今日(14日)の出発をもって、急行「銀河」(東京-大阪)、特急「なは」(大阪-熊本)、「あかつき」(大阪-長崎)の3つの寝台列車が廃止されます。
かつては、もてはやされた「ブルートレイン」も今は早くて便利な新幹線や飛行機、割安な夜行バスに押されて、乗車率が低下し次々と廃止されています。その中でも「銀河」は新幹線の最終よりも遅く東京駅または、大阪駅を出て、始発の新幹線よりも早く大阪、東京へ着くことが出来る利便性から、出張するサラリーマンを中心に人気のある列車でしたが、新幹線のスピードアップや格安のビジネスホテルの出現により、とうとう廃止に追い込まれました。
価格的にも東京-新大阪の「のぞみ」の運賃よりも高いですし、しかも、30年も前の古い車両を使っているので清潔感もなく、おまけに仕切りがカーテンだけという開放式寝台ですから敬遠する人も多いのだと思います。
実は私も20年以上前に一度だけ「銀河」に乗車したことがあります。その頃は現在の車両より古い20系(写真:Nゲージですが・・・)という初期のブルートレインを使っていたので、現在よりもベッドの幅が狭く三段式寝台(現在は二段式)で、高さも無く窮屈な感じがしましたが、旅情をかき立てるいい雰囲気を持っていました。
急行「銀河」は東京-大阪を結ぶ、一等、二等(今で言うグリーン車やA寝台)のみの豪華急行列車として昭和24年に登場しました。当時は急行列車には愛称なんて付いていませんでしたので、初めての愛称付きの急行列車だったそうです。そんな訳で「銀河」は歴史のある由緒正しい列車なのです。そんな伝統のある列車ですから無くなってしまうのは、とても寂しい感じがします。
「銀河」の場合は東京-大阪と言う日本の二大都市を結んでいる列車ですので、寝台列車の廃止により余っている個室寝台や寝台料金の要らない「のびのび座席」(寝具などの提供はないですけど、横になって眠れる座席)を中心に編成すれば、まだまだ需要はあると思うのですが・・・。快適性を追求すれば、夜行バスにも十分に対抗できると思います。
列車の旅も新幹線ばかりでは味気ないです。JRさん、利益ばかりを追求するのも如何なものかと思うのですが・・・?