<おでいげ>においでおいで

たのしくおしゃべり。そう、おしゃべりは楽しいよ。

文句のあろうはずはありません。

2023年03月22日 19時28分40秒 | Weblog

これだけのいい一日をおめぐみくださったのですから、わたしに文句のあろうはずはありません。

 

日は東から昇り、西に沈んで行きました。わたしはそこに暮らして、それを嬉しい嬉しいで受け止めていられたのでした。

 

ふふふ、ふふふ。それでも文句をつけて、ぶつぶつ言います。幼いままです。

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投稿詩 「ある春の日の蜘蛛の糸」

2023年03月22日 18時11分31秒 | Weblog

三月のわたしの投稿詩 「ある春の日の蜘蛛の糸」

 

ある春の日のことでございます

地獄にいる悪人のカンダカの目の前に

極楽の蓮の池から一条の蜘蛛の糸が

するすると降りて来たのでございます

ところがカンダカ一人で

地獄を抜け出せるわけがありません

地獄の悪人たちはうようよいます

ああだこうだと差別をするのは人間

仏様は差別をなさるはずはないのです

仏様は次々と地獄にいる悪人の数だけ

蜘蛛の糸を下ろされたのでありました

一人の悪人カンダカを助けるためには

こうするほかにはありませんでした

己一人が助かりたいのこの世の悪心も

彼に生じさせずにすんだのでありました

悪人の数の蜘蛛の糸はこうやって

極楽の下に位置するべき地獄が

あろうことか極楽と同じ高さに

するすると吊り上ったのでございます

春の日は静かに美しく暮れて行きました

N新聞の読者文芸に投稿していた作品です。入選はかないませんでした。佳作の最後に選んで頂いていました。

 

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