注目のバンクーバー五輪フィギュアスケートの女子シングルは浅田選手の逆転優勝は成らず、キム・ヨナ選手が驚異的な得点をたたき出し決着がつきました。キム選手サイドは如何に高得点を取るか綿密に計算してプログラムを組んできた様です。
一方、浅田選手サイドは高得点を狙うと言うより、浅田真央らしさを表現できるプログラムを組んできたのだと思います。浅田選手もトリプルアクセルを2回成功させるなど見せ場をつくりましたが、プログラム中盤のジャンプでの失敗が尾を引き、ライバルに大差をつけられてしまいました。
浅田選手が滑り終えた後に見せた涙はキム選手に負けた悔しさと言うより、ジャンプの失敗を悔やんでの涙だったように思えます。
現行のフィギュアの採点方法では、トリプルアクセルと言う大技を決めても、残念ながら大きな得点は稼げないようです。男子でもプルシェンコ選手が4回転を決めても、金メダルに届きませんでしたから、大技を得意とする選手には不利な採点方法になっています。
だからと言ってキム・ヨナ選手の素晴らしさは否定できないですし、キム選手を否定してしまったら、同じような戦法でトリノの金メダルに輝いた荒川静香さんを否定することにもなってしまいます。
例え銀メダルでも女子選手でトルプルアクセルを完璧に3回(SPの1回も含む)も決めた選手は他には誰もいないのですから凄いと思いますし、浅田選手には胸を張って帰って来て欲しいと思います。
そして、安藤、鈴木の両選手も大舞台を楽しんでいるような感じで、素晴らしい滑りを見せてくれました。2人ともとても感動的でした。
結果的に男子も女子もフィギュアシングルの日本人選手全員入賞ですから、これは本当に凄いことです。フィギュア団体なんて競技があったらいいと思ってしまいます。4年後のソチでは男女とも金メダルでお願いします!