11時半を回った。しばらく朝寝してた。うとうとうとと眠くなったので。いい気なもの、眠くなれば寝ていいのだから。
気温は31・4℃まで上がっている。日差しはそんなにきつそうではないのに。僕は、半袖シャツ一枚で、好きな音楽を聴いて過ごしている。
畑の夏草が繁茂して茫々としている。草を抜いてやらないと、里芋が草に覆われてしまう。里芋にやっている肥料を草が横取りしているんだろう。
日中は出て行けない。出て行けばたちどころ、体力のない老人は日射病に罹ってしまう。夕方日が幾分傾いてからにする。
雑草は抜いても抜いてもまた後から後から生えてくる。すぐに元の荒れ野になってしまう。なかなかエネルギッシュだ。
力を込めないと根が抜けない。大地に深く根を下ろしてふんばっているからだ。「蒔かぬ種は生えぬ」というけど、雑草は例外だ。
根気強く抜くしかない。生えて来たら抜く。また生えて来たらまた抜く。抜かなければたちまち此処は人の住まない家の畑になってしまう。
ま、だから、老人にも仕事が回ってくるというわけだ。仕事がある分、有り難いとおもわねばならないだろう。