ガソリンの高騰に端を発して、バイオ燃料の原料となる穀物の高騰や物流費、光熱費が圧迫される中で、ここに来て食品の値上げが目立ってきました。現状を考えると食品メーカーなどの企業努力も限界に達してきておりますし、ここ10数年はデフレにより、あらゆる物が安くなってきましたので、それを考えれば ある程度は仕方ないことだと思います。
昨日、あるテレビ番組で食品メーカーと大手スーパーとの値上げ交渉の様子を扱っていましたが、大手スーパー側は簡単には値上げを受け入れてくれないようです。大手スーパーからすると値上げによる売り上げ減や客離れを恐れているようですが、これだけ いろいろな物が上がっているのですから無理な価格の据え置き要請と言うのは、かえって危険ではないかと思います。
その歪みの1つが去年起こった数々の食品偽装問題ではないかと思います。厳しいコスト競争を勝ち抜くために各メーカーは努力しているのですが、品質や安全を守る上では限界がありますし、限界を超えてしまうと偽装という禁断の果実に手が出てしまうのでしょうか?(元々悪意を持って偽装をしていたところもあるでしょうが・・・)
安易な値上げは受け入れられませんが、頑なに値上げを拒むと言うことは、そのメーカーに無理が生じ、またそのメーカーが原料メーカーなどに無理を強いる・・・と言うようにめぐり廻って、社会全体に影響が及ぶと言う事になってしまうのでは・・・。最後は自分のところに返ってきてしまいますよ!