来年2018年は日曜学校で旧約聖書を学ぶ。ヘブライ語の「トーラー」を七十人訳が「律法」(ギリシャ語「ノモス」)と翻訳したことについて、最近目にした見解を紹介したい。 . . . 本文を読む
末日聖徒イエス・キリスト教会には、案外大祭司がたくさんいる。理由は以前監督(bishop)や副監督、ステーク会長会に召されたり高等評議員になったりしたことがある男性会員が皆大祭司の職にあるからである。歴史的に見て、この「大祭司」の持つ三様の姿を整理してみることも意味があると思う。 . . . 本文を読む
暫く前、このブログでエデンの園の二本の樹について議論が交わされた。善悪を知る知恵の樹と食べると不死になる生命の樹で、どちらが甘く、どちらが苦いかという点で賛否が分かれた。このことに関して、英国の民俗学者J.G. Frazer は「旧約聖書のフォークロア」で、創世記の堕落の物語の中では生命の樹がただの添え物のように扱われていて、不自然である。 . . . 本文を読む
ファンダメンタリストの教派が出している聖書「新改訳」が今年秋、「新改訳2017」を出版する。田川建三が「言及する価値もない」、と言ったものである。しかし、私の友人(教会員)が使っていたり、私も時々参照したりするのです、へえ、と思いながら新しい展開に多少の期待をもって見ている。 . . . 本文を読む
普通、カリスマと言えば、「超人的・非日常的な資質」、「人心をつかむ傑出した、統率力のある」人を指す。
しかし、コリント人への手紙(第一、12:1, 4, 31など)に出てくる「賜物」の原語は意外にも charisma で、 . . . 本文を読む
3月7日京都で開かれた講演会で、同志社大学の石川立(りつ)神学教授は聖書を読み慣れてくると、踏み固められた道を滑っていくようにスラスラ進むようになって、むしろ大事な地面の下にあるものを味わうことなく通り過ぎてしまう、そこで立ち止まって耕す必要が生じる、と語った。 . . . 本文を読む
1970年に死海の西岸エン・ゲディで発見されながら、写本の状態が黒焦げの炭の塊のような状態であったため、ただ保管されていたのが、2015年に最新の技術によって解読された。判明したのは、死海写本に次いで古い紀元210~390年頃のものと推定されるこの写本にモーセ五書のレビ記が記されていたことであった。 . . . 本文を読む
タイトルの「読む者は理解しなさい」のように、英訳聖書のletを用いた文はヘブライ語、ギリシャ語とも命令形の訳であることが調べて解った。(Facebook のあるグループに書き込んだのと同じ主旨。そこでlet は「その意志・希望のある人に・・させる」という自発的意味が含まれるように訳すのが正しくて、命令の表現は不適切ではないか、という意見が出たのでその逆であることを確認したもの)。 . . . 本文を読む