第八話、≪授業≫
「少しでも、着付けを習ったことありますか」
「習ったけど忘れたってならないように、体で覚えていきましょうね。」
「頭で考えずに、手が勝手に動くようになるまで毎日練習して下さいね。
じゃあ、一緒にしてみましょうか」
一度はやったことある。でも着れない人が多いのである。
折角習うのだから、生徒さんにとってはやっぱりベテランの先生が
いいと思われるのは当然のこと。(見た目、年配が得)
そういや、私はベテランの先生をお願いしますっ。と言った覚えがある。
しっかりと教えてもらいたいので、とまで言ったのも思い出した。
自分が生徒になる前のことを思い出して、
自分のような生徒だったらいややなと、急に怖くなった。
勝手なものである。立場が違えば、こうも変わるものか
学院長の手ほどきで、「あー言えば、こー言う」 なんて方法も
少しはマスターした。(ちょっと、理屈っぽくなったかも・・)
質問攻めにあった時の逃げ方などもバッチリ (うまくいくかしら?)
OK OK
大丈夫
大丈夫
(ドキドキ、どきどき。。
)
半ば、自分に元気をつけながら授業を重ねて行った。
ーーー初めての生徒さんは、無事このまま最後まで行きそうだ。
ーーーさて、今度の方は・・っと。
つづく。。。
どんな曲者が登場するのか?
でも・・ 私みたいな輩が生徒だったら・・
先生って辛いだろうな・・って思っちゃいます。
最初にさりげなく力量に対し探りを入れちゃいますから・・
(悪い性格ですね(^^)ゞ)
そういう方は、心得た先生の方へまわされます。
新米講師には、とてもとても務まりませ~ん!
でも今なら・・、んっと..
友達になってごまかしちゃいま~す!(笑)