チョロチョロ、チョロチョロ・・・
コポコポコポ・・・
田んぼの隅に40cm四方ぐらいの所で、清水が湧いていた。
それを 甕(かめ)に貯めて、飲料水として使っていたころがある。
私の幼なりし頃、故郷での話だが・・・
小学1・2年のころまで使っていたと思う。
夏の湧き水はとても冷たくて気持ちが良かった。
一応、別に水道があったのだが、それも 山の水を一旦
タンクに貯めて、17件だけの町会で引いていたものだった。
月に1度タンク掃除を順番に回していた。掃除を手伝ったことも
鮮明に覚えている。けっこう 楽しかった。
しかし、かなり不便だった。
我が家が一番上手なので、皆が使う頃、食事時、洗濯時、
風呂時、特に、朝いちばんにもう 水が出ないのが、
苦痛だった そのための甕の水なのだが・・・
つまり、冬場には湯沸かし器も使えない(もともとないけど)、
時間も普通の家庭とずらさなければならない、など 結構、
苦労しながらよく使っていたものだ、と思う。
大阪市内の水は、結婚した当初、ものすごく汚かったが、
今はかなりきれいそうだ。しかし古い家やマンションなど水道管の
取り換えのできない部分においては、保障できないようだ。
私は、市内に住むと同時に 浄水器を取り付けた。
とてもじゃないが、飲めたものじゃあなかった。しか~し、
だんながぐいぐい平気で飲んでいたのには、驚いた。
今でも私は水が嫌いである。いろいろな水が売っているが、
薬を飲むときと、お酒を割る時ぐらいしか飲まない。
飲料水以外の水は臭いがなくなったので使いやすくなった
が、・・・ ”住めば都” というところだろうか・・・
まだ タンクの水を使っているのだろうか・・・