うわあ、糸瓜(へちま)の綱渡りだあ。
はじめシモクレンを登って行って、そこからぶらんと蔓が垂れて、それがするすると延びてきて(伸びてきて、よりも延びてきてがぴったりする)ヨイショとかけ声を掛けて、松の木へ着地した。かなりの間隔がある。
糸瓜には目がある。そう判断した。目は蔓の先についているはずだ。そうでなければ、松の木の方向へだけあんなに長く蔓を伸ばせるはずがない。宙ぶらりんにも耐えて、これを忍びきったのだ。
そして、途中で糸瓜の実をぶらああんと下げた。お見事! 糸瓜はサーカスもできるのである。一日ごとに大きくなっていくが、限界がありそう。その時には助っ人に出て行こう。
夏空が来てこれを見下ろしている。風が渡っていってこれに触れて楽しんでいる。僕は僕で糸瓜の処まで行って、これを褒めて楽しんでいる。
一等楽しんでいるのは、そりゃあ、糸瓜だろうよ。ずらり連なった星形の葉っぱがカンラカラカラと笑い声を立てているのでそれが了解できる。
はじめシモクレンを登って行って、そこからぶらんと蔓が垂れて、それがするすると延びてきて(伸びてきて、よりも延びてきてがぴったりする)ヨイショとかけ声を掛けて、松の木へ着地した。かなりの間隔がある。
糸瓜には目がある。そう判断した。目は蔓の先についているはずだ。そうでなければ、松の木の方向へだけあんなに長く蔓を伸ばせるはずがない。宙ぶらりんにも耐えて、これを忍びきったのだ。
そして、途中で糸瓜の実をぶらああんと下げた。お見事! 糸瓜はサーカスもできるのである。一日ごとに大きくなっていくが、限界がありそう。その時には助っ人に出て行こう。
夏空が来てこれを見下ろしている。風が渡っていってこれに触れて楽しんでいる。僕は僕で糸瓜の処まで行って、これを褒めて楽しんでいる。
一等楽しんでいるのは、そりゃあ、糸瓜だろうよ。ずらり連なった星形の葉っぱがカンラカラカラと笑い声を立てているのでそれが了解できる。