昨日,ふらっと古本屋に行きました。
そこで見つけたのが,
島田裕巳『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』
本の題名に似合わず,とってもまじめに日本の仏教史をわかりやすく書いています。
(まだ,46ページまでしか読んでいませんが・・・)
前回,「初詣」のところで,
「法隆寺には檀家がない」ことを書きました。
その答えがわかりました。
法隆寺だけでなく,南都六宗の寺はすべて檀家がないのです。
南都六宗の寺院は,官寺または,官寺に準じる寺でした。
だから,飛鳥時代から奈良時代にかけて創建された規模の大きな寺院は,
経営を支えるため,国から墾田が与えられていました。
豪族などが氏寺として建てた私寺も,官寺に準じる地位が与えられていました。
国家が仏教を支える体制は,戦後になって
「国家仏教」と呼ばれるようになりました。
国家というスポンサーが寺の経済を支えるため,
教団を組織し,独自に経済基盤を確立する必要がなく,
経済的支援をしてもらう檀家をもつ必要がありませんでした。
そして,「葬式仏教化」することもなかったのです。
ちなみに,南都六宗の寺院の僧侶が亡くなると,
その寺の僧侶が葬儀を営むことはなく,
葬儀は他の宗派の僧侶に依頼されるし,
僧侶の墓もそうした菩提寺の中に設けられるそうです。
勉強になりました。
この島田裕巳氏は,『神も仏も大好きな日本人』
という本も書いているようです。
そのうち,この本も読もうと思います。
でも,・・・
「国家仏教」は「政教分離」の精神に反しないのでしょうか?
南都六宗の寺院は,仏教としてではなく,
歴史的な文化財として価値があるからいいのでしょうか。
そこで見つけたのが,
島田裕巳『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』
本の題名に似合わず,とってもまじめに日本の仏教史をわかりやすく書いています。
(まだ,46ページまでしか読んでいませんが・・・)
前回,「初詣」のところで,
「法隆寺には檀家がない」ことを書きました。
その答えがわかりました。
法隆寺だけでなく,南都六宗の寺はすべて檀家がないのです。
南都六宗の寺院は,官寺または,官寺に準じる寺でした。
だから,飛鳥時代から奈良時代にかけて創建された規模の大きな寺院は,
経営を支えるため,国から墾田が与えられていました。
豪族などが氏寺として建てた私寺も,官寺に準じる地位が与えられていました。
国家が仏教を支える体制は,戦後になって
「国家仏教」と呼ばれるようになりました。
国家というスポンサーが寺の経済を支えるため,
教団を組織し,独自に経済基盤を確立する必要がなく,
経済的支援をしてもらう檀家をもつ必要がありませんでした。
そして,「葬式仏教化」することもなかったのです。
ちなみに,南都六宗の寺院の僧侶が亡くなると,
その寺の僧侶が葬儀を営むことはなく,
葬儀は他の宗派の僧侶に依頼されるし,
僧侶の墓もそうした菩提寺の中に設けられるそうです。
勉強になりました。
この島田裕巳氏は,『神も仏も大好きな日本人』
という本も書いているようです。
そのうち,この本も読もうと思います。
でも,・・・
「国家仏教」は「政教分離」の精神に反しないのでしょうか?
南都六宗の寺院は,仏教としてではなく,
歴史的な文化財として価値があるからいいのでしょうか。