ATSUー歴女(おばさん?)のひとりごとー

見たこと・聞いたこと・ちょっと調べたこと,気ままに「My 日記」として書いています。

七福神巡り

2016-01-17 15:35:57 | 日記
かつて横浜に住んでいた歴博の職員さんが,
「このへんって,七福神巡りをしないのですか?」

関東では,正月が終わると,観光バスに乗って七福神巡りに行く人が多いらしいのです。
「三浦の七福神とか,・・・狭い道をきゅきゅきゅっと行って,順番にまわるのよ。」
だそうです。

え?七福神巡り?

子どもの時,近所の小さな地域の神社で,“えべっさん”はよく行っていました。
餅投げするのです。

西宮神社のえべっさんは,この前テレビでもやっていましたね。

え?七福神巡り?

と話をしていると,
加古川に住んでいるこの日初めてお会いした女性のボランティアの先輩(すみません,お名前知らなくて)が,
「淡路島の七福神巡りは有名よ。」
と教えてくれました。



神仏信仰事典シリーズⅠ『七福神信仰事典』 宮田登編戎光祥出版

さすが歴博,さがせばいろんな本がありますね。

「「七福神」七つのキーワード  編集部」
によると,成立は室町時代末期だそうです。


そして,「七福」・・・喜田貞吉氏によると,
『仁王護国般若波羅密教(にんのうごこくはんにゃはらみっきょう)』の中にみえる
「七難即滅,七福即生(しちなんそくめつ,しちふくそくしょう)」という文言に由来

七人の神様を集めたのは,
中国の「竹林の七賢」を下敷きにしたようです。
「竹林の七賢」は室町期に禅僧たちに好まれ,しばしば絵にも描かれたようです。

「七」の語は,仏教において特別な位置を占める数で,
神と人をつなぐ畏怖をはらんだ呪術数だそうです。


上方で流行していた恵比寿・大黒の二神を軸に後の5つが加わって,
室町時代末期に京の町衆文化の中で成立した・・・とか・・・。



でも,・・・と女性ボランティアの先輩
「観光バスで行くほどでもないよね。」
そして,
「こちらには,四国八十八カ所とか,西国三十三カ所とかあるから,七福神はそんなに流行っていないんじゃないかしら。」
よくわからないけど,そうかもしれない。
そして,
「四国八十八カ所をまわっているの,今。何年かかけて,少しずつ。
 あっちはまわって,こっちは行っていない,というのもなんかへんでしょ。 
 だから全部まわろうと思って。」

「七福神巡りを調べると,神社があったりお寺もいろんな宗派
 決まりとか規則性とかないのかしら?」
と私が言うと,・・・

職員さん,女性ボランティアの先輩,私の話した結果,

江戸時代までは,神社も寺院もごちゃごちゃ,神仏習合だし,
お寺の宗派も変わる事があるし,
その時の力関係で,どこの寺・神社が七福のどれをまつるかなどは決まったんじゃないかなあ?
(ただし,これは女3人のいい加減な話です。本当はそれぞれに理由があるのかもしれません。)
日本人は,御利益があれば,何でも信仰したのかしら?


世界では宗教で対立したり,テロになったり戦争したりするのに,
大多数の日本人のいい加減な宗教観にびっくりぽんです。



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