これは、絹鞘エンドウ豆の花。
しなやかな茎と蔓と葉っぱと髭蔓。
しなやかさがこの豆の信条だろう。
しなやかさ、やわらかさ、たおやかさ、やさしさが。
自然界の生き物たちは、その生き方を、さまざまに工夫しているようだ。
これは、絹鞘エンドウ豆の花。
しなやかな茎と蔓と葉っぱと髭蔓。
しなやかさがこの豆の信条だろう。
しなやかさ、やわらかさ、たおやかさ、やさしさが。
自然界の生き物たちは、その生き方を、さまざまに工夫しているようだ。
これもアイリスです。庭に咲いています。
色は青紫色です。
眺めているだけで、知らず知らず慰められます。
ああ、花が咲いていてくれと良かったなあと思います。
サキサキとセロリ噛みいてあどけなき汝を愛する理由はいらず
佐佐木幸綱 NHK短歌4月号より
☆
人を愛するには理由はいりません。同感です。
好きだから好き。これでいいのですよね。
「あどけなき汝」とあります。あどけないからという理由にも聞こえます。
セロリを噛んでいる音がサクサクとしています。その音もこころよく響いてきています。
「痘痕(あばた)も靨(えくぼ)」に見えるときがありますが、その逆もあり得ます。
短所でも長所に見えている、それが恋でしょう。でも、長所でも短所に見えてしまうことだってあるのです。
あるとき不意に愛せなくもなるのです。これは恐いことです。
此処を脱することもできるでしょう、しかし。また痘痕が靨に見えるときが来るからです。
ずっとずっと愛していられたらいいですね。盲目的に。
☆
で、短歌ってなんでしょう?
理屈を言うのではないでしょうから。
理屈を言うのなら別に韻文でなくてもいいはずです。
韻文は耳をこころよくしてくれます。じゃ、耳を快くしてくれるように努めてある作品が秀歌なんでしょうか?
さっき、外に出て行って、雀たちに餌をあげました。明日の朝の朝食分です。
6時20分。そろそろ日が落ちて来ました。日が暮れていきます。
庭で遊んでいた雀たちもそろそろ塒に帰って行きます。
玄関先のミヤコワスレの鉢植えにも水遣りをしました。
夏野菜の種を蒔いた種床にも水遣りしました。もう発芽しているのもあります。
発芽したらまもなく畑に移植してあげねばなりません。
忙しくなります。
体調を早く元に戻さねばなりません。元気を出さねばなりません。
☆
わたしのブログはこんな他愛もないブログです。読み甲斐はありませんよね。
NHK短歌4月号を読んでいて思ったこと。4月号には秀歌がいっぱいいっぱい載せてあるのだが、わたしの心に届くのは僅か。僅かの僅か。それはどうしてなんだろう?
秀歌なら全部が全部届いてきて良さそうなのに、届かない。
理由その1。それはわたしに原因がある。つまりわたしの力量がそれに見合っていないから。だから読めないのだ。読ませようとして詠んであるのに。
理由その2。いやいや、理解不能の作品だってあっていいのだ。百人百様。すべての主義主張に合一しなくともいいはず。
理由その3。理解できないのは放り出していいのだ。
理由その4。理解できるまで待っていたらいいのだ。
理由その5。秀歌っていうのはみな独り合点なんだ。
何をすれば、「今日を生きた」ということになるか。
爺さんは、問いの前で黙る。
何もしないでも「今日を生きた」ことになれるかもしれないのに、問いを立てる。
そして答えられなくて、黙る。
わたしは2021年3月30日を生きました。自分にこう宣言すればいいのかもしれない。宣言なんかしないでもいいのかもしれない。
やがて終わる日が来る。生涯を閉じる日が来る、まちがいなく。
その練習に、今日の一日を終わる。今日という一日の幕を閉じる。安らいで終わりにする。
練習なんかしなくたって終わるものは終わるのだけど。
そうだ、暮れてしまう前に外に出て行って、美しいミヤコワスレの花をもう一度眺めて来ようかな。
小学1年生の孫がしきりにスシロー行きをねだる。が、爺さんは行かない。
体調が思わしくないから。
でも、行きたがる。で、婆さんと出かけることになった。
爺さんは、留守番をする。入浴をしてはやく寝てしまおう。
爺さんの分はテイクアウトして来るらしいけど。
逢えばくるうこころ 逢わなければくるうこころ 愛に友だちはいない 雪舟 えま NHK短歌4月号より
63 66 38 = 合計32音
変形バージョンの短歌だなあ。
☆
逢いたいのは愛しているから。でも、愛はこころと波長を合わせない。狂ってしまう。妥協をしないのだ。単独行動をしてしまう。親しくする友人を作らない。
逢っているときも狂ってばかり。逢わないでいるといよいよ歯車が狂ってしまう。正常に行動しない。愛は野の獣。野にいる獣のように激しいのだ。
☆
共通するところがあると共感する。だから、共通事項を含めると短歌が成立しやすいのかも知れない。しかし、「愛に友だちはいない」=「愛はこころとも友達になれない」という発見は新しい発見だろう、きっと。
NHK短歌四月号から俳句作りを学ぶ。
これは、庭の姫リンゴの花です。
いい色を出しているなあ。
うっとりとしていると、自然にこんな色になるのかなあ。
じゃ、僕もそうしていようかなあ。
何にでもいいが、うっとりできるか?
姫リンゴには、やがて小さな小さな林檎が実ります。