで剥奪されてしまったのだ。
しかし、ナオキは冷静沈着であった。隊の先頭にたち、ゆっくりゆっくりと我々を進めてくれた。何も見ることができないから、足先で地面の様子を探り、慎重に慎重に俺らを導いてくれた。
一方、ノバ嬢とボクはどうであろうか?俺なんか、心臓がバクバクしてしまい、冷静さを欠いてしまっていた。
もうだめだ!ここで野宿をして一夜を明かそう!そうすれば助かる。このまま進むと「遭難」しちゃうよ、などと言っている。
ノバ嬢は?
おいおまえ!腰ぬかしてんじゃねー。すっかり、腰抜け嬢になってしまい、四つんばいの逆、つまりお尻を地面にくっつけてずりずりと背面で這っているようなのだ。そして、「おかーさ~ん」などと叫んでいる。これには参ってしまった。ばーろー!しっかりしろって!
ヤバイ、先程のガレ場に到達。ここは、慎重の2乗で進まないと、下手すりゃ足を挟むか、闇の中へと落ちてしまうのだ。極度の緊張感が走る。
かなりの時間をかけて、なんとかここは無事にクリアできた。
相変わらず時間がわからない。先程まで、夜鳴きソバのチャルメラの音が麓で鳴り響いていたが、今はその音すら消えてしまった。相当遅い時間なのだろうか?
ようやく、シングルトラックの傾斜が緩くなってきた。そして、とうとう登山道入り口に着いたのだ。たすかったぁ!無事帰還できたのであった。
停めてあったパルサーに駆け寄り。鍵が・・・・鍵が・・・・無い! と冗談を言ってみたら二人ともぶっ切れていた。ありますよ(^^;
時計を見てみると、25時。つまり、18時頃下山開始で、25時麓についたので、実に7時間も山中さ迷っていたことになった。
無事帰還できたのは、いつも冷静沈着のナオキのおかげである。感謝!
馬鹿3人衆は、グッタリしながら、指宿スカイラインを通り鹿児島湾のコンビナート夜景を眺めながら、下宿先に戻ったのであった。
・・・・・・・・・・・・・21年前の春休み、こんなアホなことをやっていた湘南自転車オヤジは、毎年この時期になるとこのエピソードを思い出す。たまに開かれる同窓会でこのエピソードは延々に語り継がれてゆくのである。ノバ嬢は相変わらず「絶叫していたのは私じゃないもん!アンタでしょ!」と悪態をついているが、俺ら二人がしっかりと聞きとめているから、動かぬ証拠があるんだぜ(^^)v
ここの登山道はぐるりと開聞岳を回り、頂上に通じているのだ。
ナオキが二回程、この開聞岳を登山したことがあるので大変心強い
三人はアホ話に高い笑いをしながら、また歌を唄いながら力強く登山道を上がってゆく。
途中、ちょっとしたガレ場があり、スリル満点なのだ。岩の隙間に足を踏み落とすと、ただごとでは済まされない。
時折、なんの動物がいるのかわからないが、ガサゴソと薮から音がして、緊張感を高めてくれる。
登り始めておよそ2時間半、開聞岳のてっぺんに到達!
((((;゜д゜)))頂上には小学生たちの登頂記念碑なんかあるじゃない!君達、よくぞここまでこれたね。感心!
三人で夕日に向かいガッツポーズv(^O^)v
はるかかなたの水平線に沈みゆく太陽は、今までに見たことがないほど美しい。
三人は無言で落陽を堪能するのである。
水平線の彼方は中国大陸だね。
さぁさぁ!陽が落ちるから下山しましょ(^ー^)
おーい、ナオキ懐中電灯は?
ん?持ってないよ。ノバは?
私だってないわよ。
((((;゜д゜)))
((((;゜д゜)))
((((;゜д゜)))
ここで初めて誰一人として、光源を持っていないことに気がついたのである。
太陽が沈んでから、あたりの薄暗さは、瞬間にして闇夜へと変わってしまった。
先程まではしゃいでいた馬鹿三人衆にもう笑いはない。
闇夜とは恐ろしいもので、それぞれの顔の表情どころか自分の腕時計すら読みとれず、時間まで剥奪されてしまったのだ。
しかし、ナオキは冷静沈着であった。隊の先頭にたち、ゆっくりゆっくりと我々を進めてくれた。何も見ることができないから、足先で地面の様子を探り、慎重に慎重に俺らを導いてくれた。
一方、ノバ嬢とボクはどうであろうか?俺なんか、心臓がバクバクしてしまい、冷静さを欠いてしまっていた。
もうだめだ!ここで野宿をして一夜を明かそう!そうすれば助かる。このまま進むと「遭難」しちゃうよ、などと言っている。
ノバ嬢は?
おいおまえ!腰ぬかしてんじゃねー。すっかり、腰抜け嬢になってしまい、四つんばいの逆、つまりお尻を地面にくっつけてずりずりと背面で這っているようなのだ。そして、「おかーさ~ん」などと叫んでいる。これには参ってしまった。ばーろー!しっかりしろって!
ヤバイ、先程のガレ場に到達。ここは、慎重の2乗で進まないと、下手すりゃ足を挟むか、闇の中へと落ちてしまうのだ。極度の緊張感が走る。
かなりの時間をかけて、なんとかここは無事にクリアできた。
相変わらず時間がわからない。先程まで、夜鳴きソバのチャルメラの音が麓で鳴り響いていたが、今はその音すら消えてしまった。相当遅い時間なのだろうか?
ようやく、シングルトラックの傾斜が緩くなってきた。そして、とうとう登山道入り口に着いたのだ。たすかったぁ!無事帰還できたのであった。
停めてあったパルサーに駆け寄り。鍵が・・・・鍵が・・・・無い! と冗談を言ってみたら二人ともぶっ切れていた。ありますよ(^^;
時計を見てみると、25時。つまり、18時頃下山開始で、25時麓についたので、実に7時間も山中さ迷っていたことになった。
無事帰還できたのは、いつも冷静沈着のナオキのおかげである。感謝!
馬鹿3人衆は、グッタリしながら、指宿スカイラインを通り鹿児島湾のコンビナート夜景を眺めながら、下宿先に戻ったのであった。
・・・・・・・・・・・・・21年前の春休み、こんなアホなことをやっていた湘南自転車オヤジは、毎年この時期になるとこのエピソードを思い出す。たまに開かれる同窓会でこのエピソードは延々に語り継がれてゆくのである。ノバ嬢は相変わらず「絶叫していたのは私じゃないもん!アンタでしょ!」と悪態をついているが、俺ら二人がしっかりと聞きとめているから、動かぬ証拠があるんだぜ(^^)v