一週間前にニコンがフィルムカメラの業務縮小(事実上の撤退宣言)を発表しましたが、今度はコニカミノルタです。しかもフィルムカメラのみならず、デジカメも含めた全てのカメラ事業からの撤退です!!! 噂はありましたが、本当にこうなるとは・・・。
コニカミノルタと言えば名門カメラメーカーでもあり、フィルムメーカーでもあります。そして平成18年度末でフィルム事業からも撤退するそうです。
しかし、この会社からカメラ部門を無くしてしまったら、一体コニカミノルタと言う会社は存続できるのでしょうか?コニカミノルタと聞いたら最初に連想するのはカメラではないでしょうか?
あとに残るのはコピー機やプリンター、医療機器や計測器などで、かなり地味な会社に成るのでしょうね。10年後には「コニカミノルタって何の会社???」ってことになっちゃうんでしょうね。もしかしたら全然違う社名に変わっていたりして・・・。その前に10年後に存在しているかも疑問です。
2年半前にコニカとミノルタが合併したときには、こんなことは想像もつかなかったことです。だいたいカメラを止めてしまったら、この2社の合併の意味は何だったのでしょうか?
どうやら、デジカメの開発に遅れをとってしまった為にマーケットでシェアを取れずに低迷したことが原因のようです。しかし、これだけの技術力を持った会社がこんなことになってしまうなんて、何が起こるか分からない時代になってしまいましたね。
今の世の中、良いものを作れば売れると言う時代ではなくなってしまったのでしょうか?デジカメの市場を見ていると、性能は程々でもデザインが良くて比較的安いものが売れているようですね。ある程度は高くても良いものなら買うと言う時代ではなくなったのでしょうか?
しかし、デジカメの進歩の速さと言うのは凄まじいものがあります。今の勢いで進歩していったら、新製品は3年後には鉄くずです。携帯電話じゃないんだから、もっとカメラと言うのは重厚なものだったのですが・・・。
実の所、私のカメラは旧ミノルタ製のα-7です。まあ、カメラも2台同じ物を持っていますし、レンズもある程度持っていますので、少なくとも5年くらいは問題なく使えるのでしょうが・・・。交換レンズも暫くすれば中古カメラ店で安く出回るでしょうし・・・。
今後はソニーがカメラ事業を引き継いで、コニカミノルタ製品のアフターサービスなどもソニーに引き継がれるそうです。ただ、ソニーではデジカメのみでフィルムカメラを発売しないので、将来的な発展性はありません。
今回のコニカミノルタのカメラ事業撤退と言うニュースは、私個人としてはライブドア・ショックより痛いニュースです。「ライブドア・ショック」の株での損失は既に取り戻しましたが、主力で使っているカメラがなくなると言うのは何とも言えません。もう怒る気も出ませんよ!
これから先、あと何年フィルムと言う物が存在するのでしょうか?フィルム自体も縮小していく運命にあるのは間違いありませんし、価格も上がっていくのでしょうね。もう既にプロや一部のマニアしか使ってませんから・・・。レコードプレーヤーのように細々と生きていくのでしょうね。
ここまで来るとメインのカメラをデジカメにシフトすることを考えなくてはいけませんね。