さあ~てと 帯しめましょか。

人生、山あり谷あり
向かうはわが身の置き場所よ。
帯締め、気を染め、往きましょか・・・  ~part 2~   

御訪問者の皆様へ

ようこそ、いらっしゃいました♪ いつも御訪問頂きありがとうございます。 訳あってコメント欄閉じていますので、《おしゃべり広場》は閲覧のみとなっております。 本年もよろしくお願いします。

      

七つの子

2009年05月04日 20時00分00秒 | 本・言葉・古文書/草書 




七つの子


烏 なぜ啼くの
烏は山に
可愛い 七つの
子があるからよ


可愛い 可愛いと
烏は啼くの
可愛い 可愛いと
啼くんだよ


山の 古巣へ
行って見て御覧
丸い眼をした
いい子だよ




野口雨情(詩) 本居長世(曲)

よくないことが起こる前触れとして、嫌われ者の烏。
それを可愛いとして詩を作った野口雨情。

雨情が活躍した大正時代、≪帯解き式≫という行事が、
子供のいる家では盛んに行われていたそうです。
幼い子供が着る着物には〈つけひも〉といって着物に
直接縫い付けてありました。
ところが男の子は、5歳から9歳の間、
女の子は7歳の11月に行うお祝いの式で、
そのつけひもを取り払って初めて帯を締めさせました。


『この童謡は、帯解け式を迎えた7歳の女の子に、
カラスの姿を借りて、両親がすくすくと元気にいい子
に育ってほしいと祈り、夢見ている姿。』



この歌の主人公の〈山ガラス〉とは嘴細烏(はしぼそがらす)
のことです。卵は1回に3個~5個しか産まないので、
山の古巣に7羽の赤ちゃんがいることは可笑しな話です。
童謡絵本によく7羽の赤ちゃんを描いているのは間違いです。

『本居長世童話曲集』の解説の中で、
(七つの子とは七歳の子供のことで、七羽の子供の意味
ではないと思う。この童話が「小学生全集」の童話集に
載ったときの挿絵は七歳ぐらいの子供が、カラスの巣に
いるところが描いてあった)と述べられています。(引用)



いずれにしても、親の子供に対する愛情が込められた歌
には違いないようです。



『母と子のうた 100選』長田暁二著:参照
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リンク