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あら探しをするクリスチャンはいない(内村鑑三)

2007-10-07 22:41:53 | 注目した言葉
ミッション教会(外国の宣教師主導の教会)の教派主義や排
除型神学を否定し、日本のキリスト教を培う基盤が在来の伝
統にあることを訴えた内村鑑三は、宣教師の目には断絶して
いるとしか映らなかった福音と日本文化のあいだに、積極的
なつながりの数々を見出した。

「あら探しをする人がクリスチャンであるはずはない。彼は
あらゆる人、あらゆるもののなかに真実を求めずにはいられ
ない人である。キリスト教の代表者で、他宗教のなかに暗黒
を見出して喜ぶ人があるとすれば、彼はキリスト教を少しも
代表してはいない。キリスト信者は、仏教であれ、儒教であ
れ、道教であれ、あらゆるところで、良いものに出会えば喜
ぶのである。彼の眼は鋭敏となって光を見つけ出し、彼は暗
きを見ることをいとうのである。それゆえキリスト教がその
混じりけない光をもって輝くとき、キリスト教は、世界のう
ちにある最善なる者の発見者となる。」

(マーク・R・マリンズ「メイド・イ・ンジャパンのキリスト
教」pp. 85,86. 内村の引用は The Christian Intelligencer
より。)

[コメント]そういえば、去る9月末の広島ステーク大会で伝
道部長が論語を数度にわたり引用し、ステーク会長も「雨に
も負けず風にも負けず」の詩の背後に日本のクリスチャンの
影響があったことに触れていたし、またステーク会長会顧問
も会員でなかった母親の暖かい隣人愛に導かれた、と語った
のは、上の内村鑑三の精神に沿うものであった。(NJ)



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