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自転車ロードレースやロングライドの話題が中心です。
脊椎関節炎と付き合いながら生活しています。

ツールド北海道 2013年 市民レース Bコース 1stステージ

2013-09-21 06:45:28 | 自転車
「S5」で出場したニセコヒルクライムは、自己ベストを更新して40分を切り、順位は「9位」で過去最高位。
この年齢になっても、毎年記録を更新し続けられている事に満足していた。
「S5」での走りに手応えを感じながら今年も「S5」でエントリーしたツールド北海道市民大会の参加確認証が届いたが、なぜか参加カテゴリーが「S4」になっていた。車連に連絡してみたが、要領を得ない回答で「後ほど連絡します。」とのことだった。結局、連絡は来なかったが、車連からの発表でニセコヒルクライムで登録選手中1位であれば昇格するとのことがわかり納得。
「S4」は自分の半分以下の年齢の選手もたくさんいるし、「初心者」という位置づけとはいえ実力者も多く含まれており激戦のグループ。自分が勝負に絡む事はないけども、より上のレベルで走れることに喜びを感じた。

1stステージは、2度の試走により、コース把握はばっちり。
1度目の試走で失くしてしまったspeedplay用のクリートカバーを、2度目の試走のときに「あそこで落としたのでは?」と思っていた神仙沼の駐車場の芝生エリアで発見できたのはラッキーだった。

1stステージも2ndステージも、登坂の苦手な自分には厳しいコースであることはわかっていた。
ニセコヒルクライムや手稲山のタイムで考えると、1stステージの最初の登りでは先頭の山頂通過時間から2分~3分は遅れることになるはず。得意の平坦や下りで差を詰めるとしても、集団で走るスピードで相殺されてしまい、せいぜい1分~2分詰められるかどうか。
1stステージには大きな登りが3つある。もちろん下りもあるが、登りで遅れた分を取り戻せるほどの平坦の距離はないし、下りでは単独でも集団で走るスピードと同じくらいの速度は出せるが、差は詰められない。
だからといって登りで頑張りすぎると下りや平坦で回す足も残らない心配もある。一方で、ロードレースは先頭集団から遅れた時点で勝負は終わるのだから、脚を温存する意味がないこともわかっている。しかし、S5から昇格したばかりでS4の勝負に絡もうなどおこがましいと考えるようになり、レースを楽しむ事も重要と考える事にした。

9/13(金)は休日勤務の振替休日で昼頃にニセコに向けて出発。
14:30頃に受付場所に到着し、時間前でも受付してくれたのだけど・・・僕のゼッケン番号の袋がなくてスタッフは大慌て。
前後の袋をよくよく見てみると、同じ番号と名前が貼ってある袋が2つあって、そのうちの一つの中身は僕の名前とゼッケン番号が入っていた。会社の後輩の分も受付完了。
受付を終えて車に戻りスマホを見ていると、TwitterやFACEBOOKでお世話になっている武田さんも受付を終えたらしい事がわかり、あたりをうろついいてみたものの見つけることができず・・・。
そのまま札幌へ戻り、車に自転車を積んで翌日の準備は万端。

9/14(土)
自転車を始めたばかりの会社の後輩と一緒に5:00に札幌を出発。
若者は自転車歴は短いが、登山やランで日頃から鍛えており僕よりも速い。お世辞で「平地は先輩の方が速い」とか言っているけど、そんなことはない。
7:00頃に駐車場に到着したが、雨が激しく降っており、坂では雨水が川のように流れていた。
そんな中、トイレに行ったり自転車を組み立てたりにてこずって、バスに乗るまでにウエアも靴も雨でぬれてぐっちゃぐちゃ。
バスでは補助席に座ったのでスタート地点までのんびり眠ることができなかったが、隣の座席には美しい女性ローディーが座っていて、得した気分になった。(この方は表彰台に登った実力者)

バスがスタート地点の老古美に到着するころには、空も明るくなり始めていた。
雨があがってから少し登ってウオームアップをしたけども、スタートまではまだまだ時間があるので、さっさと自転車を並べて駐車場でのんびり。
顔見知りと自転車談義で盛り上がったり、トイレに行ったり、リラックスして過ごすことができた。
今回は自家製ウオームアップオイルを軽く塗布してみた。ジンジャーを含んだスイートアーモンドオイルで、冷えると痛みが出てしまう右膝には特に念入りに擦り込んでおいた。このおかげで、レース中に膝が痛くなることはなかった。

暑いくらいに陽が射して、路面はすっかりドライになった。
Aグループが通過して、いよいよBグループのスタート。
駐車場から右折して出るときに外へ外へと追いやられ、あやうく接触落車するところだったが、まっすぐ走り始めると周りも落ち着いて加速を始めたので自分もマイペースで少しずつ前に上がっていった。
間もなく路外に転落している選手を見つけたが、大丈夫だったのだろうか?
1kmも進んでいない地点で、既に先頭はどこなのかわからなくなってしまったので、他人のペースに合わせずに自分のペースで進んだ。

途中で落車によりステムがずれたまま走っている選手から「アーレンキーを持っていないか?」聞かれたが、あいにくレースのときは工具を携帯していなかった。
この選手とは、下りに入るまでの間ずっと抜きつ抜かれつで進んだ。

少し斜度が緩んだ区間では速度をあげて前の選手をどんどん追い越して行けるのだけど、斜度が増してくると逆にどんどん追い越されてしまう・・・。やはり登りは苦手だ。
神仙沼の手前からの平坦区間では、ほとんど前後に選手が見えなかったが、WAKASAジャージの選手に声をかけて平坦区間を牽くかわりに下り直前の登りを牽いてもらうことになった。
この選手に下り前の登りを牽いてもらったことで速度を落とさずに下りに入ることができたので、とても助かった。
この選手は、2ndステージの花園の手前でも声をかけてくれて、1stステージで一緒に走ったことを覚えていてくれたらしいが、落車して下りが怖いとのことだったので、一緒にゴールまで走りたかったが、下りを一緒に走るのは避けたくて置き去りにしてしまった。

少しガスがかかって前が見えにくいものの、ようやく長い下りが始まった。
あきらめかけていた先頭集団への合流だが、下りが始まった時点では「追いつける!!」と思っていた。
しかし、脚をぶん回して下っても下っても前にも後ろにもほとんど選手が見えない。
追いかける相手が見えないと、気力も湧き上がってこない。
モヤモヤしたまま左折して細い道へ突入。
下り切ったところで少しの間だけ平坦があるものの、ローテーションして速度を上げるほど周りに選手がいなかった。

登りが始まって、降ってくる選手をパスしながら淡々と登りをこなし、頂上付近で3人の若い女性の応援を受けて俄然やる気が復活。(笑)
このあたりになると、選手たちに疲労の色が濃く見え始めていた。自分も同じ。
平坦でも下りでも爆発的なスピードで追い越して行く選手はもうおらず、レースが終盤にさしかかっていることを実感した。
色鮮やかな黄色の橋の下をくぐり、最後の登り区間に入ると周りの選手たちの登りのスピードも勢いがなくなり、顔を上げている選手もほとんどいなかった。
登り切って右折してからは周りにほとんど選手がおらず、ゴールまでの息詰まる攻防を思い描いていたので少し拍子抜け。
ゴンドラ坂を左折してゴールまでの登り・・・もう後ろを振り返る力も残っていなかったし、前を追い越そうという気力もなかった。
ヘロヘロになりながらも、完走できたことにガッツポーズ!!
スタート地点で見送った苫小牧エンデューロを一緒に走った自転車仲間(Sさんと後輩の若者)と再会。
彼らは先頭グループだったとのことで、タイム差は2分~3分だったので、やはり登りでできた差は埋めきれなかったのだ。

後片付けをしてからとりあず昼食へ。
「ニセコジンギスカン」で季節の野菜入りラムカレーを食べた。
ボリューム満点で、かぼちゃとジャガイモが最高!!
ミルク工房でソフトクリームを食べてお土産を買って、比羅夫に戻ってリザルトを確認。
Sさんは5位、後輩の若者は9位。
先頭グループで走れたということをうらやましく感じ、やはり登れないと勝負できないことがわかり、冬の間のトレーニングの課題が決まった。
自分は13位で、去年のS5での5位よりも順位を落としたが、S4でもなんとかやっていけるのではないかと少しだけ自信になった。
家族の反応は・・・「それっていいの?わるいの?」・・・微妙。(笑)

しかし、背筋が辛い・・・高負荷で走った後に必ず感じる背筋の張りと痛み・・・。
2ndステージは厳しい戦いになりそうだ。
またまた中山峠を越えて札幌まで戻り、2ndステージに備えて、背筋にアンメルツを塗りこんで早めにベッドにもぐりこんだ。